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Midnight Grand Orchestra 1st LIVE「Midnight Mission」感想レポ

旧Twitter(X)が感想を書くのに不便だったのでいっその事noteに今の気持ちを全部書き出してやろうと思いこのレポを書いている次第です。
※語彙力が終わっているので読みにくいとは思いますがご了承ください。

前置き

Midnight Grand Orchestraが始動した時からずっと応援してきましたが、1st Live Overtureから一年半程度、ようやく有観客でライブをやるとなり、絶対に行きたいと思っていただけに今回現地にいけると決まった時は相当喜んだ記憶があります。

運良く最速先行でチケットが取れたため、整理番号は100番台とかなり前の方で入場することができました。当日は少し入場開始に遅れたので、実際には200~300番ぐらいが呼ばれたタイミングで入場しましたがそれでも最前ブロックの場所が取れたので一安心でした。最前ブロック相当に景色が良くてステージが近いのはもちろん、視界が3面モニターで完全に埋まるような状況で正直ここだけ別格の景色だなと。

視界:左
視界:正面
視界:右
視界:ステージ


それと全然関係ないですが、客入りの時に流れていた曲の時点でかなり良かったのでそこで勝手にテンション上がってました。
イノタクが公開していたSpotifyのリストも見て改めて最高かよと。星宮とと好きなのでEscapismとかエミュレーションとか、STAR PLAYERとかPanorama辺りもよく聴いてたので流れてたのめちゃくちゃ嬉しかったですね。


さて、前置きはここまでにして一曲ずつじっくりと感想を書き連ねていきたいと思います。

1.Never Ending Midnights

ミドグラライブの始まりを告げるのはこれ以外ないだろって。とにかくここの演出で一瞬で心を掴まれた。ほんの一瞬で世界観に完全に引き摺り込ませるのズルすぎんか???特に最前ブロックは視野角全部モニターになるから本当に演出の中に飲み込まれたのかってくらいの感覚で没入感が凄かった。視界一面海色になった時の引き込まれ方とか凄すぎる。
「静寂を切り裂いた轟音」ってフレーズもこれ現地だとマジでそのままの意味でそれを全身で感じられるの最高。
一気にテンポ変わるとこ本当にワクワクするんだけど、音圧と迫力がエグすぎて「幕が開いていく」でドーンとライブタイトルが出るの開幕を告げる曲として完璧としか言いようがない。
余談だけど冒頭の演出、モールス信号っぽく聞こえたんだけど「SOS」とか打ってたりする?

2.SOS

ミドグラとしての始まりを告げた曲でもあるって言うのもあるけど、幕が上がった後の一発目としてこれ以上のものはないよってくらい。
とにかくイントロが好きで、荘厳なストリングスから始まり、そこにピアノとドラムが加わった瞬間のテンポの上げ方とそのワクワク感がもう堪らない。後何よりも演出がね、視点的にすいちゃんイノタクと同じ視点を見ている感じの一人称スタイルの映像めちゃくちゃ良かった。演者と観客ではあるけど同じ視点を共有しているって雰囲気にしてくれたの素晴らしすぎる。

3.Midnight Mission

これ前奏からもう最高だった。心揺さぶられるストリングスとピアノの音にただただ聴き入ってしまった。ここ、展示会行ってすいちゃんとイノタクの音声ガイド聞いてた人はニヤッとしたのでは?あの時のアレンジ彷彿とさせるような感じで。
からの一拍置いてストリングスの演奏始まった瞬間の高揚感ったらなかったね。間奏のギターフレーズが音源と全然違くてめっちゃ驚いた記憶がある。Ichikaさんのギターあまりにカッコ良すぎたな。こっち版もちゃんと音源欲しい。「右に罠 左側 裏に3名」の後のギターに合わせて跳ねるライトの演出めっちゃ好き。
この曲、すいちゃんのちょっと斜に構えた感じの歌い方がとにかく好きでたまらん。

4.Igniter

もう一音目のギターから大っ好きなんだこの曲。ギターサウンドがとにかく全面に出ててひたすらに耳幸せだった。イノタクBPMは速ければ速いほどカッコいいみたいなこと言ってたけどマジでそれ。
ミドグラの中でも随一のイカした曲だと思う。BPMめちゃくちゃ速いのに速さによる息苦しさみたいなのが微塵も感じられないの不思議。

