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不真面目ではなく「非真面目」という概念_学びの議事録

2021年上半期で一番印象深い本の紹介。非常に面白かった。
暦本 純一さんの「妄想する頭 思考する手 想像を超えるアイデアのつくり方」という本。
暦本さんは、日本の情報工学者で有名な発明として「マルチタッチシステムSmartSkinの発明者」マルチタッチシステムというのは、スマホでよく使われている手を使って拡大、縮小させたり指先で触れて操作するタッチスクリーン。これをスマホができる前に妄想し実現した方。
今回、その方の著書で学べたことをメモしたいと思います。
(あくまで議事録なので文章の構成は適当です)

イノベーション(技術開発)の前提

「イノベーション(技術開発)のスタートは、必ずしも解決すべき課題があるとは限らない」 -著書より-

えっ、イノベーションって社会の課題を解決するためだけじゃないの?
暦本さん曰く、イノベーションには大きく2つの方向があるらしい。
本当にイノベーションを起こしたいのであれば「こうあらねばならない」的な真面目路線の他に「非真面目路線」を確保することが必要とおしゃっておりその内容が面白かったので共有します。

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①真面目なイノベーション(課題解決型)
一言でいうと「やるべきことをやるイノベーション」
未来を想像し社会課題を見つけ解決する。

想像とは、、
実際に体験したり、見たりしていない事柄を思い描くこと。

(課題解決型のイノベーションの例)
・SDGs
・もっと燃費の良いクルマを
・安全性の向上
などなど

超簡単にまとめると
うまく解決できれば社会の役に立つイノベーション

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②非真面目なイノベーション(妄想型)
一言でいうと「やりたいことをやるイノベーション」
未来を妄想し課題があるなしに関わらず自分がやりたいことやる。

妄想とは、、
根拠のないありえない内容であるにもかかわらず確信をもち、事実や論理によって訂正することができない主観的な信念。

超簡単にまとめると
最終的に現時点では何も役には立たないイノベーション。

僕の中で非真面目なイノベーション(妄想型)といえば、藤原麻里菜さん

では、「不真面目」と「非真面目」の違いとは

暦本さんの著書では、不真面目ではなく「非真面目」路線の確保が大切を強調されています。

不真面目とは、、
→真面目を計る価値軸に乗っていて真面目に依存している。逆らっているようでも元の価値軸の枠内にいる。-著書より-
非真面目とは、、
→自分の価値軸に乗っていて面白いと感じたことを素直かつ真剣に考えている。そして妄想(やりたいこと)を実現させる。-著書より-

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今の日本は、与えられた問題の正解を模索するだけの真面目一辺倒の社会に近い。
「こうあらねばならない」的な真面目路線の他に「非真面目路線」を確保することが必要とおっしゃっています。

未来に何が起こるか分からない時代だからこそ非真面目も大切であり課題解決型の真面目なやりかただけでは予測不能な未来に対応するイノベーションを起こすことができない。

つまり、ある発明がそれまでだれも考えていなかった必要を生むことは歴史上めずらしくないともおっしゃっています。

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「新しくて面白いものはふつうではない」
つまりふつうの考えから面白いものはうまれない。新しくて面白いものは、妄想から生まれる。
妄想は現時点の最先端から始まるわけではない。むしろ現実の世界に対して違和感を抱くところから始まる。(常識を常に疑うこと)
ロボット研究の第一人者 金出武雄さんの言葉
「素人のように発想し玄人として実行する」
アインシュタインの言葉
「最初に馬鹿げたように見えないアイデアには見込みがない」

妄想型の人間も評価される世の中にならなければ、イノベーションを生む土壌も育たない。

真面目と非真面目が融合し妄想に対して寛容な日本になりますように!

ざっくりとしたメモですが、もっと詳しく学びたい方は、下記よりぜひ購入してたっぷり読んでみて下さい。超オススメです!


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