【ポーランド国立放送交響楽団 JapanTour2022】初日の感想と遠征記
【ポーランド国立放送交響楽団
JapanTour2022】
指揮:MarinAlsop
ピアノ:角野隼斗
2022年9月7日(水)
会場:川口リリア・メインホール
【はじめに】
私は先日、こちらの演奏会へ行って来ました。角野隼斗さんの演奏を聴くのは今回で2度目。
1度目は今年5月の北海道札幌市Kitaraでの札響さんとのラプソコンチェルト。(この時のレポはこちら。Twitterにメモをスクショして貼り付けた読みにくいものですが、「☆ラプソディ・イン・ブルー」とタイトル付けたページはなんと角野さんから💜をもらえた思い出深いものです笑)
この時も会場は我が街と同じ北海道内とはいえ、遠征と呼んでいます。我が街から札幌市まで直線距離130キロ、高速バスで片道2時間。演奏会の時間に余裕を持って出掛けた私達は行って帰って12時間の行程。コレは1日仕事、遠征と呼びたい。
今回は、2度目で2回目の遠征。しかも角野さんの演奏会では初関東遠征となりました。今までサザンオールスターズさん桑田佳祐さんのライブで何度も関東遠征、プロ野球観戦に関東遠征、劇団四季のミュージカルの関東遠征、何より3人の子供達が3人とも関東住みで働いていた時期もあるので何度も東京近辺には行ってますが、私1人での遠征を決めたのはこれが初めて。
そんなことで、演奏会の内容ももちろん残しますが、すでに素晴らしいレポがたくさん公開されているので、詳細はそちらをご覧頂ければと思います。
この私のまとめは、この演奏会に行く事を決めるまでの事や遠征記と感想のようなものとなりそうです。
【チケットゲットまでの事】
このツアーのニュースがリリースされた時、コレは絶対に行きたいと思いましたが我が街から1番行きやすい会場は関東圏。コレは飛行機を使って1泊するから仕事もお休みもらって行かねば。それよりまずは家族の理解を得なければチケットを予約することも出来ない。確か角野さんのファンクラブでも先行予約の案内が出ていたと思うが、どの会場(全国11カ所)もすぐにソールドアウトになると思っていたので、諦めていた。その時はまだ家族にはこの演奏会の事は話していなかった。
その後、初日公演の主催者側の持つチケットの予約が始まった。その日は日曜日でのんびりいつものようにTwitterをのぞいていたら、「埼玉リリアの残席ありますよ」とのツイートが流れてきた。えっ⁉️初日公演ですよね⁉️即完じゃないの❓諦めていたはずの心がドキドキしだして、ついつい前述のツイートに「行きたい…」と反応してしまった…。
それから意を決して、家族へ相談してみた。「この演奏会だけはどうしても行きたい…でもコロナもあるし。それでもどうしても聴きたい曲がある…。」この私の気持ちに対して、夫は「ライブは行きたい時に行ける時に行っておいた方がいいから、行っておいで。」と。その時、すぐに号泣した私。今、思い出しても、そのシチュエーションは全て思い出せるし、なんなら涙ももれなく付いてくるほど。こんなにうれしい事は最近なかったので本当に心の底から感謝した。
かなり長くなったが、この演奏会のチケットを予約する、行く事を決断する、という事は家族の理解が不可欠だった事を忘れないように、ここに残しておきたかった。
首都圏又は大都市に住んでいない、地方公演もなかなか期待出来ない、そんな場所で、このすでに世界的な音楽家の階段を登っている角野隼斗さんの応援を続けることは、これからもこのような事が続くだろう…。
地方勢には、首都圏や大都市への遠征時はチケット代の他に往復交通費(今回は航空機)ホテル代、有給休暇申請、仕事の調整、留守中の家族の食事の事など考えることはたくさんあります。
それでも、角野隼斗さんの音が聴きたい一心で、なんとかオールクリアして当日を迎える事が出来た時は信じられないくらいにうれしかった。