5.Rat A Tat

ここから一気にクラブノリ全開みたいな感じでめっちゃ良かった。イントロでちょっと焦らして何やるか理解させた上でやり始めるの卑怯すぎんか?そりゃもうテンション上がるに決まってんじゃん。
ミドグラの曲全体的に縦ノリなのはそうなんだけどこの曲は特にそれが強い。爆音サウンドに腹の底まで響く低音、最高空間すぎる。
(確かこの曲だったと思うけど、高校生ぐらいのイノタクが作ってたものが元になってると知った時は天才かよと。)過去の記録辿ったらHighwayの方だった…記憶違いでしたすみません。

6.夜を待つよ

この曲本当にギターフレーズが耳残ってクセになる。ワンフレーズ単位で洒落た言い回しが多いのと「よ」の音で韻踏まくってるから聴いててすっごい気持ちいい。なんかめちゃくちゃストリングスの音が前に出てた気がするけど、よりお洒落な雰囲気になってて良かったなと。(ほんとにそうだったかはわからん)
ミラーボールの演出なんかもいい味出してたし、全体的なアンニュイな雰囲気超好き。

7.Blackhole Dancehall

初っ端のイノタクの煽りとドラムからもう最高of最高すぎてな。
すいちゃんの「あっちゅうまに四千光年」とか「What are you gonna do?」の頭の「a」の歌い方がすっげぇ好きなんだ誰か分かってくれ。
この曲とにかく静と動が目まぐるしく変わるから演奏的にも歌唱的にも難しいはずなのになんであんなサラリとやってのけてるんだあの人たち…。もちろん演奏も凄いんだけどすいちゃんあんだけニュアンスつけて歌える上に全く苦しそうじゃないの純粋にすごすぎるだろ。あと全体としてちょっと歪んで強めに鳴らしてる電子音が大好き。パワーありすぎだろこの曲ちょっとは加減してくれ。

それになんと言っても「Yeah Yeah Yeah Yeah」のコール&レスポンス、もちろん会場で叫べたのも楽しかったけどそれを演出とストーリーに絡めてきたのは流石としか言えない。敵の怪物みたいなやつもちゃんとリズムにノってたのはちょっと笑ったけど。

8.Tuning(Interlude)→流星群

これはもう敢えてのワンセットで書くけど、Tuning流れ出した瞬間の会場の空気感も含めやべぇわこれ…ってなった。ストリングスと跳ねるようなピアノ、でもどこか物悲しくて心が締め付けられるようなあの音、空気が一瞬でガラッと変わるのも凄いしそれを変えられる音の力に圧倒されていた。

流星群のイントロ始まった瞬間、歓声じゃなくて無言の拍手が起こったのもよかった。そりゃスタンディングオベーションだよあんなの。超絶良い曲なのはもう言わずもがななんだけど、生で聴くとあの湿度感とか曲を通して伝わってくる情景がありありと感じられて音にノるのも忘れて立ち尽くしてしまった。それぐらいあの曲に身を委ねたというか、その世界観に全身浸かっていたかった。ラスサビの「ずっと続きを聞きたいな」の「たいな」の部分みたいなすいちゃんの表情の付け方があまりに天才すぎてな…最後のすいちゃんのそっと呟いた「ありがとう」も良かった…。
そりゃイノタクも自分の葬式で流してくれなんて言う訳だ、なんなんだこの曲。

9.Starpeggio→ソリロキー

モニターの演出と2024 2 20 の並びをみた瞬間にああ…くるんだなと。Starpeggioのピアノとストリングスの音の厚みが生だとより鮮明に感じられて本当に聴けてよかった。静かに見えて寂しさとかそう言った感情をぶつけるような少しの荒さみたいなものも表現されてて本当に好き。ラストのピアノ、綺麗な和音じゃないの良いよねってもうずっと言ってる。
ここで2124年に飛ばしてソリロキーに繋げるの、あまりに流れとして完璧なんだよな。

