響け!ユーフォニアム3 1話感想

ユーフォ3期始まりましたね。見ていたらあまりに良すぎて感想を残しておきたいと思ったので急遽書いています。

筆者は小説で久美子3年生編履修済みですが、ネタバレはしないように書いていきます。

では始めていきます。







冒頭。
学校のシーン。職員室、部室、楽器、やはり京アニの作画はすごいですね。光の反射の再現がリアルすぎます。

美智恵先生に「始まりましたね」と声をかける先生(教頭?)のセリフ、本当に始まったんやなってなりました。

熟睡している久美子。相変わらずのタコヘアー。何気に育っているサボテンもキュート。
3年生として朝早くミーティングへ向かいます。
軽快なBGMに乗って通学します。ユーフォ始まったなってここでも感じます。
桜並木はまさに今のシーズンの宇治の河原道もこんな感じなんでしょうか。1回宇治は行ったことありますがどの季節でも楽しめそうですしまた行きたいです。
途中で麗奈と合流。電車で紙を見て打ち合わせでしょうか。1年次の麗奈を見て動揺していた久美子はもういません。親密、そして特別な仲になっていることに月日を感じます。
葉月も途中から乗ってきます。葉月の話で笑う麗奈もまた久美子と、そして北宇治で過ごした月日が与えた影響を感じてなかなかエモいです。
サファイア川島も最寄り駅で合流。川島はあんま変わらんな。

幹部同士で交換ノートを始めることにしたようです。字の絶妙な汚さがめっちゃリアル。
塚本に異様に厳しい麗奈。なんでやろなあ。
先代部長の優子と副部長の夏紀に部長に任命された久美子。
先輩の立場になって初めてわかる、先輩たちの偉大さってありますよね。吉川優子ってすごかったんだなとか(小笠原先輩もそうだけど)。いつのまにか立場としては先輩になっていて、でも気持ち的にはそんなに簡単には切り替わらなくて、でも乗り越えた先にいたのが部長として久美子が見上げていた小笠原春香であり吉川優子だったのでしょう。
「私の3年生は始まってしまった」。そんなふうにつぶやく久美子の目に映る春は、これまでのように希望に満ちたものというよりは、まだ準備ができていないのに、という少し焦りのようなものとともに映っていたのかもしれません。

あらたなユーフォニアム。なんだか不穏なタイトルです。

春は別れの季節、そして出会いの季節です。
職員室を訪れる久美子。滝先生はいつもの区画とは別のところにいました。近くには茶色髪の人がいるようですが顔は見えません。
美智恵先生に名前を呼ばれます。なんだ美智恵先生だったのか。髪黒い気がしたけど気のせいやな。

クラスに行くと葉月、サファイアがいます。つばめら吹部勢が多いようです。久美子の「えー、吹部めっちゃ多くない?」がめちゃくちゃリアルな反応ですごかった。
実際、3年生になるとこの部活の人間はこのクラスに集めとこ、みたいなノリで決めたでしょこれってことはありますよね。
そして案の定担任は美智恵先生。いい先生なんだよなこの人。自分が何者か、何者でありたいのかきちんと考えてほしいと美智恵先生はいいます。めちゃくちゃ真っ当だけど、でもそんなのわからないじゃんって僕なら思うし久美子もきっと思っているのでしょう。高校生に限らず永遠のテーマな気がします。

楽器室には2年生たちが入ってきます。前年のギスギスは薄まり(完全になくなってはいなさそう)、さっちゃんは人懐っこいですが、みっちゃんも求くんもやや丸くなりました。こちらも北宇治で過ごした1年が与えた影響は大きいのでしょう。
そして最大の問題児だった、久石奏が来ます。久美子2年生編を見ればわかりますが、1番変わったのは彼女だったのかもしれません。久美子をからかうのは相変わらずですが、久美子ももう臆することはありません。

さりげなく後藤夫妻とかいう奏。まあ早々に結婚してそうではある。

いつものようにからかっているようですが、ユーフォは久美子先輩と2人きりでもいいと思ってるという奏、これは果たして冗談なんでしょうか。あらたなユーフォニアムというタイトル、やはり不穏です。

塚本と話してる時の久美子、やはりいつもより気が抜けてますよね。気を許してる感じがしますし、そんな久美子を見て塚本とはどうなの?と探りを入れる高坂麗奈、いいよね。
距離感が近い2人。リコリコOPっぽい。
関係ないですけど高坂麗奈が錦木千束役の方なんですよね。千束もすごい自然体な喋り方するので好きな主人公なんですよね。僕は基本主人公はあんまり推しキャラにはしないんですけどユーフォとリコリコは主人公が好きです。

閑話休題。
やはり滝先生への思いはラブな麗奈。マジ麗奈。

帰り道。響くユーフォニアムの音色。一度は聴いたことあるこの曲、ムーンライト・セレナーデという曲らしいですね。穏やかな夜の凪を感じさせる曲です。でもどこか不穏にも聴こえてきます。ユーフォニアムという何にでも合わせられる心地よい音色のはずなのに。

かなり上手です。でも麗奈は久美子の方が上手いといいます。本当はどう思っていたかはわかりません。まあ道端で演奏が聴こえてきただけだし、まさか同じ学校の生徒なんてこともあるわけないしままええか。

吹奏楽部は星野源の「恋」を演奏して新入生を校門前で迎えます。久美子1年次の課題曲「プロヴァンスの風」が実際の2015年の吹奏楽コンクール課題曲、逃げるは恥だが役に立つの放送が2016年なので久美子3年生編は2017年の春と想定できそうです。流行りに乗った選曲を当たり前のように高クオリティで演奏するのが今の北宇治です。

