しずかに の本をつくりました。
こんばんは、さとねことです。
ふと思って、ふと忘れてしまうような瞬間をイラストと文章で描いています。
文章の最後をいつも「しずかに」と終わるので、よく「しずかにシリーズ」と呼んでもらっています。
今回、そんな「しずかにシリーズ」の本を作りました!
「しずかに」の本を作るなら、レトロ印刷さんがいいな、と思っていました。
レトロ印刷さんで印刷するとそれだけでなんかいい感じになるんです。
なんか・・いい感じになる・・
レトロ印刷さんは版画で印刷するイメージの印刷屋さんです。
普通のカラー印刷とは違って色ごとに原稿を作り、インクを指定して印刷します。
この図のように色事にデータを作り、それを重ねて印刷してくれる印刷屋さんです。
今回は中綴じミシン製本(のりなし)で注文しました。
中綴じ製本の原稿はこのように本を開いてバラバラにした状態で原稿を作ります。
こちらのイラストの場合、三枚重ねた紙の2ページ目の隣のページは3ページではなく11ページ目になります。(実際は一番下は表紙なのですが、説明のためページで書いています)
何が言いたいかと言うと、見開きの原稿を作る際は、隣のページよりも
反対側のページと色を合わせて作る必要があると言うことです。
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文字ページとイラストページと色合いの似ているページを分けて配置しました。
イラストのページは反対側もイラスト、
同じ配色で描くので似たような色合いのページを配置。
文章はなるべく同じ面に揃うように配置。
配置を調整した際、こんな感じにクリアの袋を2つつなぎ合わせシュミレーションしました。袋になっているのでページの場所を簡単に変更することができます。
文字は文字、イラストはイラスト、と分けることで版の数を少なくし、
色合いの似ているページを分けることでいろんな紙を途中挟んで作ることができました。
「しずかに」は、こんな紙とインクで作りました。
ページ数、紙の名前、(表の色数/裏の色数)(表に使用した色/裏に使用した色)
表紙、おりひめ、(3/2)(蛍光イエロー、コーラル、スカイ、/コーラル、黒)
1、ハトロン、(1/3)(黒/アクア、シトロン、もも)
2、スクレ 、(2/3)(コーラル、紺、/青、シトロン、コーラル)
3、スクレ、(3/3)(蛍光イエロー、コーラル、青/シトロン、水色、コーラル)
4、スクレ、(3/1)(コーラル、シトロン、水色/もも)
5、色紙ブルー、(3/1) (コーラル、蛍光イエロー、濃紺/濃紺)
6、にごり紙露草 、(3/3)(白、コーラル、青/青、シトロン、もも)
7、スクレ、(1/3)(黒/蛍光ピンク、スカイ、蛍光イエロー)
8、スクレ 、(3/1)(スカイ、コーラル、シトロン、/もも)
9、レトロ紙B、(3/2) (青、蛍光イエロー、白/黒、アクア)
10、スクレ、(3/3) (黄色、蛍光レッド、スカイ/もも、シトロン、紺)
11、スクレ、(3/1)(赤、黄、ラムネ/水色
12、カーネル(3/3)(蛍光イエロー、蛍光レッド、スカイ/蛍光イエロー、スカイ、にびいろ)
イラストはほとんど4色以上使用しているので、
工夫して3版に分けました。
デジタルで描いたものがほとんどですが、アナログのイラストもあり、
版の分け方も二種類の方法を使用しています。
慣れていないので、ほんとうにたいへんでした・・・
色の選択はデータではちょっと予測ができない、本当にイマジネーションの部分がありました。ものすごく悩みました。
思った以上に思った通りに印刷されていたページです。
暗い色の紙や色紙には白色で絵を書いています。みてもあまりわからないかもしれませんが、少し遊びでやってみました。
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入稿すると、レトロ印刷の方が本当に丁寧に
色々教えてくださり、安心してお願いすることができました。
色の出方は一緒に添付したプレビューを参考にちゃんと印刷されているか
確認して、調整します、とおっしゃっていました。すごい手間!!!(;_;)
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一週間後、品物を受け取り、はじめて見たとき、
本当にこれでいいのかな、と自分でわからなくなりました。
よいものなのか不安になりました。
数回読み返し、作ってよかった、と思っています。しずかに。
こちらのBOOKS青いカバさんのサイトでご購入いただけます。
よろしくお願いいたします。
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