ただただ、今回は前日まで台風の影響で風が強く、まさかの飛行機が欠航なんて事が起きた時は、行けない決断をしなくてはならない事も心の片隅に置いていた。(陸路へ変更などプランBは存在しないため)
【9月7日当日(演奏会前)】
午前中は仕事をしてから、遠征に出るという予定通り、12時にはPCをシャットダウンして、12時15分には我が街の(正確には隣町の)空港へ向けて自家用車で出発。羽田空港行き13時25分発に間に合うように。でもギリギリかも。保安検査場は13時5分までに通らなくてはならない。シミュレーションでは職場から空港まで20分で着くはず。駐車場に着いたら、車の中でワンピースに着替えて、空港内のコンビニでランチのサンドイッチを買って、交通系ICカードに入金(都会へ行く時必須。我が街ではまず使う事はありません)、お土産屋さんで我が街銘菓を買い、保安検査場には13時に到着。間に合った‼️
(この日朝から休んで余裕持って出掛けたら良かったでしょ…と、思う方もいらっしゃると思いますが、少ない人数の事務所のため、なるべく同僚に迷惑をかけないように午前中は仕事をしました。)
羽田空港に予定通り15時10分到着。
あとは、乗り換え案内アプリに出てきた通りに乗り換えを2回して、埼玉県の川口駅まで行く。地方勢には、コレがとてもハードルが高い…。
羽田空港から京急に乗るのは大丈夫。その後品川で乗り換え、赤羽で乗り換え。次に乗る電車をスマホ画面で何度も確認しながら駅内の案内板を見上げながら歩く、歩く…ホームへの階段を上る…。飛行機を降りた時から、むわっとする蒸し暑い空気を感じていたが、それプラス、乗り換えの電車に乗り遅れないように早歩きで歩いていると、全身から汗が流れていた…。
pm4時半頃、無事に川口駅にたどり着いた。土砂降りの雨ではあったが、それさえも私を歓迎してくれているかのように感じ(?)無事にたどり着いた安堵感でいっぱいだった。
これで角野さんの演奏が聴けるんだ!
やった!やった!
子供のように(心の中ではあったが)叫んでいた。
【演奏会について】
(同じ演奏会を聴いた方のたくさんのレポがあり、今の時点で全ては読んではいませんが、感じ方、引用の文章など似たような部分があるかもしれませんがご容赦ください)
会場に入ると、すでにピアノが舞台真ん中にセッティングされていた。前回の札幌ではコンチェルトが始まる時に舞台袖奥からピアノが運ばれてセッティングされたので、会場によって色々あるのだなぁと思っていました。
そして、今回私は演奏会へ行く決断が遅かったため、ゲットした席は1階席最後列の席だったが、Twitterのフォロワーさんからのご厚意で、何と前から2列目というお席に座る事が出来た。ピアノの鍵盤は見えないけれど、音は直接ダイレクトに届くような素晴らしいお席。目の前にあるピアノからショパンが聴こえてくるのも、もうすぐ…。
今回のプログラムは以下のとおりです。
・バツェヴィチ作曲
オーケストラのための序曲
・ショパン作曲
ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
・ブラームス作曲
交響曲第1番ハ短調作品68
【バツェヴィチ作曲
オーケストラのための序曲】
この曲が発表された時、フライヤーなどに記載されていた曲名は「序曲」との日本語表記だった。それを見た私は、何の序曲だろう、と疑問に思っていた。例えば「キャンディード序曲」とか「喜歌劇こうもり序曲」など、序曲…Overtureと呼ばれるものは、何かの物語が始まる時の最初の曲で、こんな風に楽しいよ、怖いよ、ハラハラドキドキだよ、さぁゆっくり物語をご覧くださいね、という導入を誘う(いざなう)曲というイメージであった。でも今回は「序曲」のみ。
それは、会場で購入したプログラムで腑に落ちた。英語表記では、「Overture for Orchestra」❣️
"オーケストラのための序曲"という素晴らしいタイトル❣️
今日のプログラムのショパンとブラームス、絶対楽しいよ、もしかしたら泣くかもよ、みんなで一緒に感じて楽しもうね‼️と、私達をこのプログラムへ誘ってくれる曲だった事を知った時の私の心はまたドキドキし始める。
