NMEAシリーズ GGAとRMC
GxGGA - Global Positioning System Fix Data
利用頻度:AAA
概要:時刻、緯度、経度、高さ、補正情報の有無・Ageなど。
GxGGAの実際のデータ(1秒間隔の場合)
GNGGA,123519.00,4807.038247,N,01131.324523,E,1,08,0.9,545.42,M,46.93,M,5.0,1012*42
GNGGA,123520.00,4807.038247,N,01131.324523,E,1,08,0.9,545.42,M,46.93,M,5.0,1012*42
GNGGA,123521.00,4807.038247,N,01131.324523,E,1,08,0.9,545.42,M,46.93,M,5.0,1012*42
GNGGA,123522.00,4807.038247,N,01131.324523,E,1,08,0.9,545.42,M,46.93,M,5.0,1012*42
解説(1行目を例に)
知っておくとよい情報
時刻はUTCなので、日本時間にするにはUTCと日本時間の時刻差を補う必要がある(9時間)。
位置データは度分表記なので、目的によっては度分秒表記、度表記などに変換する必要がある。
測位モードについては、上に述べたほか6=慣性航法モードで出力できるGNSS+IMU受信機もある。
使用衛星数は最大で12機と規定されている。しかし実際のところ、12機以上使用するシーンが多いので、受信機メーカーによっては12機以上で表記していることがある。
高度に関するデータを2種類含んでいる。詳しくは下記のリンクhttps://www.gsi.go.jp/buturisokuchi/grageo_geoid.html
補正データとは、位置精度を向上させるデータで様々なソースがある。いわゆるRTK基地局や衛星からの補正データ(SBAS)である。この場合、補正データの時間的な鮮度が重要となるため、補正データの鮮度をcorrection AGEという呼称でカウントしている。通常は秒間隔である。
RTK基地局の例)https://ales-corp.co.jp/about/
GxRMC - Recommended Minimum Specific GNSS Data
利用頻度:AAA
概要:時刻、日時、緯度、経度、速度、方位など(船舶の?)航法に利用する最小限の情報
GxRMCの実際のデータ(1秒間隔の場合)
GNRMC,225446.00,A,4916.452653,N,12311.123747,W,000.5,054.7,191194,06.2,W,A*68
GNRMC,225447.00,A,4916.452653,N,12311.123747,W,000.5,054.7,191194,06.2,W,A*68
GNRMC,225448.00,A,4916.452653,N,12311.123747,W,000.5,054.7,191194,06.2,W,A*68
GNRMC,225449.00,A,4916.452653,N,12311.123747,W,000.5,054.7,191194,06.2,W,A*68
解説(1行目を例に)
知っておくとよい情報
GGAと異なり高さデータはない。
GGAと異なり速度データを含んでいる。しかしノット単位である。km/h単位を利用したい場合は、VTGというセンテンスがある。
時刻のほかに日付情報を含んでいる。GGAは時刻のみなので、GGAとRMCを両方取得するとのちの解析で便利である。
方位データを含んでいる。ただし、GNSS信号のドップラー観測量を利用して計算するものなので、GNSSアンテナがある程度の速度で移動(走行)している必要がある。徐行や静止状態では精度のよい方位データは通常得られない。
コメント
GGAとRMCは、一番利用するNMEAセンテンスといえる。そのため、各種のGNSS解析ツール・地図ツールの入力仕様もGGAとRMCに対応していることが多い。GGAをグーグルアース形式(KML)に変換するフリーソフトはたくさんあるので、取得したGGAをKMLに変換してグーグルアースで軌跡をプロットするところからはじめるのが面白いと思う。
その方法は、別の記事にまとめる。
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