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「〜したい!」が止まらない!!

『見たい、聴きたい、歌いタイ!』

この平成の某歌番組の合言葉、懐かしいですね。

私が学んでいるキャリアスクール、SHElikesにはライティングを学ぶ仲間たちのコミュニティがあります。そこで「ライコミュほめほめ会」という、自分の前に投稿した方の作品の良かった部分を褒めあっていく素敵な企画が始動しました。これはその「ほめほめ会」に参加させていただく為の投稿です。

今月のテーマは「あなたの1番大切なモノ」

ということで、最初の「合言葉」を使わせていただきましたが、私の1番大切なモノは

「自分の中の『〜したい!』という気持ち」

です。

「〜したい欲」の原点

私の「〜したい」という気持ちで突っ走る性格は母親譲りだと思います。

私が5歳の時に父の仕事でドイツに転勤となりました。当時は一般家庭にインターネットもないし、我が家は日本のテレビも映らず圧倒的に娯楽が少なかったです。

日本の本が売っている本屋もありましたが、日本の3倍近くの値段で売られていたのでなかなか買ってもらえませんでした。

初めてその本屋で買ってもらった本が、集英社版の学習漫画「世界の伝記 マリー・アントアネット」でした。

「このお姫様誰?」
「フランスのお姫様、昔本当にいたんだよ。でも首切られて死んじゃうの。」
「!?!?何で!?どうして首切られちゃったの!?!?」

こんな会話をしていたと思います。
母に質問責めをした次の年の春、家族旅行の行き先はフランスの「ヴェルサイユ宮殿」になりました。

私がマリー・アントワネットの本に夢中で何度も読んでいたから、そして母が「ベルサイユのばら」が大好きだったからです(笑)

初めてのヨーロッパのお城はびっくりするほど大きくて広くて、そしてうっとりするほど美しい宮殿でした。

そして漫画に描いてあったことが本当に描いてある!

宮殿内の「鏡の廻廊」では、持ってきた漫画のページを開いて同じ場所だ!と喜んでいました。

このお姫様の他にももっと色んな「れきしの人」知りたい、色んな場所が見たい!

このワクワクした感情が私の「したい欲」の原点です。

だって後悔したくないし!

歴史上の人物ゆかりの地をめぐる旅は、大人になってからも私のライフワークのひとつです。

『ハリー・ポッターシリーズ』以降は、映画のロケ地巡りにもハマりました。
特に映画『ダ・ヴィンチ・コード』からダン・ブラウンの作品にハマってからは、ひたすら作品に出てくる場所や芸術作品について調べまくって訪れていました。

私は5年間、会社の駐在員としてベトナムで働いていました。ベトナムは年間休日が少なく、駐在時は旧正月のまとまった休みを利用してのヨーロッパへの一人旅を楽しみに日々働いていました。

ある年、レオナルド・ダ・ヴィンチが生まれた家に行きたい!、映画『インフェルノ』のロケ地めぐりがしたい!とイタリアのフィレンツェに行くことを決めました。

フィレンツェ歴史地区の旧政庁舎、ヴェッキオ宮殿では『インフェルノ』の数多くの印象的なシーンが撮影されました。

「ここ、映画で観た観た!」と、ニヤニヤしながら歩き回る“平たい顔族”の女性はなかなか不気味だったと思います。

ふと、ネットにつなぎ「ヴェッキオ宮殿 インフェルノ」と検索したところ、映画に「秘密の部屋」として出てきた場所に入れる現地ツアーがあると見つけ、猛ダッシュで入り口まで逆走しました。

チケットカウンターで「今日の『インフェルノ』のツアーに参加したい!」とお願いすると、

「今日はフランス語かイタリア語のツアーしかありませんよ」と回答が。

ちなみにどっちの言葉もわかりません。

ただ何となく、イタリア語の方がいけるかな?(大きな勘違い)と思い、勢いでイタリア語のツアーに参加することに。

集合時間に来たイタリア人たちは驚いたでしょう。絶対イタリア語がわかるわけがない、ちんちくりんで目鼻立ち薄〜い日本人女性が一番に陣取っていたのだから。

案の定キャラクターの名前しか分かりませんでしたが、それでもまさか一般の人は立ち入り禁止のエリアに入れてくれるなんて!ロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス演じるキャラクター名)と同じ場所にいるなんて!と言葉解らずとも1人でめちゃくちゃ楽しみました。

ヴェッキオ宮殿の「地図の間」から「秘密の部屋」へ

確かに少しだけ1人で言葉わからないのは気まずいし嫌だなぁと躊躇いました。ただそれよりも「映画で使われたところ見たいし!秘密の部屋行ってみたいし!!」という好奇心の方が圧倒的に勝りました。

「後悔したくない!この目で確かめずに終わるのなんか嫌だー!」と、駆け出していく自分をよく表す旅の思い出の一つです。

本物には敵わない

コロナウイルス拡大後、「おうち時間」を楽しむためのツールとしてバーチャルツアーが一気に普及しました。特にフランスのルーヴル美術館がオンラインバーチャルツアーを開始した時は大きな話題になりました。

GoogleもGoogle Arts & Cultureが、インターネット上の美術館として世界的に有名な美術館や博物館とコラボし文化遺産や優れた芸術作品をオンラインで紹介しています。

面白いなぁと時々眺めたりしますが、やっぱり、やっぱり私は本物が見たい。その場所に行って、「やっとここまで来れた!」という気持ちを感じたい。

本物を見にいく日までを指折り数えた日々。

方向音痴だから迷ったらいけないとシミュレーションを重ねた回数。

チケットは予約できてるかメールを何度も確認して。

いざ目の前にした時は絵筆の跡や絵の具の盛り上がり方を見て。

帰る前にもう一度あの絵を見たいと、ちょっと嫌な顔をされながら来た道を戻って。

それは美術館に限らず、どんな場面でも。

わかってるんです、今は難しいことが。
それでも1日でも早く「本物」をこの目で見ることができる日が来ますように。

ドキドキとワクワクを忘れたくない

オンラインミーティング、オンライン講座、オンラインツアー…

何だか急激に便利になったこの世の中。

「オンライン飲みしよー」ってお誘いも結構ありました。海外に住む友達とそこに一緒にいるかのように話すことができるのはとても楽しいです。
オンラインでのセミナーも、学びのハードルが下がって嬉しいです。

オンラインツアーで眺める景色も臨場感たっぷり。

すっかりこの生活にも慣れてきました。

でも、やはり気持ちだけは慣れたくない。

見たい、行きたい、やってみたい!
知りたい、確かめたい、食べてみたい!!

その気持ちだけで思い切って行動していた自分のことが、一番自分らしくて私は結構好きなんです。

だから私があえて選んだ「1番大切なモノ」は、「『〜したい!』という気持ち」

その気持ちがあるからこそ私は行動できる。

そして私らしくいられるのです。


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