ソリロキーの歌い出し、つぶやくような歌い方がめちゃくちゃ好きなんだ。流星群と方向性的には似てるはずなんだけど全然そんなふうに感じなくて、それぞれがちゃんと独立した良さを持ってるの、曲の作り込み半端じゃないよ。静かな雰囲気とノりたくなるテンポ感が同居してるのこの未練たらったらで詩的な言い回しの歌詞本当に大好き。
「100年前の彗星の夜君がいたから 楽園じゃない 名前さえもないここがいい」ここの歌詞マジで一番好きまであるし、すいちゃん、細かく声振るわせながら歌ってたりして、曲に表情をつけて深みを持たせてるのが本当に聴いていて素晴らしい。どんだけ引き出し持ってんだよと。あとコーラスが入った事でより雰囲気に深みが出ててより没入できた気がする。

10.Light The Light

前奏のピアノアレンジ売ってくれマジでいくらでも払うから
前奏がいちいち前奏じゃないんだよもうそれ単体で成立してるの凄すぎるだろ…。
すいちゃんの語りかけるような歌い方から始まる美しい音の重なり、そこからの「変わるよ」で一気に広がる音、歌詞と曲の展開が見事にリンクしてて2ndの中でも特に好きな曲だっただけに生で聴けたことに相当感動していた。「今から 今から」とか「世界が 世界が」みたいに繰り返すフレーズが結構出てくるけど、その一回目と二回目の抑揚の違いが半端なく曲にマッチしていてもうわけわからんくらい興奮していた。それに加えてモニターに映るもう一人のすいちゃん、ソリロキーの流れから「きみ」って解釈で合ってるのか?その「きみ」との再会、触れ合いの流れもめちゃくちゃに良かった。
すいちゃんがステージからモニターの世界に移動したの、バーチャルの存在であるからできる演出なわけで、こういうVtuberであることを活かした演出ギミック大好物なのでもっとやってくれ。それと自分から行くっていうのもなんというかミドグラの文脈抜きにしても星街すいせいらしさがあるというかその辺りも良かった演出だと思う。

11.Moonlightspeed

だからその前奏の音源をくれ!!頼むから!!いっそのことLive Editで全曲出してくれ!!!
まだ行ってない人は是非とも展示会行ってガイド音声聞いてくれ…これに浸れるから…。
正直今回のセトリで一番膝を打ったところだった。2124年からどうやってやって2024年に帰ってくるんだと、これしかねぇだろとと言わんばかりに打って付けだったね。光速じゃ足りないんだからそりゃ時間だって飛び越えていけるだろと、もうここの一連の流れ天才だろ!と現地で思わず叫んでしまった。ここまで溜めてきた分一気に解放してきたのも相まってもう意味わかんないぐらいにブチ上がってた。
もちろん間奏の鬼強ギターパートの迫力もやばすぎた。

12.Allegro

これ、音楽用語としての「Allegro」だけじゃなくてミドグラの中で紡がれた「アレグロ」って言葉の武器としての意味が遺憾なく発揮されててアンコール前のトリとしてここまで相応しい形で持ってきたのスッゲェよまじで。
光速→光速で繋いで君の元へだもんな、一連の流れが完璧すぎる…。
満を持してと言わんばかりにアレグロ構えてぶっ放すすいちゃん、撃たれる側の視点と打つ側の視点両方見れたのはお得なのでは?それだけで終わらずに「きみ」と2人で撃ってたのもすっごく良い演出だと思った。

13.3時12分

アンコール一発目、まあここまで来たらそりゃやるよな。Allegroで一旦ストーリーに区切りがついてるから、本来ミドグラの文脈で作ってないこの曲と次の曲がノイズにならなくて、フラットな状態で聴けたのは凄く良かったと思う。
すいちゃん、ここに来てさらに一段ギア上げてきたなと個人的に感じた。あんだけノンストップで歌ってきて、アンコールで一瞬休むタイミングがあったとはいえ数分程度なわけで、そこからさらに上を見せつけてくるの、改めて星街すいせいのヤバさを実感した。

14.Stellar Stellar

正直嬉しすぎて叫んでしまった。なんだかんだ現地で聴けるのが初めてだったからそれも相まってめちゃくちゃ感動したよ。これに関してはツインドラムの真骨頂って感じもしたな、迫力が桁違いだった。
ていうかなんでまだここからさらにギア上げてこれるの???おかしいだろ???限界ってものを知らないのか?????なんだ最後のロングトーン最強だろあんなの。

