4つの力

物理学によると自然界には四つの力が存在するといわれる。重力、電磁気力、強い力、弱い力である。このうち、強い力と弱い力は原子核の近傍の局所的領域のみに作用し、重力と電磁気力は空間(人間の内面)の無限遠まで作用する。では、われわれがよく目にする、それ以外の力、例えば、ばねの弾性力や摩擦力はなぜここに含まれないのか?それらは、科学によりミクロの現象として、結局は原子や分子の間にはたらく電磁気力がマクロの世界に「しみ出して」現れたものとして理解されるのである。人間の目に見える作用(人間の外面)が見えない作用(人間の内面)に科学によって還元されたものと考えられる。人間はこのように、次元の異なる世界(見える世界と見えない世界)を同一の尺度で理解しようとする。そのはたらきの象徴(現実世界への現れ)となっているのが、光(電磁波)であると考えられる。

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