野球連載3 バント不要論
こんにちは!satoshiです🐿
コアなテーマが続きますが、今回はバントについて考えていきます🐙
〇送りバントとは
基本事項から確認しますね。僕の中での送りバントの定義です⬇️⬇️⬇️
送りバント=走者をバントによって進塁させ、チャンスを拡大させる戦術。
としましょう。「チャンスを拡大」と言うところを大事にして見ていただきたいです👁
〇バントをするシチュエーション
当然この戦術を起用するのは「0アウトまたは1アウト」の状況となります。
また、走者がいる状況は
➀1塁➁1,2塁➂満塁➃2塁➄2,3塁⑥3塁
この6つの状況です。
アウトカウントとの組み合わせで考えると合計12通りのシチュエーションが想定されます。
さらに細かく分けたいと思います。
・「序盤、中盤、終盤」の条件
・「リード、同点、ビハインド」の条件
この二つを付与すると合計108通りになります。
??では最も意味のない状況は108通りのうちのどれか??
僕が思うに「序盤・リード・1アウト・2塁」です。これを状況㋐とします。ここでバントをすると「2アウト・3塁」です。これを状況㋑とします。
㋐について。
「得点圏の走者」というのは2塁以降にいる走者のことで、1ヒットでその走者が本塁に生還できるから得点圏と言います。(㋐の場合、得点圏に走者がいるチャンスがすでに用意されている状況です。)
また、併殺打も考えられないので、単純に考えて残り2アウト分、つまり2人の打者にチャンスで打席に立たせることが可能です。相性を無視してどちらも打率が2割だとしたら、㋐の状況で得点できる確率は4割と言うことになります。
ここで、㋐から送りバントを起用して㋑の状況を作り出したとします。
㋑は2アウト3塁。得点圏に走者はいますが、実際のところ走者が2塁でも3塁でも得点圏には変わりないので、打率2割がそのまま得点できる確率になります(バッテリーエラー、野手のエラーは相手に依存する確率なので考慮しません)。
つまり、これは僕が定義した「送りバント」の定義「チャンスを拡大させる」の部分から外れていると言っていいでしょう。それにリードしている状況なので相手を助けるようにアウトを献上しては流れが良くないですし、序盤というのを考えると好ましくない行為と言えます😓
??では最も意味ある送りバントはどういう状況か??
僕は「終盤・ビハインド(1・2点差)・0アウト・1,2塁」だと思います。これを状況Ⓐとします。ここで送りバントをして「1アウト2,3塁」とした状況をⒷとします。
まずⒶについて。ここで打ちに行くと、先ほど同様2割打者なら2割の確率で1点入って、なお「0アウト1,2塁」とビッグイニングが期待できる一方で、併殺打で「2アウト・3塁」と、㋑の状況まで悪化するおそれがあります。終盤ビハインドならなおさらアウトの1つの重みが変わってきます。簡単に打ちに行ってチャンスをつぶすのはどうしても避けたいところですね💣💣💣
では、Ⓐで送りバントを成功させてⒷの状況を作り出すことに成功したとします。「1アウト2,3塁」です。もし無策で強攻策にでても併殺の危険性は無く、2割打者二人がヒットを打つ確率≒4割の確率で2点をもぎとることができます🔥🔥🔥
さらに、Ⓑの最大のメリットは、ヒットエンドランやスクイズなど、意図的な凡打によって1点をもぎ取れることにあります。Ⓐの状況がもし仮に訪れたら、最低でもノーヒットで確実に1点を取ることができるということになります🤩
さらにさらに、実はⒷの状況は守る側はかなりのプレッシャーがあります。想定するべきことが多いからです。
1ヒットでの2点目阻止のために外野前進、けど長打は最悪。内野はヒットエンドランやスクイズを警戒、けど2塁ランナーのリード幅を大きくすると1ヒットで生還する確率が高まるからマークしなきゃダメ。バッテリーもスクイズ警戒でボールを外すけどカウントを悪くするとねらい打たれる、フォークなどでのパスボールが怖い、、、
怖いですね😱😱😱
だから守備側は、やることを減らし、併殺を狙うために打開策としてあえて走者をためる満塁策を用いる事が十分に考えられるのです🏃♀️🏃♀️🏃♀️
〇バントは不要?
さて、ここまで来てようやくタイトルを回収しに行きます🏳🏳🏳
結論から言うと「必要」です。絶対必要です!!
なぜ不要論が唱えられたかと言うと、これも「2番最強論」と同様、シーズン総得点数向上のための戦術ということが関係していると考えられます。
有名な話でいうと「0アウト・1塁」でバントをするのと打つに行くのでは得点期待値は打ちに行く方が高く、バントをした方が得点期待値が挙がるのは打者の打率が2割を大きく下回った場合らしいです。⤵️⤵️⤵️
だから安直に「バントいらないじゃん!」と結論付けてしまう人が大量発生してしまったのです🐝
でもそうではありません。連打で複数得点をどんどん狙っていくのはもちろん良い事ですし、データから見ても長いスパンで考えると総得点数は向上するのは事実です。ですが、勝つために、目先の1勝をなんとしてでももぎ取る野球をするなら、要所できっちりとバントを決めることは非常に大事になってきます。
最後に、簡単にヒッティングとバントのメリットとデメリットを挙げるとすると、
★ヒッティング・・・大量得点を狙えるが、併殺・フライでアウトカウントをタダで献上してしまうことも考えられるので、やや博打気味💥
★バント・・・確実に1点を取りに行く戦術として極めて有効だが、基本的に複数得点は期待できない🐟
こんなところでしょうか。
要は使いどころです👁
馬鹿の一つ覚えみたいにフルスイングしたり、いつでもバントをしたりしていてはなかなか勝てないということです😇
〇次回予告
次回は何にしようかまだ迷っています🤔
コアな話が続いたのでもっとライトな話でもしようかなと思います!
では今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございます。
#6 20.12.03
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