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フェスの最前列に立ったことはありますか

◆コヤブソニックに行ってきたよ

去る9月15日(土)、僕は珍しく早起きしてインテックス大阪へ向かっていました。この日はコヤブソニック(吉本新喜劇の小藪一豊氏が主宰する音楽×お笑いがテーマのフェス、以下「コヤソニ」)の1日目。お目当てはそう、若干16歳にしてコヤソニのステージが決まった『崎山蒼志』くんです。

崎山蒼志くんは静岡県を中心に活動するシンガーソングライター。あるネット番組への出演をきっかけにその才能が注目され、一気に時の人となりました。(この「五月雨」を13歳の時に作ったのだから、流石にちょっと普通の感性からは抜けていると思います。)

さて、ご多分にもれず「音楽だいすき」な僕もこの崎山蒼志くんの音楽にハマってしまいました。どれくらいハマったかというと、YouTubeで彼の曲を全て聴き漁って当日のセットリスト予想を立てるレベル。まだCDすら出してないんだから仕方ない。

そんな彼の演奏が生で聴けるとなれば、行くしかないでしょうコヤソニ。何としても見るよそりゃ。静岡から来るんだよ?16歳の高校生男子が、わざわざ大阪まで。絶対に見たい、そして感じたい。もう生で聴けた暁には手拍子なんてしないよアタシは。1音も漏らしたくない。隣でにわかファンが手拍子を始めでもしたら威圧感で手を止めさせてやる。いや、それでも足りない。なるべく近くで、近くで見なくては・・・ちょっと申し訳ないけど、人を掻きわけてなるべく前で見るしかないわコレ。

そう思った僕。9時半開場10時半開演のところを8時に会場最寄りの駅に到着。それでも「きっと並み居る強豪が既に列を作っているのだろう」「崎山くんの音楽を聴きたいがために押し寄せているに違いない」などと要らぬ不安を膨らませながら会場へと向かいました。

まぁ先頭だったよね

会場到着後に待機列が見当たらず、近くにいたスタッフに「あの~どこに並べばいいんでしょう」と聞いたところ「あっ、じゃあここに列を作りますね」と柵を置いてくれました。すぐさま飛びつく(柵に)。そうすると周りでブラブラしていた人達が後ろにズラッと並び始めました。おったんかいな。いやでも、これは・・・

さっ・・・さささささ最前や!最前や!!!(大事なことなので以下略

まさか最前が取れてしまうとは。。少し早めに来たとはいえ、いいのだろうかコレ。ということは会場もこのまま入って?一番前?いやいやでも、なんか関係者席とかあって結局ちょっと後ろなんじゃないの?めちゃくちゃダッシュしないと置いてかれるんじゃないの?ムリだ・・・早朝から並んだこのおじさんにそんな体力はないやで・・・

と思いきや

最前列取れましたァァァァ!!(ドヤァ×1億)

ちょっと斜めの位置に見えるかもしれませんが、実際は超ドセンターです。もうセンターオブセンター。マイクが目の前に見える。いや、マイクの向こうに崎山蒼志先生が見える。最ッ高の位置ィ!!

この時の感動はもう言葉に出来ないのでそっと心に仕舞っておきます。手拍子は全くしませんでしたし、そもそも誰もしていませんでした。彼の演奏に、メロディーに、力強い歌声に、その場の誰もが飲み込まれていました。それを最前列で堪能できた自分最高。

そして、折角なので崎山先生の出番が終わった後も少しだけ最前列をキープしておりました。フェスの最前列ってなんかオイオイ言ってそうで怖いイメージがあったんですが、実際どうだったのかをちょっとお話ししますね。

◆フェスの最前列で起きていたこと

①めっちゃオタクの人がいた

これはアーティストのオタクというより、コヤブソニックの常連さん。小藪さんのおっかけのような方でした。もうコヤソニに慣れておられるので、始まるまでにコヤソニの歴史や小藪さん界隈の裏ネタなどをお話ししてくれました。「最前列って柵にもたれられるから楽なんやで~!」と仰っていましたが、確かに最前列はよく見れる以上に疲れない。オタクの方からは柵に荷物をかけるためのS字フックを貸してもらいました。

②純粋なファンの人がいた

まぁ当たり前ですが、崎山先生見たさにこんな早くから並ぶような人(私)がいるのだから、同じように考えている人が周りに集まっているのでした。お目当てのアーティストを生で見たくて、でもノリノリというより心酔して見入ってしまうような感じで。僕の後ろにいた方は「崎山くんのCD買っちゃった~~CD聴く設備が家にないけど!!」と興奮していました。そうだねうんうん、仕方ない。

③意外とみんな静かに聴いている

僕の勝手な先入観ではフェスの最前列というのは「一番盛り上がりたい人」が並んでいて、一番観客側のボルテージが高いところ、という認識でした。しかしこれはコヤソニの特性かもしれませんが、お笑いステージもあるためにガチの音楽(フェス)好きから集まっているわけではなく、最前列の方が逆に大人しいくらいでした。あとから後方にまわってステージ全体を見ていると、最前より5~20列後ろあたりが一番オイオイなっていましたね。


そういうわけで、コヤソニの最前列では思ったよりゆったりと音楽を楽しむことが出来ました。もし来年以降でコヤブソニックの最前列を狙っている方もそうでない方も、8時頃から最寄りの「中ふ頭」駅に集合しましょう。貴重な体験ができますよ!

おしまい

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