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(9)ただそれだけ /第一部「産みの母」最終話

まちゼミ意見交換会

まちゼミセミナーから2週間

世間では新年度「2017年度」が始まっています

早速、4月からまちゼミパクリイベント「第7回大東ええトコ倶楽部」も開催していました

5月に入ってから一本の電話が鳴りました

産業振興課(元産業労働課)のYさんからでした

「まちゼミについて意見交換会をしたいんです。来てくれませんか?」

「えっ! そんなんやるんですか?」

「分かりました。とりあえず行きます」

私はその電話で気付きました

「ん!? 行政がまちゼミをやりたがってる?」

とりあえず、そのミーティングに向かいました

ミーティングに来ていた人はあまり憶えてないんですが多分、

大東市商業連合会長、大東市商工会議所さん、商工会議所青年部からtomokoさんら数名、産業振興課のYさん

おそらく4、5名だったと記憶しています

産業振興課のYさんは私の「大東ええトコ倶楽部」をやっぱりご存知の様でした

大東でまちゼミができるかもしれない

目の前に大きなチャンスが転がっていました

しかし、もし失敗したら。。。

『大東でまちゼミは二度とできない』

そう感じました

そして、ミーティングの場で意見を求められた私は

「まちゼミ自体は20講座あればできる。でも、もっと増やさないと失敗する」

「始めから続ける予定じゃなければ、しない方がいい」

「そう簡単にはうまくいかない」

正直に思っている事を伝えました。

皆さん、渋い顔をしていたと記憶しています

しかし、私のそんな意見を聞いてもなお、

「大東市でまちゼミをやりたい」

とゆるぎない想いを持った人がその場にいたのです


ただそれだけ

翌日、ある男が私の店に訪ねて来ました

そして彼は、私にハッキリとこう言いました

「大東市でまちゼミを開催したい」

「是非、協力して欲しい。お願いします」

なぜ?

キミがまちゼミを?

公務員やのになんで?

理由はいまだに分かりません

しかし、彼が本気なのは、心に伝わってきました

とにかく嬉しかった

ただそれだけでした



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その日から、私とYさんとの二人三脚の日々が始まりました

第一部『産みの母』完

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