生と死

二元性の世界においては、対の概念は必ずセットで現れる。生と死もそうだ。生まれた存在は死が宿命付けられる。生と同時に死も生まれるからだ。死とは新しい生の始まりでもある。われわれは、死が必ず来ると知って虚しくなる時がある。しかし、二元性を超えた世界にいる存在が、観察者である。観察者とは、二元性に投げ込まれた存在にとっては、永遠であり、超越である。われわれは、二元性に投げ込まれた存在であると同時に、この世界の観察者でもあることを知らなくてはならない。

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