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真冬のシドニーで、夜明け前に起きて、家族でハーバーブリッジ歩いて渡ってきたよ!

シドニーとはいえ真冬は寒いし、せっかくの日曜日に夜明け前に起きるだなんて辛すぎる。そんな自分達を奮い立たせて行ってきたよ、ハーバーブリッジウオーキンング!
FIFA Women’s World Cup 2023がシドニーで開催されるからそのセレブレーションイベントで、子供が通っている学校から案内があって参加してきた。ちなみに無料、学校経由でなくても普通に誰でも申し込める。

念の為に解説しておくと、ハーバーブリッジはオペラハウスと並んでシドニーのアイコニックな建造物。日常の足としてはもちろん、新年の花火の会場になったり、絵葉書など描かれたり、名実ともにシドニーの象徴的な存在でです。
 
正直、自分だけ、夫と二人だけ、だったら行かなかったと思う。だって日曜の朝に早起きなんてしたくなし、ハーバーブリッジの車道を特別歩けるとはいえまあ歩道であればいつでも歩ける訳で、そこまで特別感がある訳でもない。じゃあなんでわざわざ行ったかというと、「家族で」「ハーバーブリッジを歩く」という経験をしたかったからなんだよね。
 

1) 子供達にシドニーをもっと好きになってほしい


うちの子達はいはゆるハーフで、日本で生まれて幼児期に父親の地元のシドニーに転居してきた。まだ来豪数年で思春期にも達していないからこれからどう変わるかはわからないけれど、「自分は日本人」という意識が結構強いように思う。オーストラリアを楽しんでいるようには見えるけれど「日本に帰りたい、行くのが楽しみ」という発言も結構あり、どこかで借り暮らしをしている感覚でいるのかな、という気がしてる。日本のことはもちろん好きでいて欲しいけれど、父親の国で自分の国でもあるオーストラリアも好きになって欲しい。日本かオーストラリア、ではなく、日本もオーストラリアも、な子になってほしい。
ハーフの子ってアイデンティティクライシスを起こしやすいことが言われているんだけど、こういう小さい頃からの経験が「自分の国」という意識を作ってくれていくのではないかな、と期待している。
 

2) 幸せな記憶を作りたい

親が子供と過ごせる家族の時間って、実はそんなに長くない。幼児期は子供の記憶に残らないし、思春期が来たらきっと親とどこかに出かけようだなんて思わなくなると思う。だから子供が子供らしく、家族が家族らしく過ごせるのって、子供が4歳-10歳くらいまでなんじゃないかな、という気がしている。よく育児本ではこの年齢は「親子のお出かけ黄金期」って言い方をするよね。
ハーバーブリッジみたいに印象的な場所ならもしかしたら大人になっても覚えていてくれるんじゃないかと期待している。そして例え今日のこの日の記憶がなくなったとしても、楽しいお出かけをした、という幸な記憶が子供達の中に残ってくれるといいな、と思う。
親が子供にできることは本当に限られていて、そんな中、大人になって辛いことに直面した時に、子供時代の幸せま記憶が少しでも支えてくれるんじゃないかな、と期待している。

親である私達にとって、子供らしくいてくれる子供達と過ごせるのは今しかない。きっと「あの時もっとこうしておけばよかったな」と思うことがなくなることは絶対にないと思うんだけど、「ちょっと頑張れはできる」ことは頑張ってやっていきたいなあ、と思う。ちなみに私が最も幸せだと感じるのは、そういう価値観を共にできる夫と一緒に子育てができていることだと思う。
 
 
これは私の、我が家の子育て哲学になっていて、子供が小さいうちはこんな感じで過ごすことを最優先にしたいと思っている。学校ももちろん大事なんだけど、こういうイベントや自然の中で遊ぶこと、家族や親戚の時間というのは、親がするしかない代替が効かない部分だと思っている。旅育って言葉があるけど、週末や休暇を使っていろんな経験をしたり家族の絆が深まるといいなあ、と思っている。

子育って、ほんと時間もお金も気力も体力も使う。だから正直子育てがひと段落するまでは、勉強したりキャリアップを目指したり、そういうことはもういいかな、と思っている。収入をもっと増やしたり支出をもっと減らしたいという気もするけど、「今はその時期じゃない」とすごく思う。
子育てはやろうと思えばどこまででも出来てしまうし、でも親の自己満足という面も非常に大きくあると思う。だから、「無理のない範囲」で今後もやって行こうと思う。いやしかし寒かった、眠かった。


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