見出し画像

童謡のおもしろさ

2月に地元でふるさとの風景にちなんだ音楽会を開催することになっています。コロナでどうなるのかわからないけれどすでに準備を進めていて、大人対象、それもシニア向けのコンサートですが、あえて童謡メインに歌おうと思っています。子供の頃から聴いているなつかしい美しいメロディーと歌詞を改めて感じてほしいと思ったからです。

今ちょうど、歌う曲がどの様にしてできた歌なのか本やネットで調べているところで、これがおもしろいおもしろい。
作り手の想いがそれぞれに込められているというのは当たり前の事なのですが、そんなことを考たことがないくらいに童謡は身近なもの。改めて歌詞の意味をじっくりとあじわい、その時代の背景や、戦後の日本の流れも少しだけ見えてきました。大正から昭和。映像がまだ主流ではなかった時代にラヂオから聴こえる音楽の存在は今よりももっと大きかったのだと思います。

1950年代『三越ホームソング』というものがあったそうです。三越とは、あのデパートの三越のことです。当時の社長さんが「現在巷(ちまた)に氾濫(はんらん)している歌は、みな不健全なものばかりである。楽しく美しい歌を作ってほしい」と言って、古関裕二さん、西条八十さんに曲を依頼したそうです。その後、このシリーズは社長が亡くなるまで全13曲制作されたそう。
今回この中の1曲『我が家の灯火』という曲を歌います。美空ひばりさんが昭和の風景を歌った素敵な曲です。お時間あったらぜひ聴いてみてください。

美しいメロディーと歌詞は良い文化を生むために必要だ。今この日本に、こんなことが言える企業のトップ、国のトップは一体どのくらいいるのだろうか。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?