中毒


宇宙の黒を信じたのが原因で
その学者は射殺されてしまった

はじめて咥えたそれは
燃えるような味がした
いずれ落ちる穴を下調べしなきゃ
なにも怖くないように

彼の孤独が兎に角おいしそうで
あたしはすっかり信じてしまった

消えたくなったらおいで
抱きしめてあげる
一緒に駆け出す準備だって出来てる
透明になる方法も知ってる