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ド素人の僕が「スキー場経営」をするとしたらどうするのか?!

先日、長野県にある「Mt乗鞍スノーリゾート」が売却検討のニュースが流れました。ここ数年で国内の小さなスキー場を中心にとんどん潰れていく現状。

地元の経済を支えているスキー場。小さなスキー場であっても廃業することは地域の観光業にとって死活問題。その危機感は計り知れない。

今回、ニュースになった「乗鞍スノーリゾート」の周辺だけでこれだけの宿泊施設がある。プラス飲食店やお土産屋さんもあるだろう。

今後の状況により営業休止となった場合、影響範囲が大きい。このまま国内のスキー場が徐々に廃業していく未来は考えただけでも恐ろしい。

本来、スキー場はいつの時代であっても地域のかけがえのない財産にならないといけない。

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つまりスキー場は時代と共に変化し続け、
その地域の観光業の柱として存続しなくはならないということ。

ではどのように変化し、これからの時代を長く生き抜くのか。
を自分なりに考えてみました。

今回のテーマは「もし僕みたいなド素人が、スキー場経営をするとしたらどうするのか?!」というお話しです。

(あくまでアイデアなのでステークホルダー(利害関係)は抜きにまっすぐに考えます)

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現状分析:黒字をだすための大きな問題点

当たり前ですが、事業は「売上ー経費=利益」
つまり利益をだすには大きく2つ。

「売上を上げるか、経費を抑えるか」
(※こんなの高校生でも分かります)

売上を上げるには、スキー場に素敵な施設作りお客さんの数を増やす。冬以外のグリーンシーズンに来場者数を増やすなど。

沢山のスキー場が新しい取り組みをしている様子はニュースでよく見ます。

(下記、40歳のおじさんとタンポポ。フリー素材としてお使い下さい)

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しかし今回は、あえて売上ではなく「経費」に着目します。

スキー場の経費の内訳で大きく占めているのが「ゴンドラやリフトの設備や点検費」それに付随する人件費や電気代であるということ。(参考資料) 
ちなみにゴンドラやリフトは「索道」と呼びます。

索道(さくどう)とは
空中に渡したロープに吊り下げた輸送用機器に人や貨物を乗せ、輸送を行う交通機関である。ロープウェイ(ropeway)、ゴンドラリフト、スキー場などのリフトなどが索道に含まれる。(Wikipediaより)

そしてこの索道は日本の法律では鉄道事業法により運営される。おそらく1つのリフトに対して乗り場と降り場に数名いなくてはならないルールとか毎年の点検、部品交換のルールも細かくあるでしょう(あくまで推測)

もちろんその分、安全性は限りなく高い。

(※自宅敷地内。レベル感でいうとスキー場でこれをしたら捕まります。)

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しかしここからが大きな問題。
日本国内のリフトやゴンドラの設備等は、昔から1社がほぼ独占しているということ。

1社が独占しているということは、競争原理も働かない。どういう意味なのか。については今回、割愛しますが想像して下さい。

1社独占状態のリフトやゴンドラは、索道として法律的に鉄道事業法により運営。

毎年の点検費用、消耗品の交換費用が莫大にかかるのが予想されます。その1社とケンカでもしてしまったらどうなるのでしょうか。(あくまで大人の想像)

つまり、スキー場で一番のコアでもあるリフトの仕組みと体質が昭和で止まっているのでは?!というイメージ。

そしてこの部分を追求する人がいないという現実。

(※ごめんなさい。奥さんを裏切りました)

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では僕ならどんなスキー場を目指すのか?!

一言で表すと
「索道に全てを頼らず少人数のスタッフで回せる利益率の高い小さなスキー場」
が未来なのでは?!と思います。

先程の話しに戻します。
「売上ー経費=利益」

まずはローコストで小さく始めるために経費を限りなく抑える。
たとえお客さんが0人でも成り立たせるために弊社モンスタークリフの事務所&倉庫もそのスキー場内へ移転。

(※と言いながら、ヘリでスキー場に行きたいと昔から思っている)

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もう少し具体的に表すと
「会員200名限定のスキー場。リフトではなくロープトーをDIYで設置し夏は会員専用のキャンプ場に。そしてゲストは会員のお客さんのみ。」

