ROCKIN’ON JAPAN 2006年 07月号レビュー

公開日:2006-07-16 @Wordpress

ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2006年 07月号 [雑誌]


一回立ち読みしてたんだけど、その時は、まだCD未購入だったから、触りしか読まなかった。でも、どうもCoccoの発言の印象が強くて購入を決意。Cocco特集はp34~59 (総ページ数26ページ)でした。


Coccoかわいく撮られてたね。ってか体格良いくせに細っいなぁ。って思ったのがp42のCocco姿見写真。この写真は好き。


で、立ち読み時に、印象に残った部分が以下のところでした


「あっちゃんがやめるって言った時も、やっぱりネギを突然呼び出して、ネギんちのそばから。『ちょっとあの店来て』とかいって。でネギはその時、アルバムの相談をされると思ってた。で、ネギが『どうする?』みたいなモードの時に、『あっちゃん、やめるから』って言った。そしたら『はあ?』みたいな。『じゃぁやめるね』って言った(笑)。だからそん時ネギがちゃんと納得してないうちに、要するに恋人同士で和解して別れたんじゃなくて、あっちゃんが勝手に『じゃあ』っていっていなくなっちゃったから(笑)」 ●はあ(笑)。 「やっぱり、消えるほうが辛いことだと思ってたけど、消えられるほうがもっと辛いんだって」 ●そりゃそうでしょう。 ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2006年 07月号 p47より


ここのくだりがすごく印象的でした。まぁ、ぶっちゃけ、「すげー傍若無人さだ!!」とちょっと引いてしまった。というか、どう考えても、“消えられる方”がつらいだろう??“消える方”が辛いってのは自分に酔ってる考えだよ。 でも、こういう直感で感じたことに素直に従って衝動的に生きるCoccoだからこそ、過去のすばらしい作品があるのかな?とも思った。ってか何が笑えるかっていうとインタビュアーの山崎洋一郎氏の返しが率直すぎて笑える。『そりゃそうでしょう。』ってw


「いや、ずっと、やめる前から長田とは一緒にやりたかったし。でも、あっちゃん、根岸とやることしか許されてなかったから。自分的にもそれしかないと思ってたし、周りも、他の選択肢をくれなかったし。常にネギと向き合って、お互いシートベルトを締めてガチンコ、みたいな。で、席を立つことは裏切りだと思ってたし。違う人が向かいに座るっていうことも裏切り行為だと思っていたから、ここにいなければいけない、って思ってて。その結果、『シートベルト、きっついなあ』ってなったから。ネギもそれはもう、相当きつかったと思うし。」ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2006年 07月号 p50より


こういう状態ってあるんだろうな。私もCoccoには、根岸さんしか居ないと思っていたし、だからこそSINGER SONGERはそこまで好意的に受け取れなかった。でもそのことで、Coccoががんじがらめになってしまっていたのだったら、今のゆるやかなまったりとした状況っていうのは幸せなことなのかもしれないよね。今の状態で、Coccoがよい音楽を生み出せるならそれに越したことはないのです。


後半はCoccoが『うんこ!うんこ!!』を連発してて、笑えました。p53なんて全部『うんこ』の話になっとるwwでも、歌を唄うことを“神聖化”するんじゃなくて“排泄物”と言い切ってしまえるCoccoがとても好きです。


インタビュアー山崎氏が『陽の照りながら雨の降る』『Happy Ending』を絶賛しています。そしてCoccoも同じように。 なんか、感動できてない自分にちょっぴり残念。この記事を読んで、改めて以上の2曲を聞いてみたんだけど、うーーーーん。噛めば味がでてくるのかもしれないけど、やっぱりそこまでの感慨は自分にはないなぁ…。


インタビューを受けてるCoccoの一人称が『Cocco』の時と『あっちゃん』の時と所々で変化しているのが印象的でした。あんまりしっかりと把握してないけど、たぶん唄ってる姿としての自分を『Cocco』、彼女一個人としての心情を語るときには『あっちゃん』と使っているんだと思う。 WikiCocco欄を見て驚いたけど、あっちゃんって“飽きっぽいから”という意味だったんですね。しかも、雑誌:OLIVEのモデルやってたなんて!!!(ごめんなさい、ファン暦短くて…しかもCocco情報集めてなくて)


なんにせよ、Coccoの生の声をこういった形で聞くことができたのはとても貴重でした。自分がCoccoに惚れたのは、活動停止しちゃってすぐだったから、もうほとんどこういった表舞台には出てなかったし、情報も入りにくかったので。


Coccoのインタビューはこう締めくくられます。


●Coccoが帰ってきて、こういうアーティストがひとりでも音楽シーンにいるっていうのは、僕は、すごい救われた気がします 「とんでもないです。恐縮です」 ●ありがとうございました。 「ごちそうさまでした(笑)」 ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2006年 07月号 p53より


散々、思いきままに饒舌に語ってきたCoccoの口から「恐縮です」なんていう言葉が出るとは!とちょっと感動してしまった。Coccoは、自己を表現するだけのアーティストじゃなく、周りの人間関係の関わりを抱えるプロの意識をちゃんともってるんだなぁ…と(笑)もちろんその後の返しの「ごちそうさまでした(笑)」がおちゃめでした。


JAPANは、以前ツタヤでバイトしてたときに、情報を得るための資料として会社が定期購入してた雑誌でした。店員はそれを見ることができたので、その当時はちょくちょく見て楽しんでたのですが、その時からよく見てたのが、その時々のアーティスト特集じゃなくて、大体230ページあたりから始まる3色刷のコラムページでした。 今回も、『ヒダカトオルのZZ放談』とかが結構ツボにはまって面白かったんですけど、何より面白かったのがp250に掲載されている高橋智樹氏のTIMES REVIEW -FREE- [たとえばぼくが死んだら]でした。丁度自分も似たようなことを考えいたので、氏の発言にとても共感しました。このことについては、また別記事にしようかなと思っています(それくらい結構、感動した)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?