無題

感情の縁が尖ってきて
心に滑り込むような霧は
まだ見えてる

私を生かす人がいないよ、もう
生きてるけど生きてるけど
つま先から浮世に染まってきた
嗚呼

名のつけられたあらゆる関係に
ずうっと絶望しています本当は。

これが彼に彼等に言い切れたなら
そんな残酷な真似しないであげるよ
だって彼等は信じてるから

私を落とす人がいないよ、もう
夏も盛りに差し掛かる
夕暮れの苦しさ
嗚呼、戻らぬ