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「10年保証」アルカリ乾電池の10年目

発見したのは9年目

これは全くの偶然なのですが、我が家に10年前に購入した単3アルカリ電池の16本入りセットがあります。このうち8本は使っていたのですが、残りの8本は物入の中に置いたままにしていました。何年かぶりに発見したのは2022年の3月。下の写真はその時のものです。このときパッケージには英語で"GUARANTEED for 10 years in storage", "Best before 2023” つまり10年間保管でき、2023年まで大丈夫、と謳われているのですが、なんと8本中5本は液漏れしていました。もちろん全部未使用で、念のためバッテリーチェッカーで電圧を測ってみたら、全てちゃんと1.5V程度の電圧にはなっていました。
とはいえ、この状態で使う、というわけにもいきません。パッケージの裏を見たら英語で、ですが返品交換に応じる的なことが書いてありました。

保管は常温の室内なのだけど...

ホントに応じてもらえるのか、試してみようか、、、という考えも頭をよぎりましたが、それも面倒と言えば面倒です。そこでもうしばらく保管を続けてみることにしました。変化を見たいので、液漏れしていない3本と、液漏れしている5本にグルーピングして、物入の中に戻しました。ちなみに物入は家の中で直射日光はあたらず、温度は冬の最も寒い時で15度、夏の最も暑い日に30度をこえることがあるかも、という程度ですので、一年を通じて温度の振れ幅は大きくありません。湿度は気象庁の統計データによると蒸し暑い夏と乾燥する冬で80%弱~50%強 の幅があるようです。

未使用の単3アルカリ電池8本
撮影:2022年3月。期限は2023年12月のようです

こうして、偶然の長期保存試験を興味本位でさらに延長してみることにした、、、ということ自体忘れてしまっていた2023年の3月、掃除をしていてちょうど1年ぶりに物入の電池を発見したのが下記の写真です。

10年目の乾電池

1年前は液漏れしていなかった3本も液漏れ

1年の間に、残りの3本も耐えられなかったようで、液漏れしていました。電圧も測ってみましたが、デジタル表示するバッテリーチェッカーはどれも反応すらしてくれませんでした。どうやら液漏れで接点が腐食し、電圧を測定することもできない状態のようです。

今回分かったこと

製品としてはれっきとした大手メーカーのものなので、根拠もなく10年保管可能をうたっているわけではないはず。それなりに加速試験など行ってるんだろうけど、それはアテにならないんだろうな、ということ。最近は100均で売っている電池も7年保証、などの表示を普通に見かけるのですが、災害時用の備蓄として長期間保管するつもりで購入するときは、定期的に状態をチェックするようにすると良いのかもしれません。
好奇心としては100均のものも含め各社の乾電池を買ってきて5年、7年、10年、、、と未使用状態での経年返還を観察してみたい気もしますが、そんな遠大な実験やって、何か分かったところでどうすんの??と考えると二の足を踏んでしまいます。今回の電池もどうするか、、、①一応メーカー/販売店に連絡してみる ②期限までまたあと8ヶ月くらいあるのでこのまま様子を見る ③めんどくさいので捨ててしまう・・・悩み中です

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