というか、豊洲PITで3時12分→Stellar Stellarってさ、もう「STELLAR into the GALAXY」のリファインみたいなもんだろ。ミドグラの流れでありながら、ちゃんとTAKU INOUE × 星街すいせいの形も共存させてるのあまりに構成が見事としか言えない。
ちゃんとマイクもこの時だけいつものマイクに変わってたりと細かいところも押さえてたし。

下手に使えば雰囲気を崩しかねない立ち位置のここ2曲を完璧な形で落とし込んできたの天才すぎんか?
特にStellar Stellarはすいちゃんのパーソナルなとこというか、星街すいせいを体現する曲みたいな立ち位置だから余計にすごいと思った。

15.Highway

ライブの締め、というかミドグラの最後はこの曲でなきゃ。終わらない夜を表現してきたライブが朝を告げて終わるってのはなんとも風情があるというか…。これ面白いのが終わる曲なのに「ハロー」なんだよな。終わりの曲に出会った時の挨拶がフレーズとして入ってるミスマッチ感じゃないけど、終わりと始まりを同時に表現してる感じが凄く良い。
最後にみんなで手を左右に振りながら終わっていくの別れの挨拶の代わりみたいでちょっと悲しさも覚えたけど。
終わらないで欲しいって気持ちと終わるんだなって実感、でもまた次があるよっていうみらいに向けた希望もあってこんなにラストの曲としてふさわしいのもなかなか無い。感情はぐちゃぐちゃだったけどほんとにいいライブだったと噛み締められた最後だった。


・全体感想

全体通して徹底してたなと感じたのは、ストーリー仕立てということもあって演者がほんとに喋らない。イノタクの合間の煽りとアンコール前の一言ぐらいしかなくて、すいちゃんに至ってはほぼ一言も喋ってない。
ストーリー仕立てだとどうしても合間のMCで戻されちゃって浸りきれないケースってあると思うからそれを完全に排除して音楽で全てを表現して、観客の気持ちを世界観から戻らせない意志を感じた。
(なんて思ってたけど、これすいちゃん喋るだけの余力なかったやつだ。リソースの120%を歌に注ぎ込んでたからそれ以外に割く余裕がなかっただけなんじゃないかこれ。それはそれですげぇよ。)

1st 『Overture』は変にいじることなくトラック通りに披露するのがもはや一番いい迄ある完成度で、2ndって1stの地続きな印象が強かったんだけど、実際のところ1stのNever Ending Midnightsで始まりHighwayで終わるって流れは今回も同じだったわけで、続きというより『Overture』で明確に始まりと終わりを示した分その間をさらに分岐、深堀して世界を広げたのかななんて風に感じた。

『Starpeggio』が出た事で全体的に変化が生まれて、今までの曲にもまた新しい解釈・視点が生まれてそれが新しいストーリーになっていくの、凄いなと。

うまく表現が出来ないけれど、変則的なミュージカルみたいなものを見ているような気分にもなっていた感じがする。
今回のライブみたいに、音楽でなにか物語を表現するのすっごい好きだからこれからもどんどんやっていってほしい。


告知も盛りだくさんで、ソリロキーのMV公開にAllegroのMV作成決定、極め付けにはシンデレラガールズコラボで流石に腰抜かした。
まさかミドグラを見にきてシンデレラガールズに鉢合う羽目になるとは思わずもうなんか爆笑してしまった。
SNS見ると賛否はあれど新規呼び込むのに結構みんな躍起になっていてなんかデレが盛り上がってくれて嬉しい気持ちが大きい。

今回のコラボでデレステおよびシンデレラガールズに興味を持ってくれた方々、アイドル190人もいるので是非とも自分に刺さるアイドル見つけてほしいんですけど、もしよかったら一回五十嵐響子で検索なんてかけていただけないでしょうかね…私の10年来の担当なんですお願いします。


なんとか感想を形にしたくてここまで思いの丈をぶちまけてきましたが、こんな駄文を最後まで読んでくれた方がいらっしゃいましたらありがとうございます。とりあえず擦り切れるまでアーカイブを観ようと思います。
これから先のミドグラの展開は想像もつきませんが、この最高の音楽コンテンツをずっと応援していけたらなと思っています。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。


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