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ラスボス

1か月ぶりの更新です。この1か月は、夫の検査をして(異状なし。実際に顕微鏡で見せてもらった)、タイミング指導を受けつつ、生理が来た。そして生理のあと、すぐに卵管造影を受けた。

痛いと評判の卵管造影は、卵管が詰まっていないかどうかを検査するためのもの。生理が始まった日から10日くらいまでしか受けられないらしい。先月ははからずもタイミングを逃してしまい(覚悟を決めて受けに行ったら、排卵直前だったので見送った)、ラッキー?だったのだけど、生理が来てしまったからには、もう逃げられない。友人も「あれは痛いね」と太鼓判を押す、いわばラスボス的検査。

私は内診ですら苦手なので、先生は「うーん、大丈夫かなあ」と言いながら準備を進めていた。そうこうしているうちに内診のような状況になる。先生は、具合が悪くなったり痛かったりしたら教えてね、とか、大丈夫?とか、絶えず声をかけてくれるけど、状況についてのコメントはとくにない。

いま何してるんだろー次の瞬間何が起こるんだろーとビクビクしながら、だだだだいじょうぶです…と返答するしかない私。

そうこうしているうちに「8割終わりましたよ。もうちょっとだよ。消毒して終わりですからね」という声が。

あら?あら?ぜんぜん痛くなかったよ?

そのあと消毒してもらい、卵管造影が終わった。あら?5分もかかってないような気がするんですけど。

友人は卵管造影のあと、ベッドで横になって休憩したほど消耗したそうだけど、私の場合はとくに休憩の必要もなく、ふだんの内診と変わらない後味だった。

着替えて診察室に戻ると、先生より、「異状はありませんでしたよ」との診断が。早い、早いよ…!

というわけで、ラスボスをあっけなくクリアし、ひととおりの検査を受け終えた。私にも夫にも、異状はないらしい。なのでタイミング指導を続けることになった。

しかし、この病院の先生は、検査も診断も判断も、ほんとうに早いし、検査時の痛みが少ない。それでいてお人柄もすばらしくて、物腰がやわらかく、ときどきチャーミングなことを言ったりもし、何というかとにかく癒される。
もはや病院に行く日が待ち遠しくなるレベル。

この先生みたいな大人になりたいなあ、と憧れながら、この日も病院をあとにしたのでした。

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