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テラルのポンプ ― 工作機械短編小説

― さて、そろそろ事務所に戻って、見積依頼をやっつけるか。

2021年5月13日午後3時過ぎ。
株式会社カネモト 岐阜営業所の堤は、営業車に乗り込んだ。
カネモトは岐阜県可児市に本社を置く、工作機械 - 鉄の塊を自由自在に削る馬鹿でかい機械 - の世界最大手メーカーである。数年前にはアメリカの大手工作機械メーカーを買収し、2位以下との差を更に拡げた。堂々たる業界の巨人である。
堤は2015年入社の6年目。担当エリアは可児市や関市や各務原市などの岐阜県中部、恵那市や多治見市などの岐阜県東部、更に江南市や小牧市などの愛知県北部。

堤が会社から支給された型落ちのヴィッツに乗り込んだ瞬間にタイミングよく、ワイシャツの胸ポケットからK-POPアイドル Red Velvetの『Russian Roulette』のイントロが鳴りだした。会社携帯の着信音である。
四隅が剥げて銀色になっているガラケーを勢いよく引っ張り出すと、待ち受け画面には「高田社長 高田商会」と表示されていた。
高田商会は岐阜県関市に事務所を構える、カネモトの代理店。カネモトのOBである高田の一人会社である。岐阜県南部から愛知県北部エリアにかけて、40社以上の顧客を持つ。

「堤です。高田社長、お世話になっております。」
「堤くん、忙しいところごめんね。いま電話大丈夫?」

高田はいつも通りの優しい口調で切り出した。
高田は1949年生まれで、15歳で有限会社金本機械製作所、現在のカネモトに中卒入社してから、50年以上工作機械一筋の大ベテランである。堤は岐阜営業所へ配属以来ずっと高田商会を担当し、業界や仕事の酸いも甘いも全てを教えてもらった。

「"宝光"の会長ちゃんがまた怒っちゃってさ、サービスから聞いてる?」
「え、会長がですか?いえ、何も聞いてないです。何があったんですか?」

"宝光"。株式会社宝光テクノ。岐阜県美濃加茂市に本社を置く部品加工メーカーで、大物部品の精密加工に強い。従業員130名と、加工屋としてはかなり大規模である。
メインの取引先は地元のカヤバ可児工場や川重各務原工場のほか、遠方だとボッシュ・レックスロス土浦工場やアマダ富士宮工場など、全国から大物部品の加工依頼が集まる。
高田商会はこれまでにカネモトから12台の機械を仕入れ、宝光テクノ向けに納入した。当然機械の修理窓口も高田商会が請け負う。

「さっき"横"のクーラントポンプが壊れて機械が止まってるんだけどね、サービスに聞いたらポンプ交換に1か月かかるって言うのね。」
宝光テクノに2016年に納入された横形マシニングセンタ H-500M 2nd Gen. は、同社にあるカネモト製の機械では唯一の横形のため、"横"と呼ばれている。
クーラントポンプとは、クーラントと呼ばれる冷却・潤滑油を加工部に送るための装置で、工作機械の重要部品のひとつである。これが故障すると機械を稼働できない。

「1か月?なんでそんなにかかるんですか。」
「もうどこにも在庫ないんだって。」
「そんなわけないですよ。あんな標準ポンプなんか、探せば絶対にあるはずです。」
「でしょ?僕もそう言ったんだけどさ、サービスももう意固地になっちゃって。僕も仕方ないから会長に正直に言ったら、もう会長が怒って怒って。」

宝光テクノの創業者である会長は、戦後の集団就職で地元の宮崎から岐阜に越してきた。21歳で宝光テクノの前身である宝光鉄工を興し、中古のワシノ旋盤1台から一代で130人の会社を築き上げた大経営者である。しかし社長を息子に譲り、自らは会長に退いてからは生来の気性の荒さに拍車がかかり、社長や社員だけでなく、機械メーカー、工具屋、銀行や保険屋など誰彼構わず怒鳴り散らすので、今では高田以外はあまり会長に寄りつかない。

