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事業再構築補助金の申請から入金まで|経験者が語る大変だったこと|vol.372

国の補助金で上限最大1億円の
事業再構築補助金』

申請から入金まで
どんなイメージかが分かりにくいんです

今回は実際受託した私が
補助金請求を終えるまでの
ドキュメントを記載します

これからチャレンジする方は
是非参考にしてください



筆者は大分市で
ITプロモーション業をやっています
ロックスカンパニー久保田哲と言います
ITのことならひらがなでお教えできます

最後までよろしくお付き合いください

▼久保田のプロフィール



事業再構築補助金


昨晩は
中小企業家同友会の例会した

補助金をうまく使い
事業を拡大してきた事例などの
ご紹介がありました

弊社も大きな補助金を活用しました


そうです

中小企業庁の
事業再構築補助金を申請し
やっと補助金請求が終わりました


事業再構築補助金とは
国の補助金で主には

新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編又はこれらの取組を通じた規模の拡大等、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援する補助金です。

東京商工会議所HPより

一社あたり100万円〜1億円までの
補助額で2/3が出ます


せっかく経験した補助金申請なので
今回はその全貌とスケジュール感を
書いてみたいと思います

今後チャレンジする方は
参考になさってください


1、事業再構築補助金を知ってから


本補助金が出るのを知ったのは2021年
県や会議所・銀行などからの情報でした

しかし私は補助金申請が苦手・・

過去に数回申請経験はありますが
時間ばかりかかって不採択という
悲しい結果が多いので

今回の事業再構築も他人事でした


その頃(2021年春)
新事業である『アッセンジャーズ』の
構想を始めます

借金覚悟で事業計画を立て始めたところに
ある先輩からの紹介で
アドバイザーを紹介してもらい
相談に入りました

相談相手はこの人
Lozzicの浜田社長です

浜田隆太郎 氏(HPから)


私としては申請意思はあったものの
補助金申請書を見るだけで
パニックになる性格!

浜田社長に手伝ってもらい
第三回・事業再構築補助金に
申請をいたしました

事業総予算は1,400万円


アッセンジャーズHP


支線した事業
アッセンジャーズには

・マッチングシステム
・デザイン
・システムホームページ
・インフルエンサー獲得
・集客

などに予算を投入する予定で
事業を組み申請を行いました

しかし
見事に不採択。。。。。。


不採択理由は様々ですが
審査員の機嫌が悪かったのか

原因を事務局聞きましたが
納得した理由は聞けずでした



2、再チャレンジ


このままでは引き下がれないので
もう一度だけチャレンジすることに
しました

第四回・事業再構築補助金です

事業構想は前回と同じ
もちろん加筆はしましたが

提出枚数に制限があるため
フォントサイズを工夫したり
図面を見やすくまとめたりと

ブラッシュアップを重ねました


しかし
アッセンジャーズの事業は
補助金の可否を待っていたら
ビジネスチャンスを失います

それがこの補助金の最大の特徴で

本来補助金とは
公布決定後(採択等)以降の事業開始でなければ
補助金対象にならないものが
ほとんどです

つまりさかのぼって
既に事業に着手を開始しているものは
対象外!というのが補助金の常識!


しかし事業再構築補助金には
事前着手制度という
さかのぼり経費認定の仕組みがあります

「事業は先にどんどんしてください!
後からその事業にかかったものも
補助金対象とします!

だってコロナ禍で早期事業再構築を
手助けする補助金ですから。。。」

主管している中小企業庁は
鼻高々に言いますが

我々にしてみれば
「そんなものあたりまえだろーがー!」
と思う制度です

ですので
ルールに従い事業準備は始めて
補助金チャレンジも同時に行う

そんな感じでした


そして「採択」通知が来ました

『内容ほとんど変えてないのに
これで採択って。。。。』

本当に審査した審査員の
機嫌で決まるんじゃないのかな
と思ってしまいます。。

つまり事業再構築補助金は
通るまで何回もチャレンジできます


3、ここからがまた長い。。。


採択通知が来たのが
2022年2月のことでした
(記憶が正しければ。。。)

『あーこれで安心してどんどん事業に
資金投入できるなー』

と思っていました


しかしここから

・見積もり依頼書
・見積もり&相見積もり
・事前着手関連の資料

などを提出し

「交付決定」なるものを
いただく工程に入ります


『交付決定??
採択とどこがちがうんじゃ〜〜??』


補助金が苦手な私には理解不能


つまり
採択はまだ申請金額が決定したものではなく
企画自体を認めるかどうかのもの

ここからが
最終金額の決定に対しての
交付決定作業となるわけです


この辺の段取りイメージが
マニュアルで分かりにくいのです


実質「採択」から「交付決定」まで
3〜4ヶ月かかったと思います

金額が確定していないのに
銀行に融資のお願いもしづらく
なんかイライラ待たされた
4ヶ月でした



4、事業スタート〜補助金精算まで


予定通り事業が始まりました

そして計画の中で
「事業終了日」というのを
補助金申請時に決めています

「事業終了日」とは
事業は続くのですが
補助金の内容に関しては
ここまでという期間を意味します


事業終了日を迎え
取引業者さんへ支払いを終わらせます

ですがまだ
1円も補助金は入ってきません


自己資金やキャッシュフローが
心配なので

当然融資を受けなければならなくなりました

一応本補助金には
概算払い(前金で受け取り)という
申請もあるそうですが

またまた大変な思いをし
待たされるのが嫌だったので
銀行さんにおねがいしました


そして事業終了から
ひと月以内に
『補助事業実績報告書』
というものを提出します

主には
・契約書
・見積もり
・請求
・納品
・支払い証明
・実態の報告
・感想文

などです

これがまなかなかうまくいかない

資料や報告書の提出は全てデータで
Jグランツという国の
申請システムでの提出

一旦提出してから
担当者が確認するまで
数週間待たされます

資料に不備があり
差し戻し▶︎再申請
を二回ほどやった時でした

イライラ待たされ痺れを切らし
資金繰りや予算に不安があった私は
ここで必殺技を繰り出しました


中小企業庁と
岸田内閣総理大臣宛に直メールを打ったのです



文面はこんな感じです

・補助金事業期間が終わり精算(入金)までの
イメージがわからないので困っている

・なるべく早期の確認と処理をお願いしたい


すると翌日!
中小企業庁より電話がありました!

『久保田社長でいらっしゃいますか?
メールでのお問い合わせの件は。。。。』

…..懇切丁寧に説明があり
できるだけ早期に処理をしますとの
返答でした


そこからの処理スピードが上がったのは
言うまでもありません。。。。


まぁようやく精算処理が終わったので
一件落着

今後は事業を盛り上げて
成功させるだけです



5、まとめ


事業再構築補助金は
今後も募集が続くそうです

申請にチャレンジする方へ
私なりのツボを書くとすると

1、補助金ありきで事業を作ろうとしないこと
2、申請にパワーを使いたくなければアドバイザーを雇うこと
3、申請窓口に不満がある場合直接中小企業庁へ相談すること
4、落ちてもめげずに再チャレンジを繰り返すこと
5、説明書はよく読むこと


以上です


2/3の補助は
新事業の大きな助けとなります

中小企業がやりたくてもできないことに
チャレンジが可能になります

ご予定の方は是非頑張ってください

健闘を祈ります!





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