つまり、ニッチでコミュニティー重視のローコストな小さなスキー場からスタートする。

では売上と経費は?!
売上&経費①:会員費&ゲストの費用

そのスキー場内は、通年モンスタークリフの事務所&倉庫もあります。家賃コストと人件費コストを抑えるために現在の通常業務+α程度にする必要がある。

なので、会員200名限定として年間費30,000円+ゲストは別途1日3,000円。
ゲストは、ロープトーの乗り方からスキー場の遊び方まで連れてきてくれた会員に教わって下さいという丸投げスタイル。

仮に会員の3割がお友達3名を連れてきたとすると
(3万×200名)+(3名×3千円×30名)=約630万(A)

(※一旦、足し算の計算が難しいので体を冷やします)

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売上②:買取に繋げる
スキー場なので会員+ゲストはみんなスキーヤー&スノーボーダー。
不要になったウィンタースポーツ用品の買取も可能とする。数字の詳細は割愛しますが、買取に繋げ売上で約400万(B)

この時点で売上は(A)+(B)=約1千万。

(※結局は雪山の上でPCを広げながらスキー場を管理することに。テムレスでキーボード打てます。)

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限定会員200名を突破した時点で、徐々にゆっくりと限定会員数を増やしていきます。コミュニティー重視のため会員同士やゲストの繋がりが濃いのを特徴とするスキー場を目指す。

そのために何をするのかという具体的な部分は、長くなるので割愛します。

会員が主体となりスキー場を経営するようなイメージ。つまり会員の質を落とさずに徐々に増やしていけば、人件費も大きくはかからない感じです。(徐々に増やすのがポイント)

(※こんな会員の子供がいたら面白い。あっ、娘です)

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索道に全てを頼らないために
まずは下記の輸送手段の動画を見て頂きたい。リフトは基本廃止し「脱索道」を掲げる。むしろリフトは必要なのかと常識を疑うこと。違和感を抱くところから始まる。

とりあえず、お金に困ったらリフトをばらして部品として売ろう。


まとめ:スキー場に非真面目なイノベーションを

快適なリフトやゴンドラ、絶景も楽しめてキレイなレストハウスで美味しい食事。ゲレンデも圧雪がバッチリで滑りやすい。

それらを「真面目なスキー場のイノベーション(課題解決型)」と呼びます。一言でいうと需要や課題を見つけてやるべきことをやるイノベーション。

もちろんそれもこれからの時代にとって非常に大切。

(※ 来年も同じ場所で撮影しよう。アットホームなスキーエリア@NZ)

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しかし僕が今回提案しているのは、
ニュージーランドに昔から存在する、クラブフィールドに近い形を目指すということ。

圧雪しない、リフトもなし、レストハウスも自炊。ゲレンデは滑りにくい。

しかし、現在の日本で忘れかけている人と人とのコミュニティーを通じて他者を知ることで自分を知るという存在価値も提供できるスキー場。

それらを非真面目なスキー場のイノベーション(妄想型)と呼びます。
一言でいうと「やりたいことをやるイノベーション」

未来を妄想し課題があるなしに関わらず自分がやりたいことやる。

(※20年前 クラフフィールドの小屋を擦ってしまいごめんなさい。)

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昔から日本に続くスキー場は、真面目な素晴らしいイノベーションをたくさん生んできました。

しかし、これから求められているのは、誰もやっていない非真面目なスキー場のイノベーションなのでは?!と思っています。

(※常識を疑うこと。人間だって鳥のように飛べる。このあと撃沈で負傷)

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未来に何が起こるか分からない時代だからこそ、非真面目も大切であり課題解決型の真面目なやりかただけでは予測不能な未来に対応するイノベーションを起こすことができない。by暦本さん

つまり、もしかしたら非真面目から新しい需要があるかも。やりながら考えようということ。そして、その非真面目なイノベーションは、過去のスキー場の歴史においてやっている人がほぼいないということ。

最後に僕の好きな情報情報工学者の暦本さんの言葉で締めたいと思います。

「新しくて面白いものはふつうではない」
つまりふつうの考えから面白いものはうまれない。新しくて面白いものは、妄想から生まれる。
妄想は現時点の最先端から始まるわけではない。むしろ現実の世界に対して違和感を抱くところから始まる。(常識を常に疑うこと)

(※きっと娘は、ママのブランコはふつうじゃないと思っている)
ー終わりー

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