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ドラマーの為の初見演奏講座

初見演奏、譜面を渡されパッとその場で演奏する。

いわゆる「プロの技の代名詞的」な位置づけで皆さんも「できたらカッコいいなぁ」という憧れと同時に「初めるきっかけが掴めない」「正直怖い』という事はありませんか?

なぜ初見演奏のハードルは高いか?

これは矛盾しているかもしれませんが、原因は「譜面の読み方も分からないまま「初見で演奏」をしてしまうから」だと僕は考えます。

「初見演奏」は文字の如く、その場で渡された譜面をリハーサルもなしで演奏するという事ですが

譜面の読み方もわからず演奏するのは文字の読み方をわからないまま、手紙を読むと同じ事で、文字を読むどころか一番大事な書いた人の伝えたい事を汲み取る事は不可能です。

譜面には

・どんな指示があるのか
・何が求められているのか
・どのように演奏するのか

などの情報があり、それらを読み解き音楽に変えていくまでを含め初見演奏能力と言えます。

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実際の現場で使った譜面。当日渡されその場で演奏しました。

なぜ初見演奏能力が必要か?

僕はアメリカの音楽学校を卒業した13年前、いきなりロサンゼルスという荒野に放り出されたわけですが、その時の僕はひよっこです。

今YouTubeなどで発信している「リズムを操る事」や「仕事の増やし方」など何も知らない日本人留学生。英語で言うと『Green』これ日本語と一緒ですね「青い」なドラムを叩ける人。音楽を表現するミュージシャンとは到底言えませんでした。

しかし仕事を増やしていけたのは「初見演奏が出来た」からです。

その当時ロサンゼルスは音楽にあふれており、リハーサルなど一切なく一発初見本番の現場が多くありました。

理由としてはいくつかあるのですが

・リハーサルに割く予算がない
・初見本番できるプロが多いため、リハーサルをする必要がない
・LAではミュージシャンの中で初見で演奏する事を楽しむ文化があった


よって超絶技術を売りにするドラマーより、譜面を読めるドラマーの方が必要とされていました。

しかし僕はこの時点でアンサンブルを活かすためのドラムに必要な、リズム、タイムやフィールは全て持ち合わせていませんでしたが、初見演奏が出来たため現場には呼ばれやすいドラマーでした。

その初見演奏の現場にはいわゆる「バカテク系ドラマー」で譜面が読めないドラマーと「バカテクではないけど譜面は読める」どちらが呼ばれるかは一目瞭然です。

僕らには演奏能力を向上させるために演奏する現場が必要なんです。場数を増やすため、そのステージに上がるためには譜面を読むという能力がどんな楽器のテクニックより要求されるのです。

よって初見演奏が出来ると「自分の成長に繋がるチャンスを掴みやすい」という事です。

初見演奏は慣れ

ここまで読んで難しい!自分には無理だ!と感じる方もいると思います。

僕が譜面を読んで演奏を始めたのは21歳の時です。その時は「3拍目の8分音符のウラ」 なんて全くわかりませんでした。

21歳と言えばもう立派な大人。もし音楽の全てが生まれ持った才能だとしたら、新しい能力をつけるには遅すぎです。

しかしパンデミックが始まる前までは、僕は世界の一流プレイヤーと初見演奏を週に50曲はしていました。

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カール・サウンダース ビックバンドで初見演奏

確実に言えるのは才能ではなく「譜面を楽しめるかどうか」

僕も今でも失敗はします。しかしテレビゲーム感覚で「おっと上手くいった!」「いっけね失敗した」など毎回楽しんで演奏できています。

譜面に何が書いてあり「どういったルールで遊べばいいのか」を知れば初見演奏は本当に楽しいんです。

初見講座

zoomを使い講義を行います。基本的に土日の13時から2時間弱行います。

スケジュールはTwitterなどで告知します。

次は2020年11月1日(日)の13時から2時間を予定しています。

こちらは前回リズムのオンラインコミュニティ(リズムダモンで)向けに行った初見講座の様子

題材は毎回、僕が実際にロサンゼルスの仕事で使った譜面を使います。

・必要なもの

・zoomで行いますのでWifi環境、アプリのダウンロードとスマートフォンやパソコンなどのインターネット環境
・事前にPDFを配布しますのでプリントアウトしてください
・音源を一緒に聴くのでマイク付きのイヤフォンなど(スマホ用のイヤフォン)

参加費

・ライブ参加 2000円
・アーカイブ参加 1000円
・リズムダモンでメンバー 無料

支払い方法は銀行振込になります。

まずは『ドラマーのための初見講座受講』とのタイトルで

・ライブ参加orアーカイブ参加
・振り込み名とお名前

と一緒にこちらにメールしてください。
satoshi.africa@gmail.com

その後詳細を送ります。

それでは「初見演奏」というゲームに参加する始めの一歩を一緒に始めましょう!

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