EVERY

焦がれたイメージの
潤んでいくプロセス
あたしの中の海を
恐れることは無い

せいかつにミュウジックなど必要無い
そんなものはとうの昔に絶滅している
本物の余韻があたしたちを震えさせるだけ

考えて考えた
戻れない場所に思いを馳せることも
共有する者がある人に出会うことも
大事なことなんかじゃない

あたしは誰の体温も知らず
自分の鼓動に怯えたり
懐かしい匂いに微笑んだり
しっぽの行く末を見詰めたまま
咄嗟に捕まえた腕のこと
本当はまだ少しだけ考えている