見出し画像

ブーケレッスンのこと:ゴーギャンとひまわり

こんにちは🤍
Satoimo.です♪

ゴーギャンのひまわりブーケ.
テーマ曲は,こちらで行く!っと朝から決めていて.電車の中でもずーっとリピート再生しておりました.

Yo-Yo Maさん7年ほど前の来日公演でサントリーホールで生演奏お聴きしました.あれほどまでに場内が静寂に包まれた演奏会は未だかつてありません.

観衆が一斉に息を止めたかのような.Yo-Yo Maさんのチェロの音色と呼吸に観衆が一斉に合わさったかのうような… あの静寂の瞬間も演奏も忘れられません.また生演奏を聴きたい演奏家のひとりです!

ブーケレッスン,ゴーギャンがテーマ.朝起きた時から,組み方も決めておりました笑笑.

分厚く色を何層にも塗り重ね
厚いうねりを出す組み方をイメージ

ゴーギャンの心の葛藤を色彩の
大きなうねりで表現する

とにかく厚く厚く色を塗り重ねて,グルーピングして,大きな色の塊で「うねり」を表現したかったのです.

ゴーギャンって,クレイジーな方だとわたくしは思います.なんとかと天才は紙一重,天使とペテン師も紙一重な感じの笑笑.

普通の世界という枠には収まりきらず,タヒチまで行き着く.そこでも色々問題巻き起こしながらも,14才の妻との間に子供を持ち,絵に邁進する… 

繊細とかそういうのの対極のイメージ.マグマのような湧き起こる厚い感情をイメージするのです.

ブーケを組む時も色合い毎にグルーピングさせて,凹凸を少なくさせて,彩を厚く魅せるようにしてみました.

力入ってくると支点が上に上がってきちゃう癖が出てきて.左手の茎が反発してきたら要注意!支点を下げること.

グルーピングさせたひまわりの収まりが何とも悪くて… ジャルダン先生にサポートいただきながら,高さ向きを何度も調整.

去年の淡色ひまわりのブーケの時も苦手でした💦.ジグザグに面を使って束ねていくブーケの手法…

トロピカルな葉っぱは裏側の紫色が何とも魅力的で!なんとしても紫を魅せようと組んでみました.

それ以外の葉っぱは,花々の色合いに視線を集中させたくて控えめにいれております.フリースタイルの型なのですが,見る角度によってはややラウンド気味になっちゃいました.横からは楕円形.

葉の裏側紫が何とも魅惑的.紫コーナー💜

ゴーギャンのひまわりって「目」のような表現箇所が数カ所あるのです.完成したブーケも,クルクマの花と赤いリューカデンドロンが丁度「目」のように見えます.偶然ですけれど笑笑

目‼︎
目‼︎

あとは,スパイラルの隙間を徹底的に無くすように,捨て花材の細かなパーツで埋め込んでいきました.ガッツリ全ての茎がはまるように…

濃厚な絵画ブーケ.ひまわりの花びらの色合いが絶妙な美しさ… ジャルダン先生の花材,たまらんです‼︎

こんなにも魅惑的な花材ばかりを毎回選んでいただいて… 毎回毎回腹の底から何かが湧き起こるのです笑笑

︎左上,紫ゾーンからチラ見せの赤い小花もお気に入りゾーン.赤って破壊的な色だなぁと思います.ほんの少ししか見えていないのに.

カーネーションも密かに組まれております.ベースアウトラインからボコッと飛び出ていて,くじ引きのように茎を引っ張ったら… ズボーって埋まっちゃって.でもそっちの方が良いってことでそのままに笑笑

埋もれたカーネーション

綜合主義」という言葉を初めて知りました.精神的価値を盛り込むこと.

1880年代末頃、ポール・ゴーギャン、エミール・ベルナール、シャルル・ラヴァル、ルイ・アンクタンらによって提唱された芸術運動
ウィキペディア
単純化された形態・色彩と、主観や思想との綜合を意味するものと説明される。それは、画面上の造形要素における秩序を重んじながら、精神的価値を盛り込もうとすることであり、外なる世界(感覚)と内なる世界(想像力)の綜合を追求するもの
ウィキペディア

わたしのブーケにも精神的価値を反映させて行けたらなぁと…

今日も充実の時間をありがとうございます‼︎


次回は「爽やかな海辺のブーケ マンダリン&アジュール」♪今回とは真逆に,爽やかブーケに仕上げます🤍