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年金請求手続きをしてみたら思ったよりスムーズだった件(前編:年金請求書の記入と請求手続き予約)

2020年の秋、61歳になる3ヵ月前に年金請求書が緑の封筒で届きました。
年金に関する原稿を書き続けて30年、ついに自分の年金を請求する日が来ました(感無量)。
結論はタイトルのとおり、すんなりと請求手続きができました。
わたしの体験をもとに請求手続きの流れをお伝えしますね。
まずは前編、年金請求手続きの予約をするところまで。
【年金請求をした人】
satomiu(1960年1月生まれ、女子。1984年に出版社に就職。雇用継続中)

STEP1:年金請求書が送られてきた


年金の受給資格(10年以上加入)を満たしている人には、受給年齢になる3ヵ月前に日本年金機構から緑の封筒で年金請求書が届きます。
◆ポイント
年金の受給を開始する年齢は原則65歳ですが、厚生年金保険に加入した人(会社員等)は、生年月日や性別によっては65歳前に受けられる人もいます。年金請求書が届かない場合は、日本年金機構に登録されている住所が現住所と異なっているなどの可能性があるので、お近くの年金事務所に問い合わせましょう。

STEP2:年金請求書の記入欄を記入してみた

「大切な書類です。」と太い字で印字された緑の封筒を開けると分厚い年金請求書(27ページもありました)や資料が出てきました。
この紙類を見たときは、「全部読むのたいへんそうだな~」と思いましたが、年金請求書を見ると記入欄にわたしの氏名、生年月日、基礎年金番号、勤務先などがすでに印字されていて、未記入の黄色の欄を自分で埋めてくださいとのこと。
印字された加入履歴は、わたしと勤務先の会社が国に年金保険料を納めた記録です。会社名や勤務期間などに間違いないかチェックします。
さらに、自分で書き込む必要があるところを見ていくと、わたしの場合は主に次の3点でした。
1.年金振込先の金融機関と口座番号
2.雇用保険被保険者番号
3.配偶者の氏名や個人番号(または基礎年金番号)
◆ポイント
年金請求書にあらかじめ印字されている氏名や勤務先情報は、本人や会社からの届出に基づいています。その内容に誤りがないかどうか確認しましょう(間違っている箇所があったら取消線で消して訂正します)。
記入を迷うところについては、このあと述べる「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」で聞くこともできます。疑問点は電話で確認できるので、質問事項を書き留めておき、記入欄を埋めていきましょう。

STEP3:老齢年金請求者専用フリーダイヤルにかけてみた


緑の封筒の中味でひときわ目立っていたのが「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」のチラシ。「請求手続きのご相談」を通話料無料で受けられるとのこと。
手元に基礎年金番号(必須です)と年金請求書を用意してさっそく電話してみます。
「あの~、年金請求の手続きをしたいんですが~」と切り出すと…
基礎年金番号の確認からはじまり、諸々の確認が続きます。これは本人確認のためもありますが、手続きに必要な添付書類をこちらに教えるための確認でもあります。質問されたことに答えていくと、用意すべき書類を案内してもらえました。
わたしの場合、必要な添付書類は下記の3点でした(個人番号が登録済みだったので、住民票や配偶者の所得証明書は省略可でした)。
1.戸籍謄本
2.雇用保険被保険者証のコピー

3.年金振込先金融機関の通帳またはキャッシュカードのコピー(口座番号がわかるもの)
もっといろいろ用意が必要なイメージがあったので正直「たったこれだけ?」と思いました。
◆ポイント
年金請求に必要な書類は「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」で確認できます。必要な添付書類はケースごとに異なるので、ぜひ利用して確認しましょう。年金請求書の書き方に関する質問にも丁寧に答えてもらえます。
雇用保険被保険者証がない場合は、居住地のハローワークで手続きすれば再発行してもらえます。

STEP4:請求手続きの予約をした

年金請求書の記入と添付書類の準備ができたら、年金事務所または街角の年金相談センターへ提出します。ただし、提出できるのは、受給年齢になる誕生日の前日以降になります。
「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」で手続きの予約ができるので、最寄りの年金事務所で空いている日時を予約しました。
◆ポイント
年金請求書の提出は郵送でも受け付けていますが、窓口で提出すると記載漏れや書き間違いなども確認できて安心なので、わたしは年金事務所での手続きを選びました。その場で年金額の試算もしてもらえます。
ただし、必要な添付書類を忘れると二度手間になりますので、上記フリーダイヤルで添付書類の事前確認をくれぐれもお忘れなく。

後編「年金事務所での年金請求手続き」へ続きます。



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