恋路

無味無臭の彼らに唇で触れて
頭の中に海が広がる
左から数えて2番目の春
よこしまな罠で捕らえてしまいたい

センスのない嘘に騙されたい
この海が干上がっても
携帯電話は鳴らない
愛すべき3月、彼が大人になる

花束を抱きしめて走る
好きというだけで出来ることがある
貴方が笑うかもしれない
本当にごめんね

夜を泳ぐ
まだ生きるたびに涙が零れる
夜を食べる
囚われたのは私