死因「刺殺」

針が2時を指した真夜中に
僕は誰かを刺してみたいのです

好きって何?恋って何?
刺してみたくなるほどの
愛って何?

湧かない溢れない
乾いた心境の中で
少しずつ広がるは
虚無とかそんなの

躍動的な奴らは生き生き息して
愛情を生むのに
心が見えない僕らは望み好んで
孤独を求めるんだな

自分が消えてもどうでもよくて
それでも周りは幸せであってと
泣いて泣いて乾いたこの心が
「寂しい」で表せていいものか

僕が僕であるがために
たくさんの人を刺してきたのです
君は君であるがために
たった一人の人に刺されたのです

僕の敗因はそれなんです

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