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【カイリュー1on1】最終5位 実質2倍論カイリュー

ご機嫌よう。せいんです。
2024年2月14日、エモルガさん(@emongamorupeko)主催で開催されたカイリュー1on1大会に参加させて頂きました。

参加者650人中、なんと最終5位という自分でも驚く好成績を残すことができましたので、ウキウキ気分の早口語りとして型解説記事を書こうと思い至りました。
それでは、対戦よろしくお願いします。

型紹介

カイリュー@ものまねハーブ、霊テラス
[努力値]:H52、A228、B228
[調整意図]
A:飛行テラス耐久無振りカイリューを岩石封じ→逆鱗で83.2%で倒せる
HB:A特化クチバシ飛行テラバ×2の瀕死率が26.17%
HD:C特化メガネ龍テラ流星群×2の瀕死率が17.96%

事前考察

ランクマ環境でもご存じのようにカイリューの可能性は無限大。
今回のような1on1の形式で全てのカイリューに対応しようとしても中途半端な型になってしまうと考え、耐久型はバッサリと切り捨てて、「殴り合いで負けないカイリュー」をコンセプトに据えることにしました。

殴り合いで優位に立つ方法として一番手っ取り早いのは、相手の上から行動すること。
相手の上から動くことで攻撃も耐久も実質2倍になるので、1対1におけるイニシアチブを取れると考えました。

型の決定経緯

相手の上から動くためには、
①素のS実数値勝負
②竜の舞、スケイルショット等によるSランクの上昇
③相手からの先制技
の3つに対応する必要があります。

まず①について。
カイリューはS無振りで実数値100、最速で実数値145となるため、相手のSを1段階下降させることができれば、こちらがS無振りでも相手の最速カイリューを抜くことができます。
これによってSに努力値を割く必要がなくなり、耐久方面に回すことができるようになるため、実質的な数値の面で大きなアドバンテージを確保できると考えました。
また、Sを下げる技として岩石封じor凍える風を採用することで、相手のマルスケを剥がしながら上を取れるようになるため、どちらか片方を初手に打つことを決めました。

続いて②について。
Sアップの積み技に対しては、ものまねハーブを持たせることで対処することにしました。
相手のSを下げた返しに竜の舞を積まれても、ものまねハーブで能力上昇をコピーすることができれば、こちらはAS1段階上昇+マルスケ残存、相手はAのみ1段階上昇でマルスケなし、という優位盤面を作ることができます。
能力ランク変化が起こらない試合で腐ってしまうのはネックですが、積み技だけでなく弱点保険の対策にもなることから、最低限の汎用性はあると判断しました。

最後に③の先制技について。
これは安直にゴーストテラスを採用することにしました。
相手の神速を拒否できる上、ゴーストテラバーストで通りの良い非接触打点を持つことができる点も素晴らしい。
「上から安定打点で殴る」というシンプルな勝ち筋を持てるため、コンセプト的にもマッチすると判断しました。
ちなみに、アクアジェットは火力の問題で採用数が少ないと踏み、対策は特にしないことにしました。

ここまでで、「ものまねハーブ」「ゴーストテラス」「岩石封じor凍える風」「霊テラバースト」が確定。
また、霊テラバとの相性補完に優れ、ノーマルや鋼といったカイリューのメジャーなテラスに刺さる「けたぐり」も同時に確定させました。
技の最後の1枠はいったん保留とし、先に調整を詰めていきます。

まずはA方面。
こちらのA特化テラバによって、相手が耐久無振りなら50%前後、耐久特化でも30%程のダメージを与えることができるため、A特化を確定。
これによって、
・AS振り:がんぷう→テラバ×2
・HA振り:がんぷう→テラバ×3
・HB振り:がんぷう→テラバ連打で羽休めと打ち合える
・鋼orノーマルテラス:がんぷう→けたぐり連打
というルートが取れそうなので、これを実現できるよう耐久調整していきます。

今回の1on1ルールではこだわり系のアイテムはテラス択になるため、数が少ないと判断。
実質的な最高火力を「A特化・するどいクチバシ持ちの飛行テラバースト」として、これに対面で勝てるような調整が出来れば、ほとんどの相手に殴り勝てると考えました。

H,Bで調整を行った所、火力との兼ね合いで確定耐えにすることは叶わず、H4,B252振りだと飛テラ2回被弾した時の瀕死率が約50%となってしまいました。
そこで、B252振り時の1つ下のダメージ幅になる努力値の下限が228だったことから、Aの努力値を割いてHに回すことで乱数幅との兼ね合いで瀕死率が下がらないか計算してみました。
結果として、Aの実数値を3下げても大きく乱数は変わらない感じだったため、H52,AB228振りとして、火力を担保しながら飛テラ2被弾時の瀕死率を26.17%まで抑えることに成功しました。

最後に技ですが、飛行テラバ型に少しでも負荷を掛けたいので、S下降技は「岩石封じ」に決定。
最後の1枠に「逆鱗」を採用することで、耐久無振りの飛行テラス型をがんぷう→逆鱗で83.2%の確率で落とせるようになります。
「ストーンエッジ」であれば確定を取れますが、命中率の観点から実質的な差はなく、また、「逆鱗」であれば相手の龍テラス逆鱗/流星群をぶっぱしてくる型やステラテラスにも有利に立ち回れることから、「逆鱗」が最良と判断しました。
これによって、持ち物・テラス・技・調整が確定しました。
(HA飛行テラバ型は割り切ることにしました)

キツそうな型と妥協ポイント

・電磁波
岩石封じの返しで電磁波→アンコと動かれても、岩石封じを連打している内に結局こちらが上を取ることができるため、痺れない祈りで渦やアイヘとのダメージレースに挑むつもりでした。
また、電気or地面テラス型の存在から、電磁波依存の型はそこまで多くないだろうという予想もありました。
・クリアチャーム、隠密マント
岩石封じこそ効きませんが、相手に能力を下げられたくない=ほぼほぼ積み技搭載だろう、と判断。がんぷうでマルスケを剥がし、ものまねハーブで能力変化コピーできれば十分殴り合える範囲だと考えました。

大会当日

(メモをとっていないので多少覚え違いがあるかもしれません)
20戦フルで消化し、16勝4敗でした。
竜の舞やスケイルショットを使ってくる型に対しては想定していた通りの立ち回りができ、取りこぼすことなく勝つことができました。
その一方で、完全に想定外だったのは初手で下からアンコールをされるケース。
完全に択となるので、その立ち回りは難しいと思っていたのですが……
2試合当たり、1試合はこちらが岩石封じしか打てない間にワイドブレイカーで骨抜きにされ、順当に敗北。
もう1試合もほぼ同様の展開でしたが、鋼テラスをした相手にけたぐり急所で運勝ちしました。ごめんなさい。

~瞬間最高順位に戸惑う私を添えて~

総括

最終順位こそ5位でしたが、マッチ運が良かったのが非常に大きいと思っています。
(謙遜するのも失礼な話ですが……)

例えば、今回優勝したひやみず型には完全に受け切られてしまいますし、怖い顔+炎の渦の型には岩石封じのSダウンが間に合わずハメ倒されていたことでしょう。
上記の型とはマッチせず、こちらがメタを張っていた竜の舞やスケショ型とばかり当たったのはラッキーとしか言えないな、と。
また、毒毒玉投げつけるの型とも2試合マッチしましたが、お相手が鋼&ゴーストテラスだったため、こちらの抜群技で殴り勝てたりと、噛み合いの面も多分にあったと思います。

とはいえ、「殴り合いで負けないカイリュー」というコンセプトに沿ったからこそ、マッチ運を結果に結びつけることができたのだと思っています。

それに何より、楽しかった!
自分の考えた型が通用したり、逆にまったく予想外の技が飛んできたり……
カイリューというポケモンの、そしてポケモン対戦の、奥深さや楽しさを改めて実感できる機会になりました

改めて、主催頂いたエモルガさん、対戦してくださった皆様、そして、この記事を読んでくださった皆様、ありがとうございました!

(余談):ニックネームについて

仲間大会初心者なので大会中に個体写真を撮り損ねました

ニックネームのP.スパークはブラスバンド・吹奏楽作曲者のフィリップ・スパーク氏から。
氏の代表作「ドラゴンの年」にちなみ、カイリューにふさわしいかな、と思った次第です

あと、電気テラスっぽい名前なので電磁波を打たれにくくなりそう、という盤外戦術的な期待も込めています笑

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