祈り(瞑想)を科学する~祈り(瞑想)が世界を変える!
今、アメリカでは「祈り」や「瞑想」を”科学”する研究が盛んになっています。もはや似非科学や非科学ではありません。
すでに1200以上の研究事例があります。
ハーバード大学のハーバンド・ベンソン教授は祈る行為が、呼吸数、心拍数、酸素の消費量、二酸化炭素の排出量を抑制させることが分かりました。
祈りという行為が、心臓病などさまざまな病気に有効であることを示しています。祈りで様々な疾病に治療効果が上がるという研究結果もたくさん出てきているようです。
祈りは自分だけではなく、他者にも影響を及ぼしています。
アメリカの研究ではこんな実験がありました。
末期がん患者を無作為に選んで、AとBの2つのグループに分けます。彼らから遠く離れたところに住む10人の健康な人に、Aグループの患者さん10人の名前を伝えて回復を祈ってもらいます。
Bグループの患者さんには、まったく何もしません。
その結果は、驚くべきものでした。
祈ってもらったAグループの患者さん(自分が祈ってもらっているとは知らない)の方はあきらかに回復率が高かったのです。
祈っている人は、相手が誰かも知らないし、祈ってもらっている人は何も聞かされていないにもかかわらずです。
何回実験しても、またニューヨークの病院の患者さんでもロサンゼルスの病院の患者さんでも同じ、という結果になりました。
祈りの効果には、距離も関係がないことがわかったのです。
つまり、集団で一斉に捧げた治癒へ祈りは、それを受けなかったグループより,病状に関する医学的指標が顕著に改善し、回復の効果が大きく現れたということです。
現代の科学では、そのメカニズムはまだほとんど解明されていませんが、その効果は、”科学的に実証”できたわけです。それほどまでに祈りには力があるのです。
私が興味深いと思ったのは、祈る方もたいして信心深い人ではなく、特別に気合いをいれて、祈ったわけでもないのに、効果があったという点です。
そして、キリスト教や仏教の熱心な信者でなくても、自分の祈りの効果を信じていなくても、効いたというのですから驚きです。
Biological Psychiatry誌でカーネギーメロン大学のヘルス&ヒューマン・パフォーマンス研究所の代表であり心理学准教授のJ.David Creswell氏が発表された研究内容によると、
「今この瞬間自分が体験していることに意識を向ける」という”マインドフルネス”や”瞑想”、実際に人々の脳の状態を変えたり健康状態を改善している可能性があるとのこと。
「ストレスが減る」「疾病のリスクが減る」などの効用がうたわれる瞑想が近年注目されています。
「祈りは人間が生み出しうる最も強力なエネルギーである」これはノーベル医学生理学賞を受賞したアレクシス・カレル博士が残した言葉です。
彼は医師として多数の人々があらゆる他の治療で失敗したのちに、祈りという厳粛な努力によって疾病や憂鬱から救われた例をたくさん目撃しました。この言葉とともに著書「人間この未知なるもの」を執筆し、医学研究の傍ら祈りと治癒力について深い関係性を示唆しています。
さらには、他の生物種にも人間の意識は影響することも実証されています。
アリゾナ大学のジェリー・シェアルプ教授は、6回にわたる次のような実験を行ないました。場所を知らされていない植物の芽の写真に、その会場でランダムに選んだ一つの植物の芽の写真に祈りを捧げる実験を行ないました。その結果、祈りの対象となった植物が他と比較して大変早く成長した。6回とも同じ結果となったのです。
祈りが時空を超えて体や精神を大きく変えることが明らかにされようとしています。
今この時代にエゴからの願いではなく、調和を目指した祈りができたら、この祈りは世界を変えるでしょう。
サムシンググレート(Something Great)・大いなるなにか(天とか宇宙意識、神と呼んでもいいでしょう)とつながる生き方、新しい時代のパラダイムが見えてきます。
我が国でも、筑波大学名誉教授、故 村上和雄博士が、「心と遺伝子研究会」を立ち上げ、心の働きが遺伝子に影響を与える事(人間の意識は遺伝子と発現に影響していること)を確かめています。
中でも「笑い」が眠っている遺伝子をオンに変える事が証明されました。
その他にも、「愛」や「感動」などのポジティブな心の働きが眠っている遺伝子をオンに変え、「祈り」が遺伝子に影響を与える事を研究しています。
瞑想に関して別の研究によって科学的に見ても、実際に人々の脳の状態を変えたり健康状態を改善している可能性があることが明らかになりました。
*参照リンク:瞑想はプラセボ効果ではなく科学的に脳を
変えることが初めて判明
コミュニティや社会の人々の集合的な意識や行動にも作用していることもわかってきています。
下記のグラフは、米国の1%の市民が瞑想(TM)を行なっている都市と、特に何もしていない対象都市との犯罪率への影響の比較です。明らかに瞑想している都市の方が犯罪率が減っています。
この結果からは、平和や安全を祈ることは、戦争や犯罪をなくしていくのにきっと大きな効果があるでしょう。
集団的な瞑想や祈りには本当に効果があるというお話です。マハリシ効果といいます。これは迷信ではないです。他者が幸せになる、平和な社会をつくる為に、そんな愛の波動を送りたいものです。
The Maharishi Effect - The Power of Group Meditation to Bring Peace(マハリシ効果ー平和をもたらす集団瞑想の力)
このことに関して、OSHOが興味深いことを発言されています。「瞑想(meditation)という言葉の語源は薬(medicine)と同じ語源から来ている。それは薬だ。だが、薬が必要になるのは人が病んでいるときだけだ。無邪気・無我夢中で遊ぶ子どものようであることが、あなたの霊的な健康さ、前一性だ。そのあなたには、どんな薬も必要ない」
純粋なエゴを越えたポジティブな「祈り」は、時空を超えて、人間や地球に良き影響を及ぼすこと、が科学的にも実証されつつあると言えましょう。
祈りや瞑想はこれまで、宗教やスピリチュアルな世界での非科学的な話とされてきましたが、これはメカニズムはまだ不明ですが、新しい科学の領域に入ってきていると思います。
祈りや瞑想には偉大な力があることはもはや間違いありません。このことを科学が解明しようとしています。21世紀は科学とスピリチュアリティが融合する時代になるでしょう。
下記、映画と書籍の内容も参照してください。
●白鳥哲監督 映画「祈り ~サムシンググレートとの対話~」公式サイト
●推薦本:神(サムシング・グレート)と見えない世界
矢作直樹、村上和雄 祥伝社新書
私は毎日、眠る前の15分の瞑想の中で、地球上の人々や自然が痛んでいる、災害被災地域、戦乱紛争地域、飢餓貧困地域、環境汚染破壊地域の人々や自然に、愛と光の祈りを波動を送っています。皆が行なえば、もっともっと大きな効果があると思います。
◼ 執筆・文責 能村 聡
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?