見出し画像

灼熱のくまくま園から5年半 日岡なつみさんの再ブレーク

 2021年に大きな注目を浴びた人物のひとりにお笑い芸人のもう中学生さんがいます。

 かつて「爆笑レッドカーペット」などに出演し、独得の高音で発する「ためになったねぇ ためになったよぉ」のフレーズなどでインパクトを残しましたが、それから10年ほどテレビで見かけることは少なくなりました。

 本人も一時は引退を考えたと言いますが、シュールでどこか癒される芸風が注目され再ブレーク。20年以上の芸歴を経てM-1グランプリ優勝を掴み取った錦鯉のふたりと共に、お笑いの厳しい世界で燦然と輝く夢の存在を体現したように思います。

 これからぼくはとある声優のことを書こうとしています。最初にもう中学生さんのことを書いたのは、その声優を再ブレークという言葉の下で彼と重ねてみたいと思ったからです。「声優界のもう中学生」というフレーズを思いついたことが執筆の動機になっています。

 しかしそんなことを考えていたらもう中学生さんがいわゆる文春砲を食らってしまいました。有名税というやつでもあるでしょうか。芸能界の夢が放つ光によって生まれる影の部分。

 最近は声優業界でも影の部分に飲まれていった人たちがいましたが、今回は光の方を取り上げていきたいと思います。

 その声優の名前は日岡なつみさんといいます。ぷろだくしょんバオバブに所属する30歳です。

画像1




 敢えて年齢を書いてみたわけですが、彼女は深夜アニメを中心に活動する声優として若い方ではありません。

 もちろん彼女より歳上で活躍する声優も多くいます。しかし日岡さんの特徴を誤解を恐れずに言えば、30歳を超えても活躍する声優が基本的に持っている、キャリアを牽引するような代表作がありません。

 例えば花澤香菜さんはそれを多く持った声優で、アニメファンに花澤さんの代表作を問えばその答えは十人十色でしょう。しかし日岡さんの場合は「くまみこの人」と言えば当時からアニメを見ていた人は思い出せそうですが、その『くまみこ』も放送から5年以上が経過しています。初主演作として彼女の魅力を知らしめたことは確かでしょうが、これも失礼を承知で言えば彼女が30歳になるまでのキャリアを引っ張ってきたと言うには弱い気がします。

 そしてアイマスにもラブライブにもウマ娘にも出演していません。温泉むすめやRe:ステージやときめきアイドルには出演していますけど、どちらかと言えば声優として眩い輝きの中を歩んできた方ではありませんでした。

 その彼女が昨年頃から歳下の声優と共にメインキャラを務めることが増えフィーチャーされ始めています。だからこそ「再ブレークした声優」として取り上げてみたいのです。




 日岡さんのキャリアはアニメへの出演ではなく「超!A&G+ デジスタ」というデジタルラジオ番組から始まります。彼女はグラビアアイドルの池田裕子さんと共にこの番組でパーソナリティを務めました。

 この番組が3時間の生放送という新人声優の初仕事としてかなりハードに思えるものだったことには特筆性があります。番組開始時に20歳だったことから、10年以上が経過した今年の成人の日には次のようなツイートが投稿されています。

 最後の「笑」にどんな気持ちが込められているか想像してみたい気もします。ちなみにWikipediaによると、番組ではツイスターゲームをしたりパーソナリティふたりの胸で風船を挟んで割ったりしていたそうです。

 その後2012年に『織田信奈の野望』で池田恒興役として初めてテレビアニメに出演します。しかしすぐのブレークとはならず、Wikipediaを見ると翌2013年までに他のアニメ出演はありませんでした。

 「デジスタ」終了後の2014年に『ウィッチクラフトワークス』に出演するなどしていますが、アニメ初主演を果たすのは『くまみこ』が放送された2016年のことです。

 キャリア5年目を迎えていた日岡さんにとって、このタイミングで掴んだ主演の意味はとても大きなものでした。今でもTwitterのヘッダーが『くまみこ』を演じていた際の巫女服姿に設定されていることはその思い入れの深さを物語っているように思えます。

