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大人になってからの発音矯正「初めて言語療法を受けてみた!」

自分の障害と向き合おう!~機能性構音障害(側音化構音)


矯正前と矯正後の発音の違い

この度、初めて言語聴覚士による言語療法を受けてきました。側音化構音(ち、し、などがうまく言えない障害)の発音矯正のためです。

結論からいうと、なんと1回!で、発音が改善されました。
矯正前の発音の仕方と矯正後の発音を録音してみました。かなり違う↓

 

発音出来ないことがコンプレックス

発音について、子どもの頃からずっと嫌な思いをしてきて、コンプレックスで、触れられたくなかった。
言葉が伝わらなくて、聞き返されたり、別の言葉に勘違いされるのは日常茶飯事。
言いにくい言葉は、別の言葉に変換して伝える工夫もしてきた。
子どもの頃、バカにされ、ことばの教室に行け!と言われたことも。(その時点で、本当に行けていたなら、こんなに長く苦労しなかったかも)

大人になってからも、自分の障害と向き合うのが怖くて、ずっとそのままで40代に。
最近になって、自分と向き合える精神的余裕が出来たので、ようやく行動に移すことが出来ました。


言語療法を受けることにした理由


今回、言語療法を受けることにした理由は、主に3つです。
1つ目は、言語療法に興味があり、実際はどんな感じなのか体験してみたいという好奇心から。
2つ目は、障害福祉の仕事に携わっているので、今後仕事に役立つことがあるかもしれないという思いから。
3つ目は、音楽活動で歌を歌っているので、発音を気にせず自信もって歌えるようになりたいから。

勇気を出して受けにいってみたら、嫌なことは何もなく、原因や発音の仕方がわかり、あっさり1回で矯正できました!
今までの苦労や苦痛はなんだったのか(笑)


言語療法の実際

ちなみに私は、初診の70分のコースを申し込みました。
事前に、相談内容(ち、し、等が上手く発音出来ない、等)と、指定された言葉や文章を音読して録音したものを送った上で、受けることに。

実際の相談では、50音や言葉、文章を、先生の後に続いて真似して喋り、発音のチェックをします。
その後、問題のある音を、1つずつ取り上げて、説明されます。
言葉や図、口や舌の模型を用いて、うまく発音できない音の口や舌の状態はどうなっているのか、そこから正しい発音をするための舌の位置や形、口の状態について、教えてもらえます。

まず、舌の脱力の練習をし、それぞれ問題のある音の発音練習をしました。
音1つから、あいうえおと組み合わせて発音、それから単語、文を音読していく、という感じで。

私の場合、ち、し、じ、しゃしゅしょ、ちゃちゅちょ、じゃじゅじょ、に、り、き、ぎ、きゃきゅきょ、ぎゃぎゅぎょ、りゃりゅりょ
に問題がありました。

特に、ち、し、じ、ちゃちゅちょ、しゃしゅしょ、じゃじゅじょが言いにくい、上手く発音が出来ない、と昔から自覚がありました。
それらを、私の場合、口の右少し奥から息を出して発音していました。
正しく発音するには、口の真ん中から息を出して発音する必要があり、それがわかって、目からウロコ!でした。
それがわかったことで、コツがわかり、正しい発音が出来ました。


ただ、長年、間違った発音をしてきて、その音に耳が慣れてしまっているので、先生に正しい発音が出来ていますよ、と言われても、正しい発音に聴こえなくて。本当に合ってるの?という感じ。
でも録音したものを聴いてみると、確かに発音が治っていて、不思議な感覚でした。

やっぱり、言語聴覚士はプロですね。もっと早く受けに行けば良かった。
保険はきかないけども、手が出ない金額ではないし。


自主トレと今後の展望

まだ慣れていなくて、音の組み合わせや文章だとスムーズに言えないものもありますが。うちで自主練習するテキストも頂いたので、これから1ヶ月、発音の自主トレをしていきます。
1ヶ月後に再診の予約を入れましたが、そこで問題なければ、おそらく通院も終わり。 
慣れて定着するまでは、普段の会話で元の発音になってしまうことはあるだろうけど。
1ヶ月後の更なる変化が楽しみ!です。

私と同じように発音の悩みを持っている方に、何か参考になれば、幸いです。

今度、文章を読んでいる比較動画も作ってみようかと思います。文章の方が発音や違いが分かりやすいので。

ちなみに、私がお世話になりました相談室は、こちら。


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