知っているものと知らないもの

もうすでに、
知っているものを何回もくりかえすのが好きだ。

映画も、音楽も、場所も、
一度見たもの、聴いたもの、行ったところに、
できればくりかえし触れたい。

知らないものは怖い。
知らないものは刺激的。
知らないものは美しい。
そんなにはいらないや、と思ってしまう。
心がもたない。

と、思ってはいるけれど、
知らないものに果敢に挑戦している人を見ると、
知らない世界で楽しそうにしている姿を見ると、
それはそれで羨ましい。
(そう思うことさえ、心がもたない。)

なんとなくのバランスで、
知っているものと知らないものは2:8くらいがよかろう、
と思っている。

2歩外に出たら、
8歩使って自分のせかいをぐるぐるする。

2分知らないものをさわったら、
8分好きだとわかっているものを撫でまわす。

そうやって徐々に徐々に、
じぶんを外界に染み込ませていく。

じぶんのなかにも、
新しいものが大好きな部分と、
ずっと同じところにいたがる部分があって、
みんなで進んでいくためには、
ゆっくりゆっくりがベストらしい。
湯船で、擦りむいたヒザから、
ゆっくりと手をどけていくように。

昨日は秋山晶さんの授業だった。
開催4回目、ようやっと場に慣れてきたということもあって、
TCCCが、はっきりと息づいた感覚がした。
もう大丈夫だ、きっと続いていく。

秋山晶さんは、ちょっと神様に似ていた。





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