画像2

 彼女がこの作品で演じたキャラクターは雨宿まちという名前で、限界集落の熊手村で暮らす巫女の女の子です。まちは強い田舎コンプレックスを抱き都会に憧れていますが、一般常識が欠けている上に極度の人見知りです。『くまみこ』はそんなまちを取り巻く日常を楽しむコメディ作品でした。

 日岡さんがこの作品で発揮したのは何と言ってもその声質の良さです。独得の舌足らずで甘さのある声は誰にも似ておらず、様々な面で未熟なまちを表現するのにこれ以上の適任者はいないと感じさせられました。日岡さん自身が北海道から夢を持って上京してきたというバックボーンもまちを魅力的に演じられた一因かもしれません。

 雨宿まちとして歌ったエンディングテーマでもインパクトを残し、ようやく日岡さんの声優生活に光が見えてきました。『くまみこ』にそれっぽい景色が出てきた秋田駅の近くで暮らしていたぼくも日岡さんが初主演ということに驚き、これから一気に売れていくのではと思った記憶があります。

 しかし『くまみこ』以降もそれほど王道を歩めたわけではありません。彼女の声質を考えればいわゆるきらら系のような日常系美少女もので重宝されそうですが、その実現は『三ツ星カラーズ』が放送される2018年まで待つことになりました。『くまみこ』のアニメが最終回で炎上したこともあって不遇の状態が続いた印象があります。

 2016年の主演作は結局『くまみこ』だけでした。2017年以降もメインキャストを演じることはありましたが、それほど話題作には恵まれていません。Wikipediaによると2020年のアニメ出演は2作品のみです。どちらもメインキャストではありませんでした。

 この不遇の日々には彼女の所属事務所も関係していたように思えます。ぷろだくしょんバオバブ。1979年設立の老舗で、過去に所属していた声優を挙げると、子安武人さん、水田わさびさん、矢島晶子さん、福山潤さん、小清水亜美さんなど錚々たる名前が並びます。

 しかしここに挙げた声優はいずれも現在は所属していません。2000年頃から所属声優の退所が目立つようになり、2011年に福山潤さんと森川智之さんによってアクセルワンが設立されると、若手を中心に10人以上が移籍してしまいました。以降もベテラン、中堅、若手を問わず名の知れた声優が事務所を離れています。

 所属声優が離脱してしまう事情の詳細は不明ですが、深夜アニメのキャスティングで幅を利かせるような力を持った事務所でないといったことは言えそうです。現在も所属していて美少女アニメの活躍が目立つのは金元寿子さんくらいでしょうか。

 勢いに乗る若手を多数擁する事務所ではなく、日岡さん自身も2021年で30歳と半分アイドル業界のような深夜アニメ声優として若くはありません。時間の経過で『くまみこ』の頃の光が薄れる中、それ以上の光を見つけることが難しい状況に思えます。

 しかし2021年になり、その日岡さんに光が当たりました。

 冬クールに放送された『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』で久しぶりにアニメのメインキャラを務めると、続く春クールの日常系美少女アニメ『スーパーカブ』ではメインの女子高生3人のうちひとりを演じました。さらに秋クールの『吸血鬼すぐ死ぬ』でもメインキャラを務め、Wikipediaで確認できる範囲では年間のメインキャラを務めたアニメの数がデビュー以来最多となりました。

 その勢いが続き、2022年は『スローループ』でついにきらら系アニメのメインキャラに抜擢されます。きらら系アニメはキャストのアイドル性も重要なイメージがあるだけに、今作が初主演という久住琳さんや嶺内ともみさんといった歳下の若手と共にレギュラーを務め、主題歌のMVにも出演していることには重ね重ね失礼ながら少し驚きました。

