1日1万円も売れなかったラーメン屋が行列のできる店になるまで

なぜラーメン康家は「矢沢のポスター」でいっぱいのラーメン屋だったのか

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「マスター、永ちゃん好きなんだ」
「そうなんですよ!学生の頃、自分で店持ったら永ちゃんだらけの店にしたいなと思って…」

永ちゃんのポスターのことを質問されると
そんな風に返していました

もちろん大ファンなので
嘘ではなかったんですが…

でも実は
まったく違う理由でポスターを貼っていました

まだラーメン康家が
行列ができるほど繁盛してなかった頃の話

とんでもない僻地にあった
ラーメン康家

1日1万程度、いや
1万円も売れない日が
何度もあったほど
売上がまったくだった

どうしたらお客さん来てくれるだろう

味には自信はあったけれど
ラーメン屋は青森に沢山あるし

まずは一度来てくれたお客さんの
記憶に残らなければ
次また来てくれないだろう

どうやってお客さんに印象を残そうか…
それをいつも考えていました

漫画本を集めてみたり
コーヒーを無料で出してみたり
ふりかけ無料だったり

いろんなことを試してみました

そしてある時
「永ちゃんのポスターいっぱい貼ってみたらどうだろうか…」
そんなことを考えました

「いやー、なんかいい歳して永ちゃんのポスターベタベタ貼ってるのもなんか恥ずかしいなぁ」
なんて思いましたが

でも
他でそんな店ないし
とりあえず印象には残りそうだし
やってみようと

正直
コレで売上が上がったわけじゃないんです
お客さんが劇的に増えたわけじゃないんです

ただ
一つの出来事があったんです

矢沢のツアーが決定して
そのテレビCMが流れ出した頃
「今度青森でコンサートするんだね」
とお客さん数名からメールが来たんです

また
来店したお客さんも
「永ちゃんコンサートで来るの知ってた?マスターに教えようと思ってさ!」

康家にいない時も
あるきっかけで
お客さんは康家を思い出してくれるんだ

ラーメンじゃない
「何か」でも、お客さんに印象付ければ
うちの店を思い浮かべてくれるんだ

ということを認識した瞬間でした

【お客さんの頭の中に康家という
  「引き出し」を作るためには】

ここから本格的に勉強しだしたのです

続きます

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