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人生を縦軸で見る

先日ボクのIEPプログラムの進捗と来季の計画ミーティングがありました。統括の先生、SLPの先生、OTの先生の3人による評価と今後の方針を話す定期的なミーティング。このミーティングを通してボクの成長を数字としても見ることができる、そして日々接している中で気になることなどを聞くことができる。

現状のボクはというと、

・Physical and motor development(自分でできるスキル)4項目のうち2項目がbehind→OTによるサポート継続
 パーソナルタスク(ジャケット着る脱ぐかけるとかルーティンとしてできるスキル)12−16MON レベル
 安全と予防スキル(ハサミを使うなどのスキル): 33-36mon レベル

・Speech and Language(言語発達)4項目のうち2項目がbehind→SLPのサポート継続
 Communication : 12−16mon レベル
 Speaking : 24−36mon レベル

という結果でした。
だけども私はとても感動している、感謝している。

だって、4項目のうち2項目はプリスクールレベル=年齢相応のレベルなんだよ!2項目だけ遅れているんだなんてこんな嬉しいことはないだろうよ。ありがとうーーーー先生!!

ボクちゃん、よく頑張っているよ。少しずつ少しずつだけどインプットしてアウトプットしている証拠だわ。

このミーティングで先生たちはよく「Big celebration」という言葉を使う。一つの何かをクリアして次に向けてゴールを立て直すたびに使ってくれているのだけど、小さなできることが増えるだけでそれはお祝いすることなんだよってリマインドしてくれる。

先生たちが言ってたのは、
以前に比べると本人はすごく成長している。何かを伝えようとする意思がある、それが少しずつ言葉として現れるようになっていることはお祝いすべきところ。全体的に見ればサポートはまだ必要だけど彼なりに成長しています

私はさ、オンラインミーティングだったのだけど、わざわざ画面に来てね、ブロックを見せながら先生の名前を頼りないけど呼んでいたり、毎日学校から帰ってきてね、バックパックの中から今日作ったものとかを出して説明しようとしてくれるのが毎日たのしい。それだけで嬉しかったりする。

確かにさ、世の中に出れば世間一般の3歳児とはお話ができて、伝えることができて、少し人間になっているんだろう。外に出るとついつい我が子と周りと比べてしまうのは仕方ない。目につくんだもの

だけど思ったのは、周りと子供の成長は関係ない。
ボクの3年という縦軸に視点を戻して振り返ってみたら、ずいぶん成長しているじゃない。伝わる言葉が出なくて、泣いて、喚いて、叫んで、投げて、叩いて、噛みついて、音を真似することも大変だったお家トレーニングの当初に比べたら、成長しかないじゃないか。

そりゃね、まだまだよ。人生を生きていくには意思疎通、足らないことが多いけれども、習い事では列に並んだり、順番をまったり、譲ったり、言われたことを理解して行動できるようになっているし、大好きな友達の名前を呼ぶようになったり、図書館でなんとなく一人でもクラスに参加できたり、少ないながら言葉を使って伝えようとしてくれたり。ずいぶん成長なんだよ、私にとっては。

3歳という横軸のではなくて3年という縦軸。
これは本当に大事なことだと思う。

遅れていることに視点を置くと自動的に周りに目がいく。○才というフィールドは無限に広がる。そこではなくて、遅れていることは個性で、歩いてきた道を見る。
みんな成長してる、でも、同じスピードで成長しているわけではないのだから。

人生は縦軸で、子供だけでなくて、その人生を縦軸で見る。
昨日よりできたことがたくさんあるはずだと教えられたよ。

ありがとう。



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