ブーケ・ド・ファムファタル:一途なマルグリット
こんにちは♪
Satoimo.です🤍
7/18にブーケ・ド・ファムファタルのお申込サイトをアップ致しました.「10月20日開催・マノン」は,おかげ様で即日満席となりました🤍ご参加申込いただいたみなさま,ありがとうございます♪
「マノン」はキャンセル待ちにて,それ以外の「11月12日開催・クレオパトラ」「12月3日開催・カルメン」は引き続きお申込受付中です🤍みなさまのご参加心よりお待ちしております!
そして本題に…
今日は,10月20日のテーマ・マノンと一緒に取り上げる,もう1人の「魔性の女」をご紹介しますマノンの無邪気で天真爛漫な自由奔放さとは対照的に,思慮深く憂いを漂わせる女性.テーマに彼女の名前を含んでおります.
彼女の名前は「マルグリット」
椿姫の主人公です.
椿姫の中にも「マノン」は劇中劇として登場します.マルグリットは,「マノン」に自分自身の境遇を重ね合わせるのです.
椿姫のあらすじはざっくりとこんな感じです.
マノンが破茶滅茶お転婆娘なら,マルグリットは20代前半の若さで淑女のような佇まい.バレエでは,40代突入して引退するバレリーナが「引退公演」の演目として選ぶことが多いそうです.物語を読むと納得です…
今回も「悪女入門」鹿島茂先生にご登場いただきます.先生ったら,なんだか辛口批評で,マルグリットが気の毒にも思えるのですが…
amour venal,お金でアレやこれや,愛も含めて買う関係のことです.愛も含まれているところがポイント.
そして,フランス文学には「人妻と若者の恋」しか登場しないそうです.当時の女性は「結婚して初めて恋愛を許された」からとのこと.人妻と若者が出会う場所が社交界です.
金は無いけど美貌はある青年が,裏サロンの花形マルグリットに恋をして,金を払わずして「愛」と彼女自身の色々を手に入れてしまう.掟破りの物語だと鹿島先生は評されています.
マルグリットは,超高級娼婦でして,彼女の為に全財産を注ぎ込み破産してしまう男も続出でした.そんな彼女は欠かさず「椿」を飾り続ける.コレはお金さへ払えば貴方のモノっていう意思表示だそうで,「株主制度」と鹿島先生は仰ってます笑笑
余談ですが,マルグリットは,25日間が「白椿」(すなわち営業可能日),5日間が「赤椿」を飾っていたそうで… … … そういうことでございます.鹿島先生曰く,プロのファム・ファタルだそうです.
プロのファム・ファタル・マルグリットが,お金を介した関係だけに留まるうちは問題ないのですが… お金を介さずに愛を手に入れた瞬間,相手の男は「オム・ファタル」になってしまうそうです.
「オム・ファタル」すなわち,女にとっての運命の男,命取り,身を滅ぼす存在… オム・ファタルは,プロのファム・ファタルにしか出会えない存在だそうです…
なんだか,ファム・ファタルって不幸な存在にも思えてきちゃいます.愛を手に入れられないか,手に入れた瞬間枯れ果ててしまう,儚い存在だなぁと思えてしまいます.
この一途で憐れなマルグリットをブーケで表現するならば…
深い紫色,落ち着き,達観,微かな望み,生きる糧,儚さ,悲しみ,裏切り,失望…そんなイメージで表現してみたいです.「マノン」を表す白系の花々を眺めるマルグリット.そんな構図が浮かびます.
みなさまならどんなイメージを抱きますか?
そういえば,生きたお花も必ず枯れて散ります.秋の花々は,枯れて散りゆく姿も凄く趣きがあって素敵なんです!10月開催にもってこいのテーマです🤍
お花にずっと触れてると,枯れゆく姿までも美しく感じて日持ちが良くなるという結果に至ります.捨てられないから… 笑笑.
この枯れゆく姿に赴きを感じられると「ツウ」の域に到達した証だそうです♪
バレエ椿姫を紹介しているサイトとマルグリットのモデルとなった実在女性を紹介したサイトを貼っておきます.ご参考までにどうぞ♪バレエ動画もあって,イメージ湧きます🤍
Satoimosanでした♪
【参考文献】