 さらにプリキュアの次回作では妖精役としてレギュラー出演することが発表されています。『くまみこ』以来の再ブレークは果たされたと言って良いでしょう。




 日岡さんのキャリアを振り返ったところで、再ブレークの要因を考えてみます。

 声優のような自らの芸で生きる人々を「タレント」として括ることができます。タレントという言葉には才能や技量、素質といった意味があり、まさしく自らの才覚によって生きる人を指します。だから「タレント」としてのブレークは才能を発揮して評価されることで、その要因を考えることは本人の魅力を考えることに近似します。

 ということでぼくが考える彼女の魅力を5つほど挙げてみます。

1.画伯

 声優業界ではそれほど珍しくない画伯ですが、日岡さんの画風もかなり独特です。

 くまみこの頃から現在までずっとこんな感じです。

画像3

 LINEスタンプも発売されています。

 芸術性は絵に限らないらしいです。

 『くまみこ』が放送される直前のインタビューにはこんな一幕があります。

――漫画も声優を目指すためのきっかけになったということでしょうか。

日岡:そうですね。昔から漫画の世界に入ってみたい、漫画に関わる仕事をしたいっていうのはすごくあったので。絵がうまかったら漫画家になりたかったんですけど(笑)。

 最後の「(笑)」を見るに画力を自覚しつつもそれなりにポジティブに捉えているように思えます。


2.番組出演で培った経験値

 前述の通り日岡さんの初仕事は3時間の生放送番組でした。それを1年半に渡って務めあげています。

 その後も『くまみこ』のWebラジオや『三ツ星カラーズ』の応援番組に出演し、アニメ出演が少なかった2020年にはニコニコ生放送で冠番組の「日岡なつみの“まるしーなっちゃん”」が始まっています。

 声優業界はアニメでは見かけないけどやたら配信番組をやってるみたいな人も珍しくありません。そのため日岡さんの経験値にどれほど特筆性があるか詳しい人の評価も知りたいところですが、今期アニメ『スローループ』のWebラジオを歳下のふたりと共に務めているあたり、そのキャリアを活かして若手を支える期待をかけられていることが推察できます。

 過去の出演作だと『三ツ星カラーズ』『スーパーカブ』でも『スローループ』同様に「メインキャスト3人のうち最年長」というポジションなので、業界で「歳下を支えるお姉さん」的な役割ができる人物として評価されているのかもしれません。


3.キャラクターを表現する歌唱力

 日岡さんは前述の『くまみこ』のエンディングテーマを始め、『ウィッチクラフトワークス』『三ツ星カラーズ』『スーパーカブ』『スローループ』など出演作で多くの楽曲を歌唱しています。

 これはキャラクターの体現者として声優をフィーチャーする業界の中で珍しいことではないのですが、日岡さんはその中でも歌を通してキャラクターを「演じる」技術に優れているように思います。

 その象徴はやはり『くまみこ』のエンディングテーマ「KUMAMIKO DANCING」でしょう。

 公式の動画だとこのPVで使用されています。しかし安元洋貴さんの存在感すげーな。

 フルバージョンだとより本編のまちとリンクしてくるので是非iTunesあたりでダウンロードして聴いてみてください。特に「いーや!なげられる!」のあたりが好きです。

 それから併せて聴いていただきたいのが『三ツ星カラーズ』の楽曲。この作品では高田憂希さん、高野麻里佳さんと共にオープニングとエンディングの両主題歌を担当しました。

 『三ツ星カラーズ』はキャストが3人揃って愛すべきクソガキたちを好演した日常コメディの傑作です。主題歌にもそれが現れているのですが、日岡さんはまちとも温度感の違う小学生の琴葉をしっかり表現しています。エンディングの「ゲームクリヤー!」は何度でも聴きたくなります。