オケの皆さんがご登場されると会場からものすごい拍手が!ツアー初日公演、みんながずーっと待っていた演奏会が始まる!遠い遠いポーランドからようこそ日本にいらっしゃいました。って気持ちで私も一生懸命拍手した。チューニングが始まると私達も拍手をやめて、まるでチューニングは合っているかい?と聴き耳立てている感じ笑笑
コンマスさんが椅子に座って、しばらくして指揮者Marin Alsopさんがニコニコと軽く会釈をするように舞台にご登場されて、またものすごい拍手❣️コンマスさんとご挨拶してピアノの向こう側に設置されている指揮台に乗ったら、もうすぐに演奏が始まった。
ありがたい事にTwitterでは予習用の音源や作曲者バツェヴィチさんの事を教えてくださっていた方もいた。大変助かった。ありがとうございました。
バツェヴィチさんは女性の方で元々このポーランド国立放送交響楽団のコンマスをされていた一流のヴァイオリニストであったとの事。
この6分弱の曲ではあるが、冒頭からのヴァイオリンの細かいパッセージと疾走感が記憶に残る。上昇するメロディラインが聴いている私の気持ちをワクワクさせている。
聴こえてくるそのヴァイオリンの音は、5月にKitaraで感じたりTVで拝聴する時のようにヴァイオリンセクション皆が束になってホール全体に響いて聴こえてくる、という感覚ではなく、演奏者おひとりおひとりの生の弦の音が聴こえてくる感じで、今まで聴いてきたオケの演奏会ではあまり聴いた事がない音だった。チェロもヴィオラも弦楽器はひとりひとりのそれぞれの音色を感じていました。弓の動かし次第で音色が違っているのがわかるほど。(席が前方であったためかもしれません。ホール中央では響きが違うのだろうと思います。)
静の部分では、美しいホルンに続いて聴こえてくるフルートなどの木管楽器。これは舞台後方のひな壇の上から聴こえてくるせいなのか、完全にホールに響き広がる素敵な音色でした。(特にフルート、オーボエが素晴らしかった。)また早いパートに戻ると、ティンパニとヴァイオリンのやりとり、トランペットのファンファーレのカッコよさ、どれもこれも次からの曲に期待を持たせる素晴らしい序曲だった。
Alsopさんの指揮は、柔らかい印象。手元で細かく指揮棒を振るのではなく、身体全体で出すダイナミクスの指示や各楽器に出す指示まで柔らかく優しい感じに見えた。この演奏会に来る前にAlsopさんの指揮を動画などで拝見していたが、口角を上げて微笑みながら指揮をされるお姿、と思えば、ドーンと私に向かって来なさい、受け止めるわよ〜!みたいな姉御のようなお姿もあり、お人柄も素晴らしい方なのだろうと思っていたが、「序曲」を聴き終わって、私の印象そのままのAlsopさんがそこにいました。
たくさんの拍手を受けながら、袖に一度下がっていった。
【ショパン作曲
ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11】
「序曲」が終わり、Alsopさんが一度退場された後、スタッフの方によりピアノのフタが開けられた。ピアノの椅子もセットされた。あとはソリストと指揮者を待つのみ。
少しの会場の静寂の後、たくさんの拍手の中、5月に初めてお会いした時と同じように、大股で颯爽とにこやかに角野隼斗さんがご登場されました。蝶ネクタイver.の正装姿、少し伸びた髪もふわふわとさせていました。
後ろからご登場されたAlsopさんともご挨拶をし、コンマスさんとはハイタッチなのか握手なのか、みたいなちょっとわちゃわちゃ?とした後、もう一度客席に深々とお辞儀をされた角野さんはピアノ椅子に座られました。
私はこの演奏会で、角野さんが登場されたら、最初の和音を聴いたら、もう泣いてしまう、とずーっと思っていた。現に、家で(他の演奏者さんの音源ではあるが)この「コンチェルト1番」を聴いて何度泣いたか。この演奏会を角野さんはどのような気持ちで迎えられたのだろうか。
