見出し画像

ChatGPTによって大学入試は変わるのか

三井 ChatGPTの登場で大学入試も変わりそうだね。
住友 たとえば?
三井 出願時に提出する志望理由書の扱い方。
住友 どう変わるの?
三井 これまでは合否を左右する重要な書類として扱われてきたでしょ。
住友 点数化する大学もあるくらいだからね。
三井 でも、その評価が変わる可能性がある。
住友 なぜ?
三井 ChatGPTを使うと簡単に志望理由書を作成できてしまうんだ。
住友 そうなの?
三井 条件を設定するだけで、ChatGPTがレベルの高い文章をしかも短時間で書いてくれる。
住友 便利だね。
三井 だから、自分で書かずにChatGPTを活用する受験生が増えることが予想される。
住友 なるほど。
三井 大学側もそれを想定して評価方法を見直す必要に迫られているんだ。
住友 じゃあ、志望理由書の提出を求めなくなるの?
三井 いや、そうはならない。むしろ面接のときに内容について問われる可能性がある。
住友 というと?
三井 内容を問いただすことによって、本当に自分で考えて書いたのか、ChatGPTで作成したのかを確認するんだ。
住友 上手く答えられないと、自分で書いていないことが簡単に見抜かれてしまうんだね。
三井 そう。
住友 でも、そうした問いかけを予測して、受験生がChatGPTで答え方を作成することもできるよね。
三井 そうだね。
住友 事前にChatGPTで想定問答を準備する受験生も増えるんじゃない?
三井 大学はそれも考慮して評価方法を検討しなければならないね。
住友 いい考えがあるよ。
三井 どんな?
住友 受験生がChatGPTを使っているかどうかを判定する方法を、大学がChatGPTを使って作り出すというのはどう?
三井 何だかややこしいね。
住友 そうすると受験生も対抗して、ChatGPTを使ったことが見破られない方法を、ChatGPTを使って作り出すかもしれないね。
三井 もっとややこしいね。
住友 本来、志望理由書は大学で何を学びたいかを相手に伝える大切な文章だから、ChatGPTに頼らず自分の言葉で書くべきだよ。
三井 そうだね。多少手間がかかっても頑張って自分で書いてほしい。
住友 受験生の皆さん、頑張ってください。
三井 頑張ってください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?