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里の市について

2017年2月掲載
文:奥田悠史
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「あったかい食卓を子どもたちに」

「あったかい未来を子どもたちに」

「あったかい毎日をあなたにー」

ハラペコ里の市は、毎週水曜日に開催しています。

晴れて青空が気持ちいい日も。曇って少し肌寒い日も。

雨が降った日は雨を感じながら。

雪の日はみんなでストーブを囲みながら。

小さなマルシェ「里の市」は自然食品店ハラペコあおむしで開催しています。毎週開催するのって結構大変。それでも、毎週開催するのには理由があります。

それは、この地域が「誰から買うか」を選べる街であってほしいな、と思うからです。

顔と顔を合わせて作った人から物を買う。なんてことない雑談をしながら。そんな日々が僕らの暮らしのそばにあるといいな、と思って開催しています。

毎週開催していれば、その週に使う野菜の何割かは、農家さんから買える。毎週開催していれば、二日分くらいのおやつは作った人から買える。毎週開催していれば、小さな子どもを育てるお母さんがのんびりする場になれる。毎週開催していれば、よくくる子どもたちは自然と友達になって一緒に遊ぶ。
そして、毎週開催していれば、誰かの居場所になれるかもしれない。

気持ちのいい空間で、美味しいものを食べる。楽しく話す。
作り手と暮らし手がつながり合うマルシェを目指しているからこそ、毎週開催しています。

作り手と暮らし手がつながり合えば、食卓はいつもより少し暖かくなるのではないか。「◯◯さんが作ったお野菜だよ」って子どもに言える食事ってなんかいいよなぁと僕は思います。
そうして、子どもたちが「◯◯さんのお野菜が食べたい、◯◯さんのパンが食べたい、ガレットが食べたい、ワッフルが食べたい、焼き芋が食べたい、お菓子が食べたい」とかって、言ってくれるようになったらとっても幸せです。

寒い日がつづくのですが、寒い日に外でマルシェをやっていると感じることがあります。それは風の冷たさや太陽の暖かさ。そして春が待ち遠しいという気持ちです。冬も好きではあるのですが、あたたかな気持ちのいい風が吹く春が待ち遠しくなるのです。 みなさんのお越しをお待ちしています。


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