9月5日のこのツアーの記者会見での角野さんのコメント「1年前にはとても辛い思いをしました。今回のツアーは自分の中でのショパンコンクールが完結する機会と考えています」。
どんな気持ちなんだろうか…今、演奏することは辛くはないのだろうか…。
でも、そんな私の考えは杞憂に終わったと思えるように、にこやかに本当に爽やかに晴れやかに見えた登場シーンで、私もとっても幸せな気持ちになり、楽しみにしていたショパンの1番が始まった…。
細かい詳細は、他の方のレポをご覧くださいね。
私の印象として残っている事を以下に
↓↓↓
第一楽章
何度聴いてもオケから始まる冒頭のメロディラインは、悲しく感じる。勇ましく聴こえるリズムだけどメロディが悲しい。ショパンが自分の悲しい気持ちを奮い立たせるためにリズムで勇ましくみせるけれど本当はポーランドから離れるのは悲しいし寂しいんだよ、
とメロディで泣いているように、やはりこの時も私は感じていた。
角野さんは、その冒頭のオケ部分をAlsopさんやオケをジッと見つめていたかと思えば、自分の手元を見つめたり、少し上を見上げて目を閉じた瞬間があったり、と記憶している。
初日公演で、緊張も色々と思う事もあったに違いない。
そしていよいよピアノのパート。
また悲しい和音から始まる。
その始まりから3小節目で上昇のアルペジオがあって、4小節目の頭でアルペジオが終わるが、その4小節目の最初の音の後、勢いで両手を鍵盤から下へ落とし身体も下に沈むような弾き終わりをしていたのが印象的だった。同じく8小節目も。強い音での余韻を残すためだったのかはわからないが、普通なら上昇した最後の高い音はホールの上へ響かせたくなって指や腕は上に弧を描くように弾き終わるのでは…と、ずっと考えていた。(今、ショパン国際ピアノコンクールのブルースリウさんの同じ部分を見たらやはり腕は上にフワッと上がっていた。)
この日だけだったとは思えないが、私はとてもこの部分が印象的に目に焼き付いている。(とってもカッコ良かった!)
その後のメロディラインも、タメの部分と拍に戻る、気持ちのうねりのように美しい。オケの方達の刻むリズムもピアノに沿っていて心地よい。
そして、キラキラと美しい転がるような音色が、今の目の前のピアノを角野さんが今、弾いていて聴こえてくる幸せ。
そして、角野さんがインスタにツアーの前のポーランドでのリハの様子を40秒の動画に載せてくれていたパート、あの時よりもテンポは少し抑え気味に聴こえたけれどピアノからオケに移る絶妙なタイミングをAlsopさんはしっかりと計っている非常に丁寧な指揮に見えました。
(余談…あの40秒の動画を見た時に、9月にはこの曲を全部聴ける自分が本当にうれしくてうれしくて、まだ遠征に行ってはいないけど、先に夫に感謝を伝えたいと思い、「行かせてくれてありがとう!」と声に出したら、涙も出てきて、そのまま号泣した🤣)
第二楽章
このピアノ部分のメロディを聴いて、あのソロツアー最終日、国際フォーラムからの配信を思い出していた。
アンコールで客席に背を向け、揺れる灯りのもとで温かいアップライトピアノの音色で1人ショパンの部屋から弾いてくれていた少し悲しげな第二楽章…。あの時はまだこの曲を弾くことに辛さがあったのかとも思える、寂しさを内包していたのかとも記憶がよみがえる…。
でもこの日の角野さんの第二楽章は、もう甘く甘くとろけるような、甘美な音色。今は逆に角野さんの音色がどこかで寂しくしている人に寄り添うような大きな優しさでホール全体を包んでいた…という記憶です。ウットリ、とは、こういう時に使う言葉なのだろうと信じて疑わない時間でした。
時に長い休符なのか静寂部とコロコロとキレイな音色に離れずに、オケの皆さんが集中してピアノの行方をジッとうかがっているような、緊張感もある素晴らしい第二楽章だった。
第3楽章
