『たったひとつの恋』北川悦吏子

公開日:2010-01-13 @WordPress

今日の通勤時間は、なに読もうかなぁと手に取ったのがこれ


キングとか平山夢明とか、ホラー小説やサスペンスばっかり読んでるのもなんなので。いいじゃない?たまにはこういう小説も。 あ、ちなみに北川女史の作品を小説として読むのはこれが初めてです。


たったひとつの恋 (角川文庫)


まぁ、とにかく…


すんげーベタでした


感想はこれに尽きるね。


ここまでベタにモノローグとか挿入してる小説、はじめて見たよ。 なんか、小中学生の頃よく読んだ、少女向けの恋愛ライトノベル読んでる気分。 あとやっぱりドラマ仕立てな感じが強いですねぇ。


町工場で働く若者・弘人と社長令嬢・菜緒の格差カップル。 散々悩んだ挙句、結局結ばれた二人の前に代わるがわる立ちふさがる壁。


  • 菜緒が、弘人の家に来ているときに、弘人の元カノと遭遇。

  • 菜緒の不注意で、病気がちな弘人の弟、ぶっ倒れる。弘人、菜緒にぶち切れ。

  • 弘人のおかんが菜緒に、「弘人は他に彼女がいる」宣言。菜緒勘違い。

  • 実は、菜緒はかつて白血病患者。

  • 弘人の会社に勤めてた社員が、金200万を持ち逃げ。

  • 弘人の知人が菜緒にからんで、弘人との喧嘩騒動を起こす。菜緒の兄貴が目撃。兄貴ぶち切れ。

  • そのことを、菜緒父も知ってさらにぶち切れ。

  • あげくの果てに、弘人のおかん、個人的な借金を返済するために、菜緒父にゆすりをかけちゃった。


などなど…。


ただ、ぶっちゃけ、おいら泣いてました。要所要所で。 マジで自分に負けた気がしたけど、泣いちまったんだよ!!! 廉とか菜緒をかばうシーンとか、すげぇ泣いた。電車の中なのに鼻ぐずぐずだった。 別れのシーンとかぶっちゃけなにも感動してないのに、なんか泣いた。いや、マジわからんけど。


でもさ…最後なんだよ。あれ…(´д`)


ん?菜緒生きてるの?Σ( ̄□ ̄|||)


つーか、生きてるなら、なんで菜緒は待ってられないんだよ (゚Д゚)ハァ?


そいでもって、何年かぶりに弘人と再会したからって、婚約解消するんじゃねーよ。 (・A・)イクナイ!!


そいでハッピーエンドかよっ!!!


( ´ー`)フゥー...


まだ、「男の恋愛は名前をつけて保存、女の恋愛は上書き保存」っていう 『秒速5センチメートル』みたいなオチの方がいいよ!!!


ま、それでも、最後まで


泣いちゃってた私の負けだけどな!


でも、なんかすごいよな。ドラマの話って。 だってさ、序盤、意味なく目立ってた弘人の元カノとか、がらの悪い弘人の知人とか、後半になってまったく出てこないでやんの。まったく触れられなくなるんだもんな。この存在感のなさっぷりはすごい。いや、事実ドラマってこういう展開するものだったわ。


最後、ドラマのキャストを見たんだけど…。 なんと弘人は亀梨君だったのね!!キャー。 でも、私の中で、町工場の若者といったら、萩原聖人なのであった。 『若者のすべて』。なつかしい。


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