受け継がれるもの

画像1 彼は大きな剣を振り回し雄々しく戦う周りの大人のようになりたかった。 けして旗を持ちかくれるだけの父親のようにはなりたくはなかったのだ。 彼も年を経て父より旗を受け継いだ。
画像2 やがて彼も知ることになる。矢の、怒号の飛び交う戦場で旗を持つという意味を。 頼れるものは片手の武器のみ。消して倒れてはならぬという意味を… ひゅう と、風を切る音。さぷり、足元に矢が突き立つ。
画像3 そんな時、彼はこういうのだ。 ”うちの女神さんを狙うたぁどういう了見だ!俺のお日様色の髪にかけて絶対に守り抜いてやる!”
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