冒頭の強く低いベースのリズムから、なんて楽しそうなピアノのメロディが!もう楽しくて仕方ない、この曲を弾く喜びが溢れて止まらない、というような角野さんの気持ちがメロディと一緒に伝わって来た。全身でうれしそうにピアノを弾く角野さんが、すぐそこにいて、見て聴いている私もマスクの下でずーっと笑顔なのがわかる。
後半に近づいて、アルペジオと早いパッセージが続くピアノを聴いているうちに、あぁ、もう終わってしまう…いやだいやだ…と思う私…。
とんでもなく幸せな時間なのに、限りはある…。
最後のアルペジオを弾き終わり、オケの音が響いて第3楽章が終わった…。
周りは、拍手と共にスタオベの方達でいっぱいになった。後ろを振り返っても、たくさんの人達が拍手とスタオベ。田舎者の私は、終わってすぐに立ち上がるスタオベには慣れていないので、最初は圧倒されてしまった。地元でたまに起きるスタオベは、五月雨式でのスタオベだった。パラパラと立ち上がる、のんびりしたスタオベである。でもやはり都会のスタオベは早さが違うのだ‼️
このありがとうという気持ちをスタオベと拍手で伝えるのは大事な事です。
次回からは、タイミングに遅れないように気をつけます‼️
【ソリストアンコール
パデレフスキ作曲
ノクターン 作品16-4】
ショパンピアノ協奏曲が終わった。
スタオベと鳴り止まない拍手の中、角野さんは客席にお辞儀をして、Alsopさんとも握手とかしていたと思う…。
思うというのは、私の席からはピアノのフタがちょうど前に立ちはだかり、様子が見えなかったからだ。
(後から、角野さんのTwitterにAlsopさんとハグしているお写真がupされていた)
Alsopさんと角野さんは何度か袖に下がっては、鳴り止まない拍手に呼び戻され、を繰り返して、たぶんAlsopさんにアンコールに応えなさい、って促されたような雰囲気で、ピアノ椅子に腰掛けました。
そして「どうしようかなぁ、どうしようかなぁ…」と小さくつぶやいているのが聴こえました笑
アレ、アンコールまで考えたりしてないんだ!と、新鮮な驚き‼️
私の中では、今までの例からいって、I got rhythmか、スワニーかなぁと、こっそり思ってましたが、角野さんが「では、ポーランドの作曲家、パデレフスキのノクターン作品16-4を弾きます…」と、おっしゃって始まりました。この曲は、ソロツアーの最終日以外の日のアンコールでしたね。私はソロツアーには行けなかったので、生で聴いたのは初めてでしたが、YouTube LIVEかラボで弾いてくれたのを覚えています。すぐに、あの優しいメロディが頭に浮かんだ所に、角野さんのピアノの音が聴こえて来て、至福のひとときでした。(余談…聴きながら、「そうよね、ポーランドのオケが来てくれているのだから、アメリカの作曲家さん(ガーシュウィンさん)の曲なんてやる訳ないよね、やはりポーランドにゆかりのある曲よね!」って私バカバカって思っていましたが、翌日のサントリーホールではスワニーだったと聴いて笑ってしまいました笑笑)
そんなステキなアンコールの時間も過ぎてしまい、またスタオベと拍手に包まれた角野さんは、何度もカテコに出てきてくださいました。
そして、オケの方達も退場して、一部の終了でした。
【ブラームス作曲
交響曲第1番ハ短調作品68】
休憩を挟んで、2部、ブラ1でした。
休憩中にピアノは片付けれられて、私の視界はとてもすっきりしました。
でも指揮台はあっても指揮者用の譜面台がありません。
オケの皆さんが再登場されて、その後Alsopさんがご登場されて、またたくさんの拍手に包まれました。
このブラ1は、のだめカンタービレでも有名です。ドラマ版の千秋先輩が指揮をするシーンよりも、冒頭部のテンポは速く、私はこれくらいの速さが好きだなぁと聴きながら思っていました。
私は勉強不足で、昔に聴いた記憶を頼りに本公演のブラ1を聴いていました。
Alsopさんは、譜面も見ずに指揮をされていました。的確に指示を出す姿は一部から変わりません。