 そして『三ツ星カラーズ』はキャラソンも良質です。

 ゲーム好きという琴葉の設定が反映された楽しい曲で、ゲーム楽曲らしいパロディもあります。何より日岡さんが琴葉として歌えるからこそ映える曲たちです。

 声優は多くの作品でキャラクターとして歌わなければなりません。日岡さんの技術は安心して配役できるだけのクオリティと言えます。


4.優れた声質を活かす演技

 やはり声優を賞賛するならば演技がその中心であるべきです。演じたキャラクターが魅力的であることこそ声優の最大の功績となります。

 日岡さんが演じたキャラクターから特にぼくが好きな3人を挙げます。

雨宿まち

画像4

画像5

 初主演作『くまみこ』の主人公です。既に書いた通りとにかく日岡さんの声質の魅力が存分に生かされました。アニメ『くまみこ』は全編を通して「まちの声可愛い」という印象が強く刻まれます。

 一方でただ可愛いだけでない振れ幅もあり、その演じ分けが見事です。意地っ張りで強情だったり、極度の人見知りで心細くなりがちだったり、様々な表情を見せるまちを常に可愛くしてくれる表現力は必見です。

 しかもそこに初主演の初々しさが重なってきます。楠木ともりさんにとっての鍵村葉月や相川奏多さんにとっての大戸アイのような、何にも染まらず慣れで媚びることが無い初主演だからこその無垢な演技。それが未熟なまちの精神と気持ちいいほどシンクロしています。

 とはいえ『くまみこ』を再アニメ化して再びまちを演じる日岡さんを見たい気もします。原作はまだ続いていますし、どこかでチャンスがないものでしょうか。

琴葉

画像6

画像7

 『三ツ星カラーズ』に登場する小学生トリオのひとり。ゲームが大好きでやや歪んだ性格をしていますが、目の前に立ちはだかる課題を冷静に解決へ導く参謀役でもあります。その一方でとある弱点を指摘されると年相応の態度で否定する可愛らしさも持っています。

 無邪気な明るさを前面に出す他のふたりより抑えた演技をしつつ、あどけない可愛さも滲みでるという絶妙の塩梅は日岡さんの声質だからこそ。琴葉が持つ自分たちへの全能感と弱点を受け入れられない幼さにはどちらもアクチュアルな小学生らしさがあります。それらを時に切り替え時に同居させる演技力は『くまみこ』の頃からさらに成長したことを感じさせてくれます。

アルカ

画像8

 『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』のキャラクターで、花守ゆみりさん演じる主人公の少年を溺愛するロリババアです。

 『ラスダン』自体はタイトルを見てわかる通りそんなに面白くないのですが、このキャラには日岡さんの魅力が表れています。

 ロリキャラの可愛さはあるけど無邪気な幼さの中に別の何かが混じったアンバランスさも感じさせる声質。それは日岡さんの能動的な演技と天性の才能の両面で成り立っています。

 アンバランスさを感じさせる声質はロリババアのような非現実的要素を含んだ可愛さを表現するのに最適です。王道の人間とは異なった魅力を求められるマスコットキャラ的な可愛さと言ってもいいでしょう。個人的に渡辺久美子さんや大空直美さんの声がそれに該当すると思いますが、日岡さんの声にもふたりのような活躍ができるポテンシャルがあります。プリキュアで妖精役として抜擢されたのは納得のキャスティングですし、ハマり役になるのではないかと思います。


 ここで取り上げた3人は田舎ヘイター、クソガキ、ロリババアといずれも変化球寄りですが、『スーパーカブ』の恵庭椎のような王道の可愛らしい高校生も演じられます。甘さの中にハリがある声質を幅広く活かす演技こそ日岡さん最大の魅力です。

画像9


5.作品愛が強い

 声優の作品愛なんてファンが測れるのはごく一部ではありますが、日岡さんは積極的に作品への思い入れを発信する声優です。

 Twitterのヘッダーが今でも『くまみこ』の頃の写真というのもそうだし、出演作へ言及するツイートも多いです。また、『三ツ星カラーズ』の原作者であるカツヲ先生はTwitterに毎日自作品のイラストを投稿していますが、それに対して反応する投稿も度々見られます。

