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旧伊藤伝右衛門邸

せっかくのゴールデンウイークだから、どこか出かけようと両親から誘われたけど、あんまり遠出するのも疲れるので、一度行ってみたかった飯塚の旧伊藤伝右衛門邸に行くことに。

筑豊の炭鉱王、伊藤伝右衛門の本邸で、国指定重要文化財。
日本庭園も国指定名勝になっているそう。

とにかく広くて、天井や欄間、襖や照明などなど、こだわりが詰まった贅沢なお屋敷。

トイレの入り口はまるでお茶室かと思うようなデザインになってたし、畳を敷き詰めた長い廊下の天井の造りも変わっていて見応えがある。

増改築されていて、廊下に突然蔵の扉があると思ったら、蔵の中では山本作兵衛の複製画が展示されていた。

庭園もとても広くて美しい。
新緑が鮮やかな季節で、天気も良かったのでとても素敵だった。

ただちょっと、とてももったいないなと思ったのが、お屋敷の中に飾ってある人形が多すぎること。
和室の一部分をたくさんの人形で埋め尽くしてあったり、洋間のテーブルの上や棚の中、和室の床の間や棚の上、ありとあらゆるところに人形が飾られている。

他にも、フォトコーナーとして「花子とアン」にちなんだものや、甲冑の後ろに立って顔出しパネル的な感じで撮れるものとか、色々ある。

なんでここに掛軸が?というところに掛軸が掛かってたり、とりあえずあるもの、いいものは全部飾って見てもらいたい!という感じなんだろうか。

お屋敷自体に見どころがたくさんあるんだから、あんまり余計なことはしない方がいいのにと思う。

人形も少しにして、戸畑にある旧松本邸や旧安川邸みたいに、もっと建物の素晴らしさをしっかり見てもらえるようにした方が、見る人も満足感が得られるんじゃないかな。

何より、あれだけ色々飾ってあったら掃除もしづらいだろうし。
もっとすっきりさせて、梁とか柱とか磨いたら、きっともっと見栄えがするのになぁと思った。

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