一部での、東欧ポーランドの作曲家の2曲、二部での西欧ドイツの作曲家ブラームスの曲が入っている今回のプログラム。
海外のオケを生で聴くのは、初めてでしたし、このようなヨーロッパの音楽のプログラムを聴けて、とても良い経験でした。
我が街ではオーケストラの演奏会は1年に何度くらい行われているのだろう。吹奏楽の方が盛んなので、オーケストラが来てくれて演奏会なんて、あんまり無い記憶です。
札幌のKitaraが素晴らしいホールなので、やはり録音したり需要が多いのだろうなぁ、などなど、考えたりしていました。
約50分の大曲の演奏が終わり、ふたたびスタオベと鳴り止まない拍手にAlsopさんも何度もカテコに応え、その後、アンコール曲を2曲も演奏してくれました‼️最後のカテコではオケの特に管楽器チームの演奏者さんたちを立たせて、スタオベに応えてくれました。
そして、オケの皆さんもご退場。
5月のKitaraの時は最後のカテコの時にも角野さんは指揮者さんと一緒に出てきてくれましたが、今回は角野さんのご登場はありませんでした。
【最後に】
演奏会が終わり、ホワイエにはアンコール曲の曲目が張り出されていた。
・モニューシュコ作曲
歌劇「ハルカ」
第一幕「マズルカ」
第三幕「高地の踊り」
どちらもアンコールにふさわしい、短めの曲だったが、Alsopさんが途中で客席に振り向き、何やらアイコンタクトをしているけどなんだろうと思っていたら、手拍子が会場のあちこちから起こって、なんともアットホームなアンコールで微笑ましかった。
今日の演奏会では、たくさんのTwitterのフォロワーさんに会う事が出来た。いつも文章のみのやり取りでも優しくお付き合いして頂いているが、初めましてのお顔合わせでも、遠い田舎からやってきた私に皆さん優しく接して頂き、とってもうれしかった。
大変ありがとうございました。
あと、もう一つ、気になっていたことを。
nosprさんのFacebookでの投稿で、この日本ツアーについて載せているものがありますが(8月20日up)
その中の文章に以下のような記述があり、一部抜粋。
ポーランド語
Solistą tournée jest Hayato Sumino - Cateen - 27-letni pianista, którego doskonale pamiętamy z minionej edycji Konkursu Chopinowskiego (III etap).
日本語訳
ツアーのソリストは角野隼斗- Cateen - 前回のショパンコンクール (第 3 ステージ) でよく覚えている 27 歳のピアニストです。
英訳
The soloist of the tour is Hayato Sumino - Cateen - a 27-year-old pianist whom we remember well from the last edition of the Chopin Competition (3rd stage).
「ショパンコンクールでよく覚えているピアニストです」
というGoogleの日本語訳。
覚えている?
あの1年前から、覚えられていた…?
今回のツアーは、オケ側からオファーがあったという事をどこかの記事で読んだ記憶があるが、ツアーのために
「彼を見つけた」
「found him.」
では、なく、覚えている、remember という言葉を使って角野さんを紹介している、このオケの方々の角野さんへの期待や信頼や愛を感じた私でした。
角野隼斗さん…
ファイナルで1番を弾けなかったけれど、あなたの事を見ていて覚えてくれていた人がいましたよ!
このツアーでショパンコンクールが完結する、という事は、こういう事かな‼️
以下、当日と翌日に投稿したツイートを貼ります。臨場感😝
翌日、無事am7時の飛行機に乗って帰って来ました。
最後まで読んで頂きありがとうございました😊
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