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歌仙「雁帰る」 第四 R4.4.

発句  雁帰る学生寮の世界地図     仲春 場
 脇   インクの壺に蒲公英の絮    三春 場
第三  若布干す潮の匂ひを纏ひゐて   三春 自

次の第四句目は、宿題でメールでT先生に送ることになりました。
〆切までは1週間。まずは復習。

四句目の短句は「句中に作をせず」ともいわれ、昔の出来事や古典からの引用などは避けたり、花の句は出してはいけず、軽く詠むという習いだそうです。句調が整わないことを嫌うので、七字が四・三、二・五の形もNG。

人情の句は二句以上続ける(自・他・自他半は打越にならない)のがルールだから、他者を詠んだ雑(無季)の句を詠む。

若布の第三句からイメージを広げてみる。
大きくない港、水産加工場がある浜の風景、人や車の往来、町ののどかさ…。そんなことを考えながら、下記の5つの句ができました。

錆びた自転車きいこきいこと  雑・他
新しき道ナビはお手上げ  雑・自他
移動販売いつもの音で  雑・他
角の理髪屋三代目継ぎ  雑・他
ひとり乗客降車知らせる  雑・他

〆切ギリギリでT先生にメールで送信。
T先生は、メールで受付された句一つ一つを鑑賞し、コメントを書いたペーパーを次の講義で配布してくださるはず。
さてさて、どうなることか…。


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