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コラム ガイド事業誕生の流れと現状の傾向

コラム 「ガイド事業誕生の流れと現状の傾向」

全国でどのような経緯でガイド事業が発生するのか?
誕生の経緯について考えてみたいと思います。

この記事を読むことでビジネスのヒントが得られると思います。

コラム 「ガイド事業誕生の流れと現状の傾向」


1ガイド事業発生の流れ
 「全国ではどのようなガイドビジネスが行われているのか?」
 (誕生の経緯)

 A観光激選区 (いわゆるたくさん観光客が訪れる場所やリゾート地)
  北海道・白神・尾瀬・富士山・北アルプス・上高地
  ・熊野・屋久島・沖縄など
  激選区ではでは、ガイド依頼が多いためたくさんのガイドが
  住んでいる
  その中で、ピーク時にはガイド不足が発生する
  さらにガイド稼働日が多く、安定している傾向となる
  そこで、より効率的にガイド依頼を受けるためと、利益的に
  ガイドを束ねながら、ビジネスとして運営するための組織が
  誕生するいわゆる「ガイド会社」が誕生する
  ガイドはそのガイド会社に所属し、ガイド業務を遂行する
  保守的なエリアや封建的なエリアにおいてはガイド会社を
  排除する傾向が強く、そのエリアにおいてはガイド組織が
  発足され、ガイド会社の役目を行っている。
  集客はガイド会社や組織が行っている。

  「お客が多い場所ではガイド会社がある」


 B山岳アリア (登山を楽しむ方が多く訪れる場所)
  100名山が存在する場所など
  山岳エリアにおいては、シーズンは短いものの、ピーク時には
  ガイドを依頼する登山者やハイカーが多く訪れる
  そこではその場所を中心に案内するガイドを束ねた
  ガイド組織が誕生する。
  そのガイド組織においてはガイドをまとめたり、仕事しやすいような
  環境を提供し、さらにスキルUP研修、ルール作りなどの業務を行い
  ガイド活動がしやすい条件を整えている。
  集客は組織に所属するガイドが各自行っているが、ガイド料などは
  組織において紹介されている。

 「山岳エリアではガイド組織が誕生する」


 C都市部 (東京・神奈川・埼玉・大阪・名古屋 など)
 人口が多く、旅行会社が多くある場所
 都会では、登山やハイキングを楽しむマーケットが大きい
 又、そのような方をビジネス的にサービスするための
 旅行会社も多い
 そのような条件では、ガイドの仕事も多く、安定している
 そこで都市部在住にすみながらガイド活動を行う、いわゆる
 「都市型ガイド」形態が発生する
 都市型ガイドの中でも大きく二つに分かれたスタイルで営業している
 一つは旅行会社から依頼を受けて担当する(パッケージツアー)
 もう一つは自己集客や登山教室を開催し個人客を担当するスタイル
 その発展系で会員制とし、その会員をガイドするスタイルも多い

 「都市部では都市型ガイドが活躍している」
 「都市型ガイドをまとめるガイド組織も誕生する」


 D現地ガイド
 (山岳エリアに近いがさらにエリアが絞り込まれた場所)
  月山・鳥海山・安達太良・蔵王・飛騨・大山など
  特にネームバリューがあり登山者に人気がある山域や場所では
  そこを中心に案内活動をする現地在住者をまとめたガイド組織が
  誕生する。
  現地在住者のガイドが、そこを落とずれる観光客や登山者に
  案内サービスを提供するいやゆる現地ガイド組織が誕生する
  激選区とほぼ同じ流れではあるが、そこまで依頼が多くないため
  ガイド会社を発足するまでの規模にはならない
  集客についてはガイド組織で努力している場所もあるが
  基本的には行政・観光案内所などを中心に行い
  個人では限りなく行われていない

  「人気の山域がある場所では現地ガイド組織が活躍している」


 E特化したサービス (バックカントリースキーなど)
  特にバックカントリースキーを中心に案内サービスを提供している
  ガイドは、ガイド同士のネットワークを形成しガイド事業を
  進めているそして、その仲間でガイド組織を結成している
  集客は各ガイドが個人的に努力している

 「バックカントリースキーは独自のスタイル」


 Fその他少数のケース
 ・宿泊施設を営んでおり、そこからガイドビジネスを
  実施しているケース
 ・アウトドアショップを営んでおり、そこからガイドビジネスを
  実施しているケース
 ・スポーツクラブを営んでおり、そこからガイドビジネスを
  実施しているケース
  ・企業の福利厚生やCS活動から発展させるケース

