国際化で日本の文化と歴史は守れるか?

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 外出がしにくかった一昨年から昨年にかけて、Temple University JapanのContinuing EducationでBusiness Managementを学んだ。Human Resources ManagementやBusiness Communicationを中心にいくつか講義を受講。仕事をしながらも皆勤で、レポート提出やプレゼンもこなしたのは本当に偉かった(誰も褒めてくれないので、自分で自分を褒めておこうw)
 最近は仏像拝観が忙しくなり、お寺様には通うものの、Temple Univへの留学は果たせずにいたのだが(ここダジャレです)、面白そうな単発のウェビナーがあったので、先ほど久しぶりに受講してみた。
 テーマは"Experience a Walking Tour Along Kunisaki Peninsula, Kyushu"。講師はJapan Walkという外国人向け旅行会社のTour Leaderで、立命館アジア太平洋大学講師のMario Anton氏。https://peatix.com/event/3137934/view
 大好きな大分県の国東半島六郷満山の話なので、どんな仏像が紹介されるのか期待したのだが、その話はほとんどなかった。まあ、90分程度のイントロダクション的な講座に対して、私の期待がマニアックすぎたのだろう。神と仏と岩の文化と歴史が美しい写真や両子寺住職の動画コメントとともに紹介されたので、それが王道なのだろうと納得。(両子寺の住職が英語を話されることを初めて知った)
 私が唸ってしまったのは、講義の最後で指摘された国東の今後の課題だった。私が地方仏を巡るたびに感じているのとまったく同じ問題だったので、つい考え込んでしまった。
 講師いわく、国東には優れた文化と歴史があるが、主産業はシイタケ等の農業であり、高齢化と人口減少という問題を抱えている。この地域を守るためには、保守的な社会に他所から人を呼び込むことが必要ではないか。特に、日本全体が少子高齢化が進むなか、海外から人を呼ぶことを考えないといけないのではないか、という話だった。
 そりゃそうだよな...と思いつつ、一方で、そんなに簡単な話ではないよな...とも思う。難しい話だ。古い文化を守ろうとすると、どうしても保守的になりがちだ。しかし、もともと国東が霊場として栄えた背景として、地理的に大陸の文化がいち早く取り込まれたことも大きかったはずなのだ...。ポストコロナを見据えた議論が必要なのだろう。日本の文化や歴史の価値がわかって、なおかつ、国際的なコミュニケーションがとれる人や社会が求められるのではないか。私も何かお役に立てるとよいのだが!

※2022年2月に書いたメモ書きを公開 22/11/02


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