 出演作について声優が発信することは宣伝効果を生みます。それが業界での評価に繋がることもあるかもしれません。

 それ以上に、声優としての日岡さん自身が作品愛によってここまで支えられてきたのではないかという気もします。ひとつひとつの仕事を大切にして向き合う姿勢の奥には演じるキャラクターや声優という職業そのものを信じる強さがあり、それが彼女を牽引してきたものではないでしょうか。だからこそ初仕事が謎の3時間生放送番組でも立派に務めあげて10年以上声優を続けられているし、『くまみこ』から5年経って30歳を迎えながら様々な仕事をして再ブレークを果たしています。



 ぼくは一度だけ彼女にお会いしたことがあります。お会いしたというか、遠くから眺めていたと言った方が正確かもしれませんけど。

画像10

画像11

 秋田県北秋田市の阿仁に「くまくま園」というクマだけの動物園があります。『くまみこ』が放送された2016年にリニューアル2周年記念としてコラボイベントが開催されたのです。

 日岡さんと原作者の吉元ますめ先生が来園されるとあってぼくも電車を乗り継いで参加したのですが、とにかく暑い日でした。その日の秋田県の最高気温を調べると37.6度だったそうです。

 クソ暑い上に山奥に立地しているため観光施設でありながら携帯の電波も殆ど入ってきません。仮に日岡さんが業界イチオシでイケイケの人気者だったら来てもらえなかったのではとすら思ってしまいます。

 そんな灼熱のくまくま園でも日岡さんは楽しいトークショーを繰り広げてくれました。雨宿まちと同じ巫女のコスチュームを着て、アニメで堪能した可愛らしい声を響かせています。リアル雨宿まちがそこにいました。トークショーでは司会のお姉さんが熊手村のモデルはくまくま園がある阿仁ということにしようとして吉元先生にやんわり否定される一幕もありましたが、少なくとも日岡さんがいたあの瞬間、くまくま園はまちが暮らす熊手村だったと思います。

 日岡さんが来てくれたおかげでくまくま園で暮らすクマの可愛らしさに癒され、地元の人が運転する車で駅まで送迎してもらってクマについての話を聞く体験ができました。阿仁の人はクマがいるのが当たり前だからクマを見かけても「クマが出た」とは言わないそうです。

 夏休みを無為に溶かすだけだったはずの猛暑日は、ぼくの人生において今でも振り返る価値のある一日になりました。

画像12

 あれから5年半。日岡さんが再ブレークを果たした土台に『くまみこ』があり、その一部としてぼくも訪れた灼熱のくまくま園がある。勝手にそんな想像をすると感慨深く嬉しい気持ちになります。

 あのとき日岡さんはクマと共に暮らす田舎町で確かに雨宿まちとして存在していました。同様に小学生にもロリババアにも妖精にもなってきたし、これからも入れ替わりの激しい業界の中で存在感を発揮し続けるでしょう。彼女が声優という職業を信じる限りずっと。

 最後に画伯のところで引用したインタビューをもう一度紹介しましょう。彼女は絵がうまかったら漫画家になりたかったと言って笑った後も声優を目指した思いを語っています。

――漫画も声優を目指すためのきっかけになったということでしょうか。

日岡:そうですね。昔から漫画の世界に入ってみたい、漫画に関わる仕事をしたいっていうのはすごくあったので。絵がうまかったら漫画家になりたかったんですけど(笑)。声優になれば、キャラクターがもっと自分の中に生き続けるんじゃないかなっていう思いがあって。そういうところにも憧れました。

 自分の中でキャラクターが生き続けることに憧れる彼女だからこそ、彼女が演じたキャラクターはぼくたちの中で生き続けます。再ブレークという夢は何よりも本人が強く願った夢に支えられているのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?