他パートには順調に見学者が来る中、低音パートにも見学者がやってきます。しかも4人も。
吉井さんと呼ばれる1人は経験者のようです。
釜谷すずめは釜谷つばめの妹です。姉よりも元気な性格です。そんな彼女をややこしくていいね!と肯定する加藤葉月、めっちゃいいやつ。絶対報われてほしい。
針谷佳穂はショートヘアーで未経験者。小説読んでたけどめっちゃイメージ通りの外見と声でした。小説からそのまま出てきたみたい。
隣のバンダナを巻いているのは上石弥生。そのボケは針谷佳穂だけに刺さりまくるようです。すずめ然りこういうお調子者たちも敵対することなくどこか俯瞰した目で見られるようになったのは久石奏の成長ポイントな気がします。
サファイア川島の講義は今年もあるようです。新入生からはよくわからん身内ノリみたいに見られないんだろうか。パートリーダーは久美子ではなくサファイア川島が担当しているようです。まあ部長大変だからね。

階段を登る途中、ふと止まって今年は全国で金取りたいと決意を語る麗奈。これはいつも通りなところもありますが、久美子もその気持ちを共有しています。
ただ、階段を登り出す麗奈に別の仕事を頼まれる久美子、この階段を登ったのかはわかりません。上へ上へ向かう麗奈とは別のアプローチがあるかもわかりません。

新歓期間は終わり、部員は90人。大所帯です。
トランペットを紹介する麗奈、上へ連れて行く自信に満ち溢れています。ユーフォを紹介する久石奏、めっちゃ猫被ってます。かわいい。録画しておいて1年後にまた流したい。

久美子「3人かぁー」
奏「私のせいじゃないですよ、私ユーフォの魅力十分伝えましたから。」
久美子「ダレモセメテナイヨー」

この2人の掛け合いすき。

パートも決まり、今年の目標を決めようとするところに滝先生がやってきます。本物だーと噂するモブ1年生。久美子が1年生のころは誰あの先生、イケメンじゃない?って感じで噂してましたが、今や強豪北宇治を率いる名物顧問のような形で噂になっているのでしょう。ささやかですがここでも2年の歳月を感じます。
久美子が1年の頃からそうですが、滝先生教室に入ってくるタイミング絶妙ですよね。中チラチラ見て今か今かとドアを開けるタイミングを見計らってるのだとしたらちょっとかわいい。

今年の目標を決めます。
久美子1年生時は全国大会出場という目標に対しまばらに手が上がる一方、葵は反対に手を挙げ、そして久美子はどちらにも挙げないという行動を取っていました。
久美子2年生時は、前年で全国大会銅賞という成績だったこともあり、そしてカリスマ吉川優子が勢いよく全国大会金賞を打ち出したこともあり、全員がその目標に手を挙げました。

久美子は全国大会金賞と黒板に書きますが、手で叩く動作は吉川優子のそれよりはずっと優しい気がしました。そうでないようなありかたも久美子自身否定してはいけないと思ってるからかもしれません。何より久美子自身が1年生の時は手を挙げていませんでしたし。
ただ、1人もかけることなく一致してほしいと願う久美子は1年時の優柔不断な黄前久美子とは違います。部長としての黄前久美子は、久美子が思うよりもずっと、後輩の目からは凛々しい部長に写っていると思います。
そして、1年時の久美子はみんなの前で手を挙げさせることをなんだか同調圧力みたいで嫌だと感じていましたが、部長久美子はみんなで金賞という目標に向かって進みたいと思っています。
これは立場の違いであり、どちらが良いとか悪いとかではありません、したがって成長という言葉で括りたくないのであえて変化という言葉にしますが、久美子が、そして北宇治が変化したことを最も端的に示すシーンだと思います。
音楽室に集まった部員たちは誰1人欠けることなく挙手します。満場一致で今年の北宇治は全国大会金賞を目指すことになりました。
これで全国大会を本気で目指して入部した部員が3世代が初めて揃うことになりました。2個上の世代は気楽にやろうとする人がほとんどでしたし、1個上の世代は傘木希美のように本気でやろうと思っていたけど辞める決断をした部員も多く、中川夏紀のように居心地のよさを求めていた人物もいました(もちろん滝先生以後意識が変わったのはその通りですが)。でも今の北宇治には本気で全国を目指して入ってきた人間しかいません。ここ2年の積み重ねがそうさせたのです。
全国大会金賞へ北宇治は進み出しました。

北宇治高校吹奏楽部へようこそ、と語りかける滝先生の言葉の後ろでは、どこか不穏なBGMが鳴っていますが、綺麗に締まったしこれで1話は終わりやろなあ。

ミーティング終わり、夜の校舎を歩く幹部3人。
聴こえてきたのは河原で聴いたユーフォの音でした。
屋上へ上がる久美子、そこには銀のユーフォニアムを演奏する茶色髪が立っていました。

声をかけるとプポォと間抜けな音色あげるのすき。

黒江真由と名乗ったその人物を見た久美子。
怯えたような声で、「そして、次の曲が始まるのです。」と過去1不穏なナレーションでした。



いやー何最後の不穏さ。ラスボスやんこんなん。あらたなユーフォニアム。まさに強敵です。
でもいい1話でした。安定の京アニクオリティ。安定のユーフォ。日5が楽しみです。
てかこれ1クールでやり切るんですかね、2クールでもええんやで。
ともかく次も楽しみです。ではまた。

そしてまた、次の曲が始まるのです。

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