LARPシナリオ作りの楽しいところ

☆この記事は、うっかり31日までだと思っていたLARP Advent Calendar 2021 https://adventar.org/calendars/6177 向けに書いたものです。☆


関西でストーリーLARPを楽しんでいます。さとみおです。このためにnoteのアカウント作っちゃった。
職業はゲームシナリオライターで、デジタルのゲームを中心に色んな媒体でストーリーを作る仕事をしてきました。現在はとあるアプリゲームのストーリーで毎月締め切りに追われています。

LARPとの出会いは、仕事柄チェックしていたゲームニュースサイトの記事。
なんだこれ楽しそう…と地元のサークル・シューティングスターさんのもとでストーリーLARPを2.3回遊ばせてもらい、ぬるぬると沼にはまっていきました。
何これ面白いなあ。もっとやりたい。でもシナリオは一回やったらもう出来ない。シナリオがもっとあれば…シナリオ、私書けるんでは?
という流れで、私は自分が遊びたいためにLARPシナリオを作り始めました。
そんな私がLARPシナリオ作っててここが楽しい!と思うところを書き連ねてみます。

※以下特に説明のない時はLARP=シナリオのあるストーリーLARPをさします。

キャラクターたちの活躍を『読む』『見る』要素が強いコンピュータRPGのシナリオと違い、LARPはキャラクターの事をほとんどプレイヤーに委ねてしまえます。
シナリオ作者のやることは、プレイヤーがより活躍しやすいように舞台を整えてあげること。整った舞台でプレイヤー=キャラクターが生きてはじめて物語は出来上がります。
物語が完成していく様子をライブで、目の前で見られるのは作家冥利に尽きる楽しさです。しかもキャラもNPCも全部立体だし生きてる!ヌルヌル動く!どんなハイクオリティCGよりもリアル!(当たり前)なんて贅沢な体験……。作った自分が誰よりも物語に没入して楽しんでいる気がします。同じシナリオでも、プレイヤーによって毎回物語は違ったものが出来上がるので飽きません。
物理的制約や、生身の人間がリアルタイムで動くがゆえの予測できなさはあるけど、NPCもGMも生身の人間なので、プレイヤーが思わぬ行動をしてもけっこう対応してくれますし、そういうハプニングが意外といいエピソードになったりするんですよね。

あくまで趣味で売り上げとか考えなくていいので、自分の好み全開で作れるのも楽しいです。村を焼くも自由(※焼いたことはありません)、異世界転生させるも自由(※させたことはありません)。全部自分の好きに作るから、みんなも自分の好きに楽しんでね!コケたらごめんね!というスタンスでやっているので気楽です。

後は仲間と一緒に準備できるのもまた楽しいところで。
シナリオを完全に一人で作ることはほとんどなく、NPCの皆さんにこれどうしたらいいかな?と相談したり、共作していただいたりと、殆どは周りの方々と一緒に作っています。
幸い懐の深いLARPerの方が近隣にたくさんいるので、多少シナリオがコケても面白おかしくしてくれるだろうと安心してテストプレイに出せるということもあり。なんだかんだ仲間に恵まれたおかげです。いつもありがとうございます。

もっと書きたかったけど今年が終わってしまうな……。とにかくそんなわけで私はLARPシナリオに関しては完全に趣味という位置付けで好き放題に楽しく遊んでいく所存です。今年もありがとうございました!

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