【映画】ヒッチコックの「サイコ」を観てみたけどイミフでした
ヒッチコックのサイコがhuluで配信されてたので、ホラー好きを称するなら、こういった古典作品でも観ておかねばなるまい。と観てみた。
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まず冒頭のホテルの外側から室内にズームしていく所で、ブレがあるなぁと気づいてしまった。おそらく当時の機材の問題だからしょうがないんだけど。でも、ちょこっとそこで気分が萎えてしまった。
きれいな女優さんだなぁ…と思って観てたんだけど、実は、当初、この主人公(?)マリオンが何をしでかしたのか気づいてなかった(汗)。だから、なんでこの警官やたらに勘ぐるんだよ。とかイライラした。まぁ、結局この警官はただ不安を煽るだけで、その後の話には絡まなくなるのだけど。
そして、例の有名なシーン、シャワーカーテン越しに包丁を持った人影から呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーんした犯人に襲われて、このマリオンはあっさり中盤で死にます。マリオンが盗んだ4万ドルにやたらフォーカスしたカメラワークだったから、その4万ドルが何か鍵を握るのか!!?って思ってたのに、犯人には全く気づかれることなく、一緒に沼の底に沈められてしまう…という。え!?マジで?って思ったよね。
少しネタバレますが「サイコ」という題名から推測できる通り、犯人は精神異常者なのね(精神異常とという言い方が正しいかはわからん)。まぁ、多重人格とも言えなくはないけど、こういう症例は病名が付くのかよくわかんない。
精神科医によればね、殺したのは母親の人格っていう設定のはずなのよ。女性に惹かれると、嫉妬した母親の人格が現れて怒って殺してしまう。と精神科医は言う。なのに、そのことを詳細に自供したのも母親(の人格)なんですよ。そして、最後のモノローグで「私(母親)のせいにはさせないよ。殺したのはあんた(息子)だからね」的なことを言うのね。もうわかんない。
この違和感すごく説明しづらいんだけど、ちょっとがんばってみる。まず、自供しているのは母親人格のはず。その母親が「母親人格が相手を殺してしまう。」と説明してるってことになるの。つまり、「私が殺した」って自供をしてるはずなのに、最後は「私(母親)のせいにすんな」って怒ってるのよ。矛盾してない??
犯人の自供に何か嘘が入ってるのかしら…。それとも、精神科医の解釈に誤りがあるのか?とか妙な疑問に苛まされて、ちょっとモヤモヤしてる。
正直、映画としては微妙かな…。普通、古典作品って割りと今観ても楽しいって思うことが多いんだけど、これはちょっとよくわからない。
こういう時、たいてい他の人のレビューを観たりするんだけど、この辺りのレビューが興味深かった。
ふむ、この方のレビューを見ると、私のこの所感はまさにヒッチコックの狙いどおり。ということになるんだろうか。くそう、してやられたぜ。
出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
発売日: 2012/04/13
メディア: Blu-ray
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あと、こういう古典作品に触れるときには、その時代の背景を理解してないとちょっとダメだな。4万ドルがピンとこないんだもの。
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