「わかりました。ちょっとサービスに聞いてみます。誰ですか?」
堤は高田から、さっきまで宝光テクノに出張していたサービスマンの名を聞き取り、電話を切った。

― これはやばいぞ。
堤は直感的に思った。

宝光テクノとは現在、新型の大型複合旋盤の商談の真っ最中で、高田商会への見積金額は8,000万円を超える。宝光テクノに販売される際は、工具や治具、クーランドなどの消耗品のほか、高田商会のマージンが乗るので、消費税込みで1億円超になる。紛れもない超大型案件だ。
しかも運の悪いことに、同じ岐阜県に本社を置く競合企業とのガチンコ勝負の最終局面を迎えている。

― ここで会長からの心証を落とすわけにはいかない。大丈夫、あんな汎用ポンプが見つからないわけがない。
堤は一度深呼吸をし、担当のサービスマンSに電話を掛けた。

「あーい、Sです。」
「あ、どうもSさん、お疲れ様です。いま電話良いっすか?」
「おー、"宝光"の件やろ?」
「鋭いですね。そうです。ポンプないって聞いてますけど本当ですか?」
「嘘つかんわ。本当にないって"パーツ"の連中も言っとる。」

"パーツ"とはカネモト本社に隣接する巨大保守部品倉庫「グローバルパーツインベントリー」のことである。カネモト機の保守部品の95%以上を12時間以内に発送することができるよう、村田機械製の最新自動倉庫システムが24時間稼働している。

「グルンドフォスの普通のポンプですよね?なきゃおかしいですよ。なかったら新台の組み立てもできないじゃないですか。」
「いや、あそこは全部テラルやろ。」

― しまった。
広島県福山市に本社を置くポンプメーカー、テラル社。"宝光"の最大口顧客のひとつである。
宝光テクノの会長はテラルへの忠誠心を表すため、同社に納入される工作機械のクーラントポンプは全てテラル製に取り替えている。カネモト機の標準クーラントポンプはデンマークのグルンドフォス社のものなので、特注改造である。
わざわざクーラントポンプのメーカー指定をするユーザーなどそう多くない。だからグローバルパーツインベントリーにも保守部品として在庫していなかったのだ。

「あ、テラルか!」
「そうやて。俺も1か月機械止めるのは流石にまずいと思ったもんで、標準のグルンドフォスの付けりゃすぐ直せるって言ったんやけど、あのアホ会長がテラルじゃないと駄目っつって強情張っとったわ。あのジジイもうあかんぞ。」
「そういうことでしたか。分かりました。会長対応は僕と高田社長でやるんで、ポンプ見つかったら、Sさん、また修理行ってやってください。」
「やだね。」

とりあえず本当にポンプがないのか、もう一度聞いてみようということで、堤はグローバルパーツインベントリーの外線番号に発信した。
総務課の事務員が出たので、所属と氏名を述べた後、センター長に繋ぐよう依頼した。
事務員は面食らいながら、つとめて冷静に、担当に繋ぐので用件を教えて欲しいと返答した。
当然である。ヒラの営業マンが、従業員1万人超のグローバル企業の部長級である、グローバルパーツインベントリーのセンター長にいきなり繋げとは、普通は言わないものである。しかし堤はそんな日本の大企業風の慣習など意に介さない。最も素早く問題を解決する方法を考え、実行することに全神経を遣っている。

「申し訳ないですが、そんな悠長にしていられる時間はないんです。お客さんが困ってます。センター長に繋いでください。」
堤は怒気を含んだ声で、再び強く願い出た。スピードが命の堤にとって、無駄な会話のキャッチボールほど苛立つものはない。
総務課の事務員はびっくりした様子で少々お待ちくださいと言い、数秒後に保留音に切り替わった。

― つべこべ言わずにさっさと繋げや。
堤は保留音のカノンを聞き流しながら、小声で呪詛を唱えた。普段の冷静で礼儀正しい態度とは裏腹に、お客をバックにした堤は人が変わったように気性が荒くなる。

「お電話かわりました、Nです。」
「あ、お疲れ様です。岐阜営業所の堤です。センター長ですか?」
「はい、そうですよ。どうかされたんですか?」

― Nセンター長とは初めて会話したが、思いのほか物腰の柔らかいナイスガイな感じだな。いきなり担当者を飛び越えて電話してきた20代の営業マンを叱りたい様子もない。まあ仮に叱られたとしても、お客のために行動している俺が一番正しいのだから、別にどうでもいいのだが。

「美濃加茂に宝光テクノってあるじゃないですか。あそこの横形の特注クーラントポンプが故障してしまってですね、すぐに取り替えないといけないんですけど、サービスには"ない"って回答したそうで。改めて本当に在庫がないのか確認したいんですが、誰と話せばいいですか?」
「なるほど、国内向けの潤滑系ですね。それならまずはKさんに訊いてみるのが良いと思います。」
「ありがとうございます。申し訳ないんですが、このままKさんに内線繋いでもらえませんか?」

しばらく待つと、グローバルパーツインベントリーの国内市場向け部署の、潤滑系部品担当Kが出た。

「お疲れ様です。岐阜営業所の堤です。」
「あーどうもKですけど。」
Kはやる気のない声で電話に出た。営業から突然電話が来て大層嫌そうである。
「さっきサービスのSさんから連絡ありませんでした?美濃加茂の宝光テクノさんの横形のポンプの件で。」
「あー?あー。あー、テラルのか。あれね、ないよ。メーカーに確認取ったもん。」
「あんな標準ポンプ、1台くらい絶対どこかにあるでしょう、Kさん。納期1か月なんてありえないっすよ。」
「いや、ないって。」
「あのポンプどこから買ってるんですか。」
「あ?」
「テラルから直接買ってるわけじゃないでしょう?どっかの商社から引いてるんでしょう?どこから買ってるんですか。」

あのポンプは工作機械用の普通のポンプである。メーカーで欠品していても、もしかしたら販売店に在庫があるのではないかと堤は踏んでいた。

「あー、あれはー、たしかねー、スギタかな。」
「スギタ?」
「カタカナ。株式会社スギタインダストリー。名古屋の商社。」
「そこの担当誰ですか?」
「そこまでは分かりませんわ。」
「了解です。ありがとうございました。また連絡するかもしれないんで、そのときはお願いします。」
これ以上Kと会話すると神経を逆撫でされると判断した堤は、必要最低限の情報を取り終えるとたちまち電話を終えた。仕事を軽く見ている人間、全力を尽くそうとしない人間、命を懸けていない人間を見ると吐き気がしてくる。

堤は私物のスマートフォンを取り出し、「スギタインダストリー 名古屋」と検索した。すぐに代表番号がヒットしたので、迷わず仕事用ガラケーに打ち込み、発信ボタンを押した。

「お世話になっております。株式会社スギタインダストリーでございます。」
「いつも大変お世話になっております。カネモトの堤と申します。」
「あっ、カネモト様ですね。いつもお世話になっております。」

一発でカネモトの名前に反応するあたり、カネモトはこの商社にとって相当の太客のようだ。都合が良い。

「私、カネモトの営業の者ですが、御社に、弊社の営業担当さんがいらっしゃると思うんですが、どなた様でしたでしょうか。私は調達の部門ではないもんですから、ちょっと教えて頂きたいんですけれども。」
「左様でございますか。御社の担当は岐阜支社のAという者です。携帯番号をお伝えしましょうか?」

― まったく、大手企業ってのは便利なもんだな。
社名を告げるだけで簡単に担当者の電話番号が手に入ってしまった。上機嫌になった堤は、勢いに任せてA氏の番号を入力し、発信ボタンを押した。

「はい、スギタインダストリーのAです。」
「突然のお電話で申し訳ありません。わたくしカネモトで営業をしております、堤と申します。いつも弊社の調達部門がお世話になっております。」
「あっ、カネモト様でございますか、いつもお世話になっております。」
「どうもお世話になります。突然なんですが、いまテラルのXXXという型番のポンプは御社に在庫はありませんかね?私のお客さんが、どうしてもすぐに欲しいと仰っておりまして。ただメーカーに問い合わせても納期がもの凄い長くてですな。」
「XXXですと、クーラントポンプの型番ですね。いま私、ちょうど支社の倉庫におりますので、少しお時間頂ければすぐに探しますよ。」
「ありがたいです、すみませんがお願いします。」
「あ、ありましたよ。6個あります。」
「よかった!1台、すぐにうちの調達から注文入れさせるので、取り置いてもらってもよろしいですか!」

堤の行動は完全に独走、半ば暴走と言っても過言ではない。機械屋の営業が、調達を飛び越えて仕入れ商社に直に部品在庫を問い合わせるなど、普通はありえない。しかも調達がそんなにすぐに発注を入れられるのかも分からない。
しかし堤の思考は常に一貫している。
自分はお客のためになる行動をする義務がある。会社はお客のためになる行動をする義務がある。
このポンプはお客のためになる。だから会社はこのポンプを発注する義務がある。

堤はグローバルパーツインベントリーのKの内線に繋いでもらった。
「堤ですが。Kさん、スギタの倉庫にポンプあるじゃないですか。ちゃんと確認してくださいよ。」
「いやいや、商社の倉庫にあるなんて分からねえじゃん。てかさ、なに勝手にスギタに電話してるわけ?飛び越えてんじゃねえよ。」
「は?お前がやるべきことやってなかったからだろうが、喧嘩売ってんのかよ。え?」
若い営業に反撃され、Kは少したじろいだ。その隙に堤は追撃を食らわす。
「とにかく今すぐスギタに注文入れてください。今日中にお客に届けに行くんで。」
「いや、急に言われても無理だよ。色々書類もあるし。」
「まだ15時半だろ。仕事してくださいよ、すぐできるでしょ。」
「いや、まあ、ちょっと、やってみるけど。」

― 駄目だ。こいつは話にならない。お客に寄り添っていない。

堤は再度グローバルパーツインベントリーの外線番号に電話を掛けた。
「岐阜営業所の堤です。Nセンター長をお願いします。」
さきほどと同じ事務員が出たので、話が早かった。

「堤くん、どうも。どうだった?Kさんと話せた?」
「いや、話になりませんな。例のポンプの件ですけど、在庫は僕が見つけました。すぐに発注入れて欲しいんですけど、Kさんに今日は無理って言われました。」
「なるほどね。」
「でもお客は今日欲しがってます。だからとりあえず僕の名義で僕の金をスギタに入金します。後で"パーツ"が僕から買い取ってください。僕のマージンはゼロでいいんで。8万いくらって言ってましたわ。」
Nセンター長は、堤の飛躍した思考にドン引きしていた。「お客のため」が行き過ぎている。
「つ、堤くん、ちょっと待ってよ。それはノーグッドだよ。わかった、わかったから、すぐに注文入れさせるように手配するからさ、自分のお金を出すとか、そういうのはちょっとストップ。」
「"パーツ"から発注入れて貰えるんですね?じゃあ仕入れ商社と型番と担当者情報をメールしますので、見てもらえますか?」
「うん、KさんをToにして、僕をCcに入れてくれたらすぐやりますよ。」
「本当ですか!ありがとうございます!あともう一個わがまま言わせてもらうと、先方渡しにしてもらえませんか?スギタの倉庫にあることは分かってるので、僕が今から直接受け取りに行きます。」
「えっ?別にそれは大丈夫だと思うけど、なんで?堤くんは大丈夫なの?」
「お客がすぐに欲しがってるので。僕の方は大丈夫です。僕は今からスギタに向かうので、30分以内に注文入れてください!あと僕が取りに来るって伝えといてください!」
「無茶言うねー!わかったよ、なるはやでやるから堤くんは向かってて!」

堤は、最悪の場合は本気で自腹を切っても良いと思っていた。いま工場で生産中の別のユーザー向けの受注残(納入前の機械)について、高田商会への請求を8万円マイナスするよう社内処理を行い、代わりに高田から8万円貰えば、最終的にはお客も高田も自分も損せずに済むからだ。一人会社が相手なら、コンプライアンスもへったくれもないのでそれが成り立ちうるし、受注残から8万引くことくらいどうにでも理由づけできる。
だが最終的にはその必要はなくなったようだ。他人から自分の予想を遥かに上回る大きさの覚悟を突然見せつけられると、焦って行動を起こすのが大体の人間のパターンである。堤はこの行動パターンを利用して人の心を揺さぶる方法をよく心得ていた。

堤は岐阜営業所の外線番号に発信ボタンを押した後、営業車を出発させた。
「はい、カネモト岐阜営業所です。」
いつも通り事務員の鳴子が出た。
「お疲れ様です!堤です。お願いがあるんですけど、僕が今から文面を言うので、メールを送ってもらえませんか?」
少しでも時間を節約するため、自分でパソコンを打たずに、車を走らせながらメールを書く作戦だ。過去にも何度かやったことがあり、鳴子も既に慣れっこだ。
「分かったよー!」
要領の良い鳴子は堤の無理難題もへっちゃらである。
「じゃあ言いますね。"お疲れ様です。さきほどNセンター長にご相談させて頂いた件で…"。宛先は"パーツ"のKさん、Ccは"パーツ"のNセンター長と僕と、あと念のためにT所長も入れておいてください!」
「おっけー、書けたよ。すぐ送っちゃってもいいのかな?」

― 鳴子さんの要領の良さには本当に惚れ惚れするわ。
優しくて仕事のできる事務員のいる、良い営業所に配属されたことを心から幸せに思いつつ、堤は最後の仕上げに入る。
国道21号線の赤信号で止まったタイミングで、サービスマンのSに電話を掛けた。

「お疲れ様です。」
「おー、どうやったー。ポンプあったかー?」
「はい!ありました!」
「え?あったの?どこに?」
「うちの調達が使ってる商社に電話したら、倉庫に在庫ありました。」
「お前すげえな。」
「お客のためなんで。そんで、いま僕がポンプ取りに行ってて、取ったらそのまま"宝光"に向かいます。1時間後くらいに着くと思いますけど、Sさんも今から向かえます?」
「えー、めんどくせえよ(笑)」
「仕事してよ(笑)!じゃあ17時に"宝光"集合でいいっすか?」

スギタインダストリー岐阜支社でテラルのポンプを受け取り、再び国道21号線で美濃加茂方面へ向かいながら、堤は高田商会の高田に電話を入れた。
「高田社長、大丈夫そうですよ。ポンプ見つけたのでいまサービスマン向かわせてます。17時ごろから作業開始できると思うので、会長に一報入れといてもらえますか?」
「え、あったの!?どうやって見つけたの?」
「フフ、秘密です。今度喫茶店でコーヒー奢ってくださいね。」
「いいよいいよ、何杯でも飲ませてあげる。ビールも飲んでもいいよ。堤くん本当にありがとう。」
「お客のためですから。それに、僕らは"宝光"に売らなきゃいけない機械がありますからね。8000万の売り、絶対に立てましょうね。」
「そうだね。堤くん、そうだね。」
「はい、そうですよ。」

堤は宝光テクノへ向けて、国道21号線を東へ飛ばした。少し先に、高田のカローラフィールダーが見えた。

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