22匹の猫 ある保護猫の話

画像1 私の家は、ちいさな穴ぐらでした。ひとりで暮らしていたのですが、とくに不自由はしませんでした。お腹が空いたら虫を食べたりして暮らしていました。たいくつな時は、ヒメジョオンの群生する原っぱで鬼ごっこをして遊びました。何人かの人が、私をつかまえようとしたのですが、私をつかまえることは出来ませんでした。ある日、私はあっさりと鬼ごっこに負けました。今でも鬼ごっこがすきなのは、あなたにつかまった時の、あなたの優しい手が忘れられないからです。

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