  「今後これが多くなる」

(まとめ)
 ガイド組織の誕生やガイド会社の誕生、さらにガイドの住居地と
 ビジネススタイルは、あくまでも「需要」から発生している

 ・需要がある場所ではガイドビジネスが湧き上がる




2旅行会社戦略の動向と情報

 ・お客様相談室の強化(増設)
  スマホやITの普及により、最近ではメールやSNSで便利に手軽に
  なったため情報を配信する方が多い。
  その中で一定の割合(2割)で不平や批判をする方がいる
  いわゆるクレーマーが多く発生している傾向である
  そのために各、旅行会社は「お客様相談室」の設置を余儀なくされ
  運営している。そレを担当してるのは現場をよく知っつている
  現場担当や手配担当だった方が配置されている

 ・企業体質とイノベーション
  特に大手旅行会社は企業体質によりとにかく新しいことは行わない
  (もし、失敗すると出世に響く)体質がある。
  よって大幅な改革や新企画には手を出さない
  急激にライフスタイルが変化する中で、絶えず「前年同様」で
  推移するため参加者は増えない
  要するにイノベーションが必要と分かりながら、イノベーション
  しない会社がほとんどである

 ただし例外的な会社も存在する
 (HIS、富裕層ターゲットの旅行会社など)

(まとめ)
 「パッケージツアーに頼っているガイドは淘汰される」
 「自己集客できないガイドは淘汰される」




3都市型ガイドと現地ガイドの必要性と集客戦略の違い
 ・集客目的の違い
  都市型ガイドはお客を自分が連れて行くスタンスである
  (あくまでも個人の利益のためにガイドする)
  現地ガイドはお客様をその場所に呼びたいというスタンスである
  (あくまでもそのエリアに観光客を呼び込みたい)
  (その観光客が喜ぶサービスを提供したいと願う)

 ・サービススタイルの違い
  都市型のサービスはあくまでもガイドを気に入ってもらう
  サービスを提供する
  (そのガイドが案内するのでツアー参加する)
  (行き先に場所はどこでも良い)
  現地ガイドはその観光素材を中心にその素材を楽しむための
  サービスを提供する
  (そこを訪れて欲しい、その場所を気に入って欲しい)
  (ガイドよりはその場所のファンになって欲しい)


  よってまとめると
  「都市型ガイドはガイドの魅力をアピールしている」
  「現地ガイドは素材をアピールしている」




4現状ガイドの解説スタイルの分類と今後の予想
 ガイドの主な仕事は安全管理と自然解説と言える
 安全管理については事故発生や危険度が高い場所で発揮する
 仕事となるが自然解説は毎回顧客に提供するサービスである
 ここでは自然解説についての現状情報を記載する。

 現状のガイドが提供している解説方法については大きく
 二つに分類できる

 ・クラッシックスタイル
  優れた自然解説の知識をガイド中心に解説するスタイル
  (一方通行型)
 ・コミュニケーションスタイル
  解説知識の伝達よりは参加者とのコミュニケーションを
  重要と考えたスタイル
  (双方向型・やり取り型)

 (重要)
  ガイド経験が少ない方においては、余裕がないためとにかく
  知識の伝達を多くする(クラッシックスタイル)
  観光激選区などのガイドにおいては、たくさんの経験を有しており
  クラッシックスタイルよりはコミュニケーションスタイルの方が
 「参加者の反応が高い」ということを認識しているため
  コミュニケーションスタイルを目指している
  都市型ガイドにおいては、知識量に左右され、解説する知識量が
  多いガイドは傾向的にクラッシックスタイルとなり、一方
  知識量が少ない方はコミュニケーションスタイルを重視する
  現状がある。

  (課題)
  実はガイドを養成する検定員や講師においても、解説スタイルが
  大きく異なる、特に激選区を経験している方は
  コミュニケーションスタイルを重視し、それを指導している傾向が強い
  ガイド業務の経験が少ない方は、クラッシックスタイルを
  好んで指導している
  その中で、組織のリーダーや師匠のスタイルに合わせたものを
  優先し(良いと思い)指導している傾向である。

  一番の問題は
  現状でガイド資格取得後でもペーパー的なガイドが多く
  研修会参加者はガイドツアーにも参加したことが少ないガイドが多い
  (要するに優れた解説を聞いたことがないままガイドとなっている)
  そこで教本やテキストに記載されている
  内容(クラッシックスタイル)が目標であり
  それを実践している方も多くそれが課題である。

 「激選区と養成団体では大きく異なるやり方である」
 「10年ほどのタイムラグがある」
 「研修会でそれを指導しても受講生は理解できない」
 逆にクレームが発生するケースが多い


 (まとめ)
 要するに解説スタイルのバラツキや評価基準にバラツキがある事を
 理解して置く必要がある。



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