ビットコインは価値の保存ができるのか?

ビットコインは2100万枚の発行上限になるとされている。
それを根拠にインフレ対策ができるだとか、価値の保存ができるという説がまことしやかに唱えられている。

しかし、JPモルガンチェースのジェームズ・ダイモン氏は、発行上限が将来的にどうなるか誰が決めるんだ?
問題点だらけじゃないか?との指摘をしている。

ダイモンの主張の通りで、発行上限に関しては設定を書き換えることで無限に発行枚数を増やすことが可能だ。
なので、ビットコイン白書の最終文に”Any needed rules and incentives can be enforced with this consensus mechanism.”と記載することで
上限などに関するルールを変更した場合、それはもうビットコインではない、別のものであると定義した。

よって、発行枚数の上限に関してビットコイン白書に忠実であるならば守られる公算が高いと考えられる。

しかしながら、発行枚数に関しては上限設定されているものの、データベースとしての供給”量”に関しては指定されていない。
SatoshiNakamotoの発言上、ビットコインはGoldのようなものではなく、貴金属のようなコモディティに近いだとか、ブロックチェーンのブロックサイズに関しては需要がでたらブロックキャップを外すべきだとか、ビットコインの最小分割単位は1億分の1に現在設定してるが、さらに6桁ほど小数点を増やせるとの見解を述べている。
つまり、ムーアの法則の影響で、ブロックチェーンのブロックサイズは向上的に増加し、取引手数料も底なしに低下することを予見していると考えられる。

ビットコインの供給枚数は固定されたが、ビットコインのデータベースはムーアの法則が続く限り無限に増加することが想定されている。
ビットコインのデータベース利用がムーアの法則を超えて増えない限り、基本的にBSV価格が低下する仕組みになっている。
もちろん、ビットコインとしてのコモディティマネー機能が活性化するのであれば、通貨として流動性が高まることでお金としての付加価値がデータベースの増加ペースを追い越すかもしれないが。
ビットコインのデータベースにせよ、コモディティマネーにしろ、どちらも価値の保存の定義や利用方から程遠いレベルで流動的に変化することが読み取れる。

デジタルゴールドを望む陣営は、データベースの無限増加を認めることで、価値の保存性が悪化すると考えたためか、ビットコインからForkした可能性がある。

以上のことから、ビットコインはインフレ対策や価値の保存に向いていないことがわかってもらえると思う。
どちらかといえば、レバナスに近い商品で、レバナスのレバ10倍くらいの設定で、マイナーやUSDTの集金により、恐ろしい勢いで減価してしまう仕組みであることには留意していただきたい。

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