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気づかいはどこへ行った

ここ数年、電車での乗り降り時が無秩序になったなあと感じる。

本題に入る前に断っておくと、仲の良い大阪の友人が東京勤務となって東京で生活したとき、東京の人は電車の乗り降りのマナーがよいと話していた。それは整列乗車のことで、大阪圏では整列して乗車するのは珍しいらしい。なので、ここでは私が住む東京でのことだと理解してほしい。

無秩序と言っても、ホームではまあまあ整列している様子はある。問題は乗車のときだ。
駅ホームでは以下のようなアナウンスが流れる。

「降車するお客様のために扉の前は広く開けてお待ちください。」

このアナウンスがいつから始まったかはわからないが、長年の通勤で私の中では、電車に乗車する際は降りる人を優先して乗る人は後からという常識が定着している。

ところがここ数年の実際はそうではない。
電車を降りようとするときに、私が降りる前に車両に入ってくる人がいる。ドアの両側から人が車両に乗り込んでくるので、降りる私はドア中央を通るわけだが、電車のドアの幅が3名が余裕をもって通れる幅ではないので肩や荷物がぶつかったりすることもある。

肩がぶつかり合って気まずい思いをしたくない私は、気をつかって自分の荷物を気にしながら半身になって電車を降りることがよくある。

他に気づかいができるのがこの国の民族性で良い点だと思っていたのに、自己中心的傾向になってしまっている点がとても残念である。
世の中の動きをみても、自分がよければそれでいいという風潮が強くなっているように感じていて、この国の先行きが不安でしかたない。

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