見出し画像

初盆小噺。

昨年秋、父が亡くなり
この夏は初盆を迎えることになる。
初盆は、特に盛大にやる、くらいのことは知っているが、
そもそもワテは通夜葬儀に出席したことはあるが、
お盆でよそのお宅にお邪魔した経験はほとんどなく、
(親族のお盆には親のみが行ってたからね)
お盆ってなにをやるだか全然分かっていない。

マミーが父の初盆を迎えるにあたり、
「近所の人も呼ばず、親族も呼ばず、
とにかく家族だけで地味ぃ〜にやりたいが
室内の提灯くらいは買いたい、一緒に見に行こう」と言うので
ついていった。

仏壇屋の店員によると、
提灯は対(つい)、つまり2基買わなくても、1基でも良い、とのとこである。
大きさがいろいろあるが、
大きめなものも、組み立て式なので
紙箱に大変コンパクトに収納できるとのことである。
安価なものは絵柄が印刷されていて、
高価なものは日本画家が手描きで絵柄を描いている。
とか、提灯の下のなんだっけな、鎮。。。なんとか、っていう重りみたいなのが
ある、無いが違うとか、
木材の種類が違うとか、
それから、なんだか、内部で水色のライトがクルクル、
ディスコのように?回る提灯は実は安価なもので、
ただ白いライトがじーっと静かに灯ってるものは高価だと説明された。
そうなのかぁ。知らんかった。

ワテは付き添いで仏壇屋に行ったつもりだったので
母が好きなのを選べばよいと思っていたが、
悟子ならどれにする?とマミーに聞かれ、
ワテなら、金額が金額(4万円前後か)だから
1つの店だけで決めない、と答えると、
じゃ、別の店に行ってみよう、ということになった。

もう1つの店では、
組み立て式の提灯は
翌年から組み立てるのが難しくて負担になります、と言う。
ただの筒状のシンプルな形のものがおすすめです、と言われた。
また、さっきの店では1基でいいって言われたのにこちらでは
提灯は門構えみたいなもので
左右の対で用意しないと意味を成さない、と言われたのである。
また、内部でクルクルライトがディスコ調で回る回転灯は、
仏教の輪廻転生を表しているものであり、
安価、高価で変わるものでは無いと言われたのである。

。。。口あんぐりだ。
なんなのだ。
言ってることが2店でまるで違うではないかw。

きょ、今日は帰ろう。。。w

駐車場の車に戻ると
母が義理の妹に電話を掛けた。
数年前に旦那さんが亡くなり初盆をやってるので
その時、提灯を対で用意したかどうか
聞いてみることにしたのだ。
すると叔母さんが言った。

「うちの提灯、貸す? よかったら使って。」

え。。。?

叔母さんは、亡父から見たら妹だ。

そうか。
借りたらええやん。

というオチw。

まぁよい。
勉強にはなった。。。か⁇

お盆のこと、
よく分かったような分